始まりの終わり

9/4水曜日、千葉大学医学部にとって、重要な決定が、粛々となされました。ちなみに西千葉は昨日今日と2日連続の訪問(^^)
一昨日9/2月曜日昼の執行部会で確認した低学年次カリキュラム改革案ですが、本日西千葉での全学教育センター普遍教育運営部会にて、(医学部カリキュラム再編に伴う変更を含めて)次年度の普遍教育クラスブロック指定が承認されました!
いよいよ来年度医学部入学生からの大改革、「1年次亥鼻通学週2日化、2年次週5日亥鼻通学」が実現する運びとなりました。
本年4月に副学部長を拝命し、カリキュラム再編を担当してから、全学教育センター長及び副センター長、初修外国語、数学、物理、化学、生物、そして情報リテラシーの専門教員集団の先生方と、度重なる折衝を行い、ご了承を頂くことが出来、お陰様をもちまして無事にこの日を迎えました。
これに伴い、来年度入学生からは、第二外国語必修廃止(「○○語マスター」を4単位履修する代わりに、1単位ずつ「○○語文化」の選択が可能になります)、西千葉での数学、物理、化学の廃止と20年以上ぶりの生物復活(理学部生物学科の先生方のご協力を頂きます!)、亥鼻での「生物統計」と我が学部の看板若手教授、K先生による「AI数理科学入門」の新設、さらに微積分・線形代数・統計学を体系的に学び生物統計&AI数理科学入門に接続する「統合数学」の亥鼻新設(ここでは医学部の誇る生物統計家、臨床試験部のK先生のお力が欠かせません!)、基礎化学AとBを再編した新「基礎化学」の亥鼻開講、1年後期からの「組織学」開始、そして前期後期を通じて、医学部の基礎および臨床の教授が直接その専門科目の導入解説を行う新「医学概論」などが、週2日亥鼻通学となる新一年生に対して実施されます。
これでJACMEから指摘されていたカリキュラムの「歪」の解消が可能となり、2度目の認証評価に答えられるものになると自負しております。
当然ですが、2年からは週5日亥鼻での専門教育ですから、一つでも科目を落とせば即留年です。これまで「千葉大は週休4日!」と言われ関東有数のユルイ医学部!、という評判は一掃されるものと思います。
しかし、まだこれは「始まりの終わり」。
続いて(私は欠席でしたが)火曜日に開催された学部学務委員会から、臨床カリキュラム部会に対し、2016年度から大幅に削減された臨床のユニット講義コマ数を復活させるかどうかを含めた臨床科目再編の検討が依頼されました。それが終わると、次は基礎/普遍カリキュラム部会での基礎科目の再編の検討に入ります。
最後の仕上げは単位数の大幅な見直し。ここまでを11月までに固めないと、期限の12月までに全学への報告に間に合わない、ということになり、折角の大改革も頓挫することになってしまうのです。
そして大枠と一年次が年度内に決まりますが、2年次、3年次、4年次とまだまだ決めないといけないことは山積みの状態。なので今はまだ「始まりの終わり」に過ぎない、という意味がお分かり頂けるか、と思います。
とは言うものの、区切りは区切り!
まずは第一段階をクリア出来ました。
明日から岡崎生理研、来週は小豆島、月末は岐阜と、12月までの二学期、学会・講演の日々が続きます。合間を縫って継続するカリキュラム改革。
そろそろ「ラグビーワールドカップ2019 日本大会」も始まりますね!
アイキャッチ画像は三鷹駅で見かけた大会公式マスコット「レンジー」
まだまだ暑い日々が続きそうです!
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