王になろうとした男(60)

【著者】
伊東 潤

【出版社】
文春文庫

【内容】
桶狭間で今川義元の首を獲った毛利新助。明智光秀や羽柴秀吉にも勝る勢いで出頭を重ね、本願寺との合戦で討ち死にを遂げた原田直政。 野心家であるがゆえに墓穴を掘ってしまった荒木村重。父を伯父の織田信長によって暗殺され、復讐のために信長の一家臣として仕えた津田信澄。黒人の奴隷として信長に献上された男・彌介。信長に仕えた男たちを主人公にした5篇の短篇集。歴史に詳しくない人も楽しめ、歴史に詳しい人にも『これならあり得る』と納得してもらえるような解釈が絶妙な歴史小説。

【一言書評】
「野心が、野望が、戦場をかけめぐる。信長の大いなる夢にインスパイアされた家臣たち。毛利新助、原田直政、荒木村重、津田信澄、黒人の彌介。峻烈な生と死を描く短編集。」と紹介されていますが、NHK大河ドラマ「麒麟が来る」で今川義元の首を取った毛利新助、本願寺攻めの場に現れた信長にその失敗故に棒で叩かれる家臣が描かれた原田直政、「飲め、飲め、お前が飲め!」の名台詞?で毒殺された信長の弟信行の息子の津田信澄、と、「麒麟が来る」外伝として楽しめる、切れ味の良い短編集です!

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