初参加の「日仏医学会」

先週に「今日の塾長」をまとめて二週間分UPし、その後も日々様々な出来事が起きているので、それもポストしたいのですが、とりあえず私的には重要なことがありましたので、そちらを優先して?記載させていただきます。

6/15土曜日。さすがに前夜のペアリングディナーでシャンパンをしこたま飲んだため、早朝には目覚めず。朝も9時を過ぎた頃に家を出て、雨の土曜日ですが、この日も大学へ! 

と、千葉駅に着くと、そう言えば最近行ってなかったな、と気づき、大学に行く前に母の家に生くことにする。無事生存を確認😁。さあ、戻って亥鼻へ。

千葉駅から大学に向かうバスの車内出会ったのは薬学部のA教授。今日は大学院入試説明会とのこと(あ、そう言えばそうだった!、忘れていた)。しかし最近は参加者が減ってきており、「今日も雨だから何人くるかな~、と言う弱気?の発言」。学部生だけでなく大学院生も在籍中に1回は必ず留学させると言う「全員留学」方針に、来年度入学生から上がる授業料が果たして入学者にどう影響するのか、一つの試金石となるのかもしれません。

バスを降り、雨の中、傘もささず小走りに正面玄関に向かうと後ろから「先生!」と言う呼びかけが。

今降りたのは自分だけだから俺かな?、と(普段は振り返らないwのですが)考えて振り返ると、そこには見慣れた某大薬学部の学生さんが。
「入りますか?」、「あ、申し訳ない。あ、そうか、今日は院試説明会だね」

実は一昨年から「下総薬理学研究会」と言う千葉県内5大学3学部の薬理学教室が一同に集まる会を始めているのですが、その際に「先生の教室の大学院に入りたい」と意欲を伝えてきたのがこの学生さん。また、来週その「下総薬理学研究会」でまた会うことになるので、そこでまた話をしましょう!、と別れました。

ということで?、母のところに立ち寄ったせいもあり案外大学に居られる時間がなく、結局やりたかった仕事は全く終わらずに夕方4時になる。なんでこう仕事が進まないのか、、、

まあいいか、といつもの決め台詞?が飛び出して、大学から千葉駅へ、そして快速に乗って品川から向かったのは2週間前にも来た恵比寿!

昨年の仏政府給費留学生化学部門の会の記念式典でお会いしたのが最近までN医大にご勤務されていたS先生で、そのご紹介で今年から入会したのが「日仏医学会」です。この日は午後5時半から恵比寿の日仏会館にて2019年度 総会・講演会・懇親会が開催されるので、初めて参加することに。

5階に行き、会議室の受付におられたのは数年前に信濃町に講演にお招きを頂いて以来の再会となる現K医療福祉大のT先生。「あ~、お久しぶりです!」と実際に会うのは久しぶりですが、実はFacebookでつながっているので、お互いの近況は知っている仲。

続いて「あ、先生!」とお声がけを頂いたのは、今年から私が客員教授を務めるN医大解剖学教授のO先生。「あれ、先生、留学先はフランスですか?」「そう、パリにいたんだよ!」とのこと。先月の仙台の内分泌学会でもお会いしており、「世の中狭いからね~」と微妙?な笑い(^^;;

総会はサクッと30分で終わり、18時からの講演会は日仏医学会顧問のH先生による「ジャック・ダヴイエル 啓蒙の世紀の眼科医 近代白内障手術の先駆者」と題するお話。

時代背景の中で新たな手法が生まれ、どのような顛末を迎えたか、医学はこの繰り返したまな、と感じる興味深いものでした。驚いたのは今はご開業をしておられる先生が、自分で資料を集められ、ジャック・ダヴイエルに関する本まで出版されていること。「医師」ではあるものの、「人物」と言う対象に入れ込んで行く辺りは「フランス留学組」のエスプリを感じますね。

懇親会は恵比寿1丁目にあるREGGIANOにて。勿論全員とお話するなど無理なのですが、それでも初参加にしては多くの人達にご挨拶することが出来ました。

そこかしこで感じるのは「フランス留学組」のエスプリ。

「留学した最初の頃ラボのボスから『どうして君はOui(ウイ)としか言わず、自分の意見を言わないのか?もっと自分の意見を言いなさい』と言われた時から、意見を言わないといけなくなりましたよね」

奇人変人の国「フランス」ですが、もう一つの大事なポイントは「ラテン気質」

日本で言えば関西のように(と言ったら、それは失礼で、あくまで私の「偏見」かもしれませんが)、「言ったもん勝ち、やったもん勝ち」の世界。

懇親会でお話をしていると、中身はそれぞれ違うものの、皆がそれぞれ蘊蓄?を語り、マイペースで生きている姿は「あ、これって、フランスの感覚だな」と苦笑せざるを得ませんでした。まあそもそも、何もしなければ大国アメリカに留学するのが当たり前?の日本で、敢えてフランスを選んで行く人間たちですから、その時点である意味特殊と言えるかもしれないですね(汗)

さて、現会長の自治医大名誉教授 K先生にご挨拶し、そこで出てきたのはかなり気になること。そう、実は私の3代前の薬理学教授でいのはなの先輩でもある小林龍男先生は、なんとこの日仏医学会会長を務めておられたと言うこと。

「私が初めて参加した時の会長が小林先生で、ダンディでそれはカッコよくて、フランスに行くとこういう人になるのかな、と印象深かったよ!」と。「先生以外にはフランスに留学した千葉大薬理学の人はいないのかい?」、「多分、私だけです」、、、いや、なんか妙なプレッシャーを感じます💦

K会長のご指示で突然振られて全体挨拶を!

N医大のS先生のご紹介を頂いたこと、本会で会長を務めた小林龍男先生は私の大学の先輩であり、3代前の教授であることなどをお話しました。

するとパリ滞在中に小林龍男先生にお世話になったというK先生が登場。たまたま秋田のご出身で、私の母が岩手出身だとお伝えすると、私も山形出身!というA先生も名乗り?を挙げられ、懇親会終了後、たまたま帰る方向が同じ渋谷だったため、渋谷に立ち寄り3人で焼鳥屋に入り図らずも二次会へ(^^)

「再来年のこの会は京都でやるので、是非来て下さいね!」とA先生。「勿論参加させて頂きます!」あ、また安請け合いしちゃった💦 これがまた首をしめる😁

とは言え、縁あって会に参加し、縁あってお話をする機会を得て、これまた縁あって次回のお誘いを頂く、「風が吹いたら風に乗れ!」がモットーの私。

体が持たなくなって、倒れた時がやめる時(この世を去る時)、と言う思いの私ですので、風に揺られ、縁に導かれて、残りの人生も生きて行きたい、と心に誓った夜でした。

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