薬理学会次期理事に選出!(長崎の薬理学会)

学会初日、3月15日水曜日。年のせい?で早朝覚醒の私はいつも通り朝5時に起床。前日は確定申告書作成のため睡眠不足のはずでしたが、やはり起きる時は起きる。だから昼間眠たくなる(汗)

ホテルの朝食はバイキング。フランス留学組の私はコンチネンタルブレックファーストが基本好きなのですが、大都市のホテルではない場所のそれは正直不充実なところが多いので(^_-)、ここ長崎では和食かな、と思ったらやはりそれは当たり!
ということで、ここは朝からガッツリご飯を頂きました。そう今日は私にとっての勝負の1日なのです。

普段なら学会の初日の朝は、自分の発表でもない限りゆっくりと行くところ、今回はセッションが始まる朝9時の30分前に学会場到着。そしてあらかじめチェックしておいた自分の知り合いに夕方の理事選挙の応援を依頼するべく挨拶回りをしようと意気込んで乗り込みました。

予定では6会場に渡り8人の挨拶をしようと思ったのですが、運悪く今回の長崎は道路を挟んで2つの会場に分かれていたこともあり、30分では全然回れず僅かに3人のみ(涙) その理由は会場にいるのはお目当ての人だけではない知り合いの多さ。それはとても有難いのですが、やはり一度captureされると言葉を交わさないわけには行かず、そうなると中々そこから立ち去ることが出来ないのです。まあ選挙権が無い(評議員ではない)からと相手をしないのも人としてどうか、ですからね。

で、60分の口演セッションが終わったら次の90分のシンポジウムの合間の10分で回ろう!、と思ったのですが、これもたった10分では全く回りきれず、、、(涙)

既に2会場を2往復したら疲れてしまい、あるセッションの会場にそのまま居続けることに。しまった!、今日は10:30からJPS-ASCEPT lectureがあったの忘れていた!、と気がついた時には時既に遅し(T_T) このJPS-ASCEPT lectureは国際対応委員会マターだったのですが、、、

で、11:45からはその「国際対応委員会」。どうやら案の定?JPS-ASCEPT lectureの行われた一番広いA会場は閑散としていた様子。「悪くはない講演だったのにどうして人が来ないんでしょうね〜」という委員長のI先生のお言葉に罰が悪く下を向いたままの私、アチャ〜、、、(汗)

お弁当を食べながら、会議自体は順調に進み、予定の12:45には終了。13:00からは年会企画シンポジウム1「薬理学教育の新展開:薬理学エデュケーター制度の是非を問う」のコメンテーターのため、座長の一人 I谷先生とともに打ち合わせの部屋に直行。

わずか15分の打ち合わせの中で、演者3名の発表後に薬理学会A理事長に続く2番目のコメンテーターとして私が登場することに。そこで本来は推進派である私ですが、敢えてdebateを行うため、薬理学エデュケーター制度導入に向けて、解決されるべき課題を3点あげることを提案し、皆の賛同を得て、いざ本番へ!

会場のRoom Jが狭かったこともあり、立ち見が出るほどの超満員! いや、教育のセッションって、誰も来ないんじゃないか、と思っていたのですが、実はみなさん関心が高かったのですね! これは2日後の私の教育シンポジウムにも期待が持てます(^^)

講演を行った3名の演者の方の内容はとても素晴らしく、薬理学エデュケーターは導入の方向で動きそうですが、そこで敢えて?ヒール役の私は課題を3つ提示。完全にagreeではないものの、先生方の心の籠った回答は得られたかな、と思います。

さあシンポジウムが終わると14:30。勝負の総会・評議員会まではあと約2時間半。ここで60分のセッションが2つ続き全部で15あり、その座長を務めておられ挨拶をしたい方々は全部で15名! しかし10分の休憩二回ではとても挨拶しきれず(涙)。しかし同時に行われていたポスター会場で、思わぬ先生方にお会いできたので、まあ良しとしましょう!

さあそして17:15からはいよいよ学術評議員会・通常総会の開始。今回は代議員として前方席に着席。ひな壇が目の前です(^^)
そんなところで幾つかある審議事項の検討が進み、いよいよ投票へ!
今回からマークシートなので、北部会、関東部会、近畿部会、西南部会、そして監事の投票とサクサク進みます。そして一枚の用紙を提出。さあ運命やいかに!?

各種委員会の報告を聞くこと約1時間。全ての報告が終わったところでいよいよ選挙結果の発表。北部会に続いて私の所属する関東部会の発表。スライドに表示された当選者の名前は、、、表示とともに会場内がざわつきます。その理由は、、、

絶対王者の現理事 I先生は余裕のトップ。そして2位、3位、4位と私の応援した候補が仲良くランクイン! ちなみに私自身は3位!! そして5位は同じ千葉県にある大学の私のお知り合いの方。が、先ほどまで壇上で報告をされておられた現理事の方が落選! さらに激しい選挙活動をされておられたという噂の先生方のお名前は無し。いや、選挙ってやはり何が起こるか蓋を開けてみないとわからないものですね。こう言う結果になるとは思いもよりませんでした。自分の当選は嬉しいものの、少し複雑な気持ちです。まあ勝つ人がいれば負ける人がいるのは教授選と同じ。昨年は予選である関東部会を通過できなかった自分が評議員会に参加した約330名の半分に迫る147票を頂けるとは思いもよりませんでした。ご投票を頂いた先生方に感謝すると同時にご期待に応えられるように努めたいと思います。

19時半、評議員会が終わり、会場を出たところで一人二人と集合。そうこの後は昨年の横浜に続き高知大のS先生を中心にした「医学部薬理学教育を語る会」


S先生曰く「うちの教室の美人秘書さんが予約してくれたいいお店!」に今年集まったのは14名! 昨年の6名から8名も増えました(^o^)/


まあただの飲み会ではありますが、同じ医学部薬理学教室の教授をしていても、他の大学の方とお知り合いになる機会はそう無いもの。同じ立場にあるもの同士が集まると何はなくとも話が盛り上がるものですね。

あっと言う間に予定の2時間が過ぎ、立ち去りがたいものがありましたがここで解散。さらに飲みに行く人もいましたが、私は今日一日の疲れが出てこのままホテルに戻りました。

学会2日目、3月16日木曜日。この日は10時からいつもお世話になっている東北大のA先生とのco-chairによる日本薬理学会・日本医学会連合共催シンポジウム。ということで、選挙も終わったので、この日は朝少しゆっくりとすることに。

昨晩も10時過ぎまで飲食していたため、あまりお腹も空かないということで、この日は得意?のコンティネンタル・ブレックファーストを頂きました。

会場には9時半過ぎに到着。既にA先生と演者の方2名が集合。あれ、もうお一人は?って感じでしたが、どうやら既に会場内におられたようです。

そしてこのシンポジウム。私は座長だけのお役でしたので気楽なものでしたが、何とこのシンポジウムも立ち見が出るほどの超満員! いや、すごいですね。今回の長崎は割とどこのセッションも人がいない(汗)というのが話題でしたが、そんなこととは無縁で白熱したディスカッションが繰り広げられる素晴らしいセッションでした。

次のランチョンセミナーが控えているので、時間内に終わらせてください、という会場係からの期待に応えるべく、2分遅れでの終了、まあまあでしょう?(^_-)

お昼は同じ建物の中にある職員用食堂のようなところでA先生と一緒に軽くランチ。終わるとA先生を分かれ、12:45にエントランスホールへ。

そう、そこで金沢大のA先生、そしてN山堂の方と待ち合わせ。午後1時からは「新医科薬理学」の教科書編集会議! 一応建前上はコアカリ改訂の情報を得てから編集に入りましょう、ということで、新コアカリの内容を旧版と対比しながらどういう項目立てでいくかと確認し、方向性を再確認しました。はい、今年こそ作成に入りますので!!

編集会議を終えて会場に戻り、今度は年会優秀発表賞の採点。そろそろ疲れが出てきたこともあり、英語の発表ということで少し睡魔が、、、
いや、ちゃんと採点はしましたので!(^^)

この後90分のシンポジウムセッションがあったのですが、疲れたため一度ホテルへ戻ることに。荷物を置いたら懇親会場へと向かいます。

19時から懇親会が開始。しかし最初に「長崎くんち」の実演。それが終わると理事長以下来賓のご挨拶などなど。結局乾杯にたどり着いた時には既に30分以上経過。


まあね、地方で開催するのだから、地元の出し物を見せたいお気持ちはわかりますが、乾杯やってからでも良かったんじゃないですかね〜、なんて話をしながら乾杯終了とともに食事へダッシュ!(^^) 20:30終了の為実質1時間しかない状態。これはなかなかきついですね。もう少し配分を考えられた方がいいのではないですかね〜、と正直思います。まあ自分がやる際のいい勉強ですね。

懇親会では応援を頂いた先生方から祝福のお言葉を頂きました。あちこちに知り合いがいるというのは有難いものです。しかし理事になったとは言っても、知らない人から祝辞を頂くことはありませんでした。やはりこれからも人脈は自ら広げていかないといけないようですね〜

懇親会後は、なかなか普段でも飲みにいけない自分の教室員(千葉大+獨協医大)ら7名と近くの居酒屋へ! ここでは私のお決まり?ですが、「安西の野望」を披露。大抵笑われるだけなのですが、自分はいつも本気なんです!(^^)


9時前に入店して気がついたら12時過ぎ。締めにちゃんぽんなど食べに行きたいところでしたが、翌日も朝10時からシンポジウムがあるためここでお開き。
今回の長崎、普段の私とは思えないくらい健全な滞在ですね〜

 

学会3日目最終日、3月17日金曜日。この日も10時から公募で採択になった教育シンポジウム「これからの医学部薬理学教育:教授になって困ったこと」。ということで、この日も朝は少しゆっくりしてから会場に向かいます。

さて、教育のセッションなんて、座長と発表者しかいないのはないか、とこの学会前は心配しており、事前に何人かの医学部薬理学の教授の先生方にメールでご案内を差し上げておりました。会場には開始30分前にはいたのですが、前のセッションが終わるのを待ってRoom Jに入るとそこにはパラパラとしか人がいません。
そこで、私のお誘いのメールに反応して頂いた先生方にお礼をご挨拶を!、と思い、名刺片手に参加者の方々を回ると、意外や意外、皆さん私がメールでお声掛けをして方ではないことが殆ど。そのうち10時が近づきますと人がだんだん増えてきて、もうとても挨拶回りができる状態ではなくなってきましたので諦めて座長席に戻ります。

シンポジウム開始時にはほぼ満席。途中は立ち見が出るほどの大盛況! そして時間とともに開始となり、まずは4分間のイントロから始まります。
3名の演者の先生の講演が終わると残り25分。ここからは予定調和なしのガチンコ総合討論。どんな展開になるかと思いましたが、そこは皆さん大人の対応。それでも医学部だけではなく薬学部の先生方からもご質問を頂くなどして、座長のはずの私が一番勉強になったと感じる手前味噌ですが興味深い内容であったかと思います。

終わった後に頂いたのが「教授になると全部の薬理学講義を統括する、ということで困ることもあるかとは思いますが、教授ではなくても講義の一部を分担するだけで、一体どうしたらいいだろうと困ることはあります。ですから、今日のシンポジウムは私たちでも大変勉強になりました」とさる大学の准教授の方からのご意見。いや、これはご尤もですね! これからも教育のセッションをやる必要性を痛感した次第ですが、昨年の横浜での「医学部薬理学教育を語る会」で出たアイデアを、今年はたまたま私がシンポジウムとして具体化しただけなので、今後はぜひ私以外の先生方に音頭をとって頂いて、継続して頂ければと感じました。

さあシンポジウム終了! この日は長崎空港15:15の便で羽田に戻ります。ランチョンセミナーくらい出ても良かったのですが、週末の金曜日の午後ということで混雑が予想されるため早めに出ようか、ということになり演者の先生のうちのお二人とともに空港に向かうことに。

その途中に中華街に寄ってお昼を食べてから向かいましょう!、ということで、まずは中華街へ。時間もないので、中華街の門をくぐってそれほど歩かないところのお店に適当に入り、上ちゃんぽんに餃子、そして生ビールを注文! いや〜、講演を終わった後の一杯は美味しいですよね〜!、って私は座長をしただけなのですが、やはりガチンコ総合討論がどうなるか、緊張の25分でしたから、終わって正直ホッとしました。

ちゃんぽん食べたら空港へ! 結局今回の長崎滞在、最初から最後までお遊び無しの真面目モード。こんなに何の観光もしなかった学会は久しぶりですね〜、やればできるじゃん!って感じですね(^_-)

長崎では保安検査場が激混みで、疲れましたが、飛行機は無事に羽田に到着。
ここで日大のA先生とお別れし、私はリムジンバスで新宿へ。
そうこの日は夜7時から、千葉大医学部の同期で同じ内科に入局したH先生とサシ飲みの予定を入れておりました! 彼は私と本の少しだけかぶる形で私と同様に仏政府給費留学生でフランス(パリ)に留学した同級生。約16年ぶりの再会に話は尽きず、あっと言う間に2時間が過ぎました。

明日の土曜日も予定がある私は名残惜しい気がしながらもここで終わりとし、また近いうちに会うことを約束して家路に着きます。
とその前に、少し小腹が空いたので、吉祥寺駅南口にある私の好きな地元のラーメン屋「麺僧」で醤油ラーメンを頂きます!

さあそして4日ぶりの我が家。相変わらずスマゲーばかりのバカ息子が玄関までお出迎え!
あ〜、家に帰ってきたな、という感じです。今回の長崎の薬理学会、あっと言う間に3泊4日が終わった、という感じで実り多いものでした(^^)

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