明智光秀-織田政権の司令塔(58)

【著者】
福島 克彦

【出版社】
中公新書

【内容】
織田信長は版図拡大に伴い、柴田勝家、羽柴秀吉ら有力部将に大幅な権限を与え、前線に送り出した。だが明智光秀の地位はそれらとは一線を画す。一貫して京都とその周辺を任されて安土城の信長から近く、政権の司令塔ともいえる役割を果たした。検地による領国掌握、軍法の制定などの先進的な施策は、後年の秀吉が発展的に継承している。織田家随一と称されながら、本能寺の変で主君を討ち、山崎合戦で敗れ去った名将の軌跡。

【一言書評】
NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公となった明智光秀。信長の府内の家臣ではなかったにも関わらず、信長から全幅の信頼を置かれ、その高い評価に忠節を尽くしていた光秀がなぜ本能寺の変を起こしたのか?、人間として武将としての点から光秀を評価する読み応えのある一冊です。

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