Farewell party & 凱旋?講演

今週はいよいよ今年上半期の山場その2。

月曜日は朝9時、いつも通りの教室ミーティング。午後1番で某社のMRさんと面会後、トランスポーターグループミーティングを済ませ、久しぶりのJournal Club(英語論文抄読会)。薬理学スカラーシップ所属の2年生が一人、初参加でした!(まあ難しかったと思いますが、、、汗)

月曜日夜は最近良く行く富士見町にある「まるちょう」へ!
ここは普段は居酒屋なようだが、月曜日の夜だけラーメン屋になっており、ここの佐原産錦爽鶏(きんしょうどり)を使ったラーメンがウリのお店。いつもは鶏だし醤油らーめんを食べるのですが、この日は最近食べていなかった鶏白湯ラーメンを注文。まあたまにはいいですね!

火曜日。お昼前に土曜日の「下総薬理学研究会」で発表してもらう大学院生の予行演習。あれ、なんだかわかりにくいな。そうか、このテーマで発表するのは初めてだったか、ということで、色々修正を指示。全部消化できたか不安ではあるが、まあこれも勉強のうち!

ということで、私はこの日の夜にある、先月日本呼吸器外科学会理事長になられた私の前任地 D医大の元同僚である呼吸器外科学主任教授 C先生(東北大S61卒)の理事長就任お祝いに参加するため壬生へ!

ところが宿泊予定のドミトリーに行くと、「予約ありません。しかも今日は満室で部屋がありません」とのこと。え〜、マジかよ〜、ということで部屋に戻り宇都宮のホテルを探す。幸い空室がありそこを予約。ふ〜、助かった〜

で一段落すると宇都宮へ向かうことに。あ、まずい、病院からおもちゃのまち駅に行くバスに間に合わない。ダッシュだ!、と銀杏並木の道を走っていると、道路に車が止まり声をかけられる。

「先生、送りましょうか?」
「あ、いいかい?、悪いけどね。」

と某学生さんの車に乗せてもらい、おもちゃのまち駅まで送ってもらう。

「あれ、何年生になったんだっけ?」
「6年です」
「じゃあ今1卒だ。東京に戻るんだっけ?」
「いや、地元壬生なんですけど、東京に行くことにします!」
「お〜、それはいいね。まあ本当はここに残れと言わないといけないんだけど、外の世界を知るのはいいことだよ」

あっと言う間に駅に到着。いや、今だに覚えていて声をかけてくれるのは有難いことですね。D協生は優しいね、きっといい医師になりますよ!

そして夜は宇都宮市内でお祝い会でした。

水曜日。栃木から千葉に戻り夕方は信濃町のK大学医学部へ!

アフリカツメガエル卵母細胞発現系を用いた電気生理実験の共同研究を行っている古くからの知り合いのY先生をD医大の元部下O先生と共に訪ね、共同研究進捗状況打合せ会議。これまでO先生に丸投げ状態だったので、今回は時間をかけてこれまでの成果を吟味し、今後の方向性を確認しました。

会議後にY先生がお借りしている実験機器を見に、機器の置かれている薬理学教室Y教授のラボを訪問。いや、実験室の環境の良さに驚愕! スタバのようなカウンターのある集会室、そこにfitするスタイリッシュな女性の方々、、、これって研究室?、いやオシャレ、まさに東京!
ちょっと異次元空間でしたね〜、これだと人も集まってきますね〜、いや、「敗北感」バリバリでした(^^;;

ちょっと悔しい?ので、O先生を連れて日曜日も行った伊勢丹新宿店で「うなぎ」。まあ我々は我々、泥臭く頑張ります!(^_-)

木曜日。お昼前に薬理学会の国際対応委員会でご一緒しております元東大医学部教授で現在は立命館大におられる某M先生からのお電話。アジア太平洋薬理学者連盟APFPの理事長でもあるM先生の予てからの希望であるAPFP独自のホームページの立ち上げのご依頼を頂く。これは元より望む所! 来年京都で開催されるWCP 2018への参加者増と、現在西太平洋・東南アジアで加盟国が止まっている状況のAPFPをさらに全アジアに拡大することを目指にあたり、しっかりとしたホームページが必要、というM先生の思い。微力ながらお手伝いをさせて頂きたいと思います。どんなweb siteになるか、乞うご期待!(^^)

翌日に迫る健康診断と講演に備え、1日静かに過ごします。って健診の前日だけ節制をして切り抜けようというのは、試験の前日だけ勉強して切り抜けようといううちの馬鹿息子の発想と同じ。この親にしてこの子ありか、、、(^^;;

久しぶりに早く帰ったため、途中東京に向かう総武線快速の車窓から美しい夕焼けを見ることが出来ました!

そして運命?の金曜日がやってきました。朝5時起きで6時吉祥寺発の中央線快速東京行きに乗車。7時半には大学について朝から一仕事。9時からはトランスポーター論文勉強会で今日はOAT1論文。これは今晩の私の講演会のテーマそのまま。まあ予備知識として十分かな。

午後一時半からは健康診断。外気温29℃の連絡通路を心拍数を上げないようにゆっくりと病院へ。

しかし健診受付がわからず院内を右往左往。ようやく3階に行くルートを発見するが、これが階段! 2階上がらないといけないなんて、血圧上がっちゃうじゃん!、と怒りそうになるが怒って血圧上げても行けないので、平常心で心拍数を上げないように階段を登る。ふ〜、よしよし。一時半まで受付待ちの列に並びながら心拍を整える(笑)。列に並んで遅い方がいいなんて珍しいこと!

さあ健診開始。結果やいかに!?

やった〜、セーフ!!(^o^)/
昔「酒が飲める飲めるぞ、酒が飲めるぞ!」なんて歌がありましたが、私の場合は「ラーメンが食える食えるぞ、ラーメンが食えるぞ!」
しかし高血圧で好きなラーメンを制限している全国の方々をまた敵に回してしまいますね(汗)

夕方はタイMahidol大学医学部からの留学生のInkさん、そしてお隣ウイルス学に来ている同級生2人、合わせて3名のお別れ会。3週間あっという間でしたね〜!

私は16:45からオブザーバーとして参加する基礎カリキュラム委員会があるため、farewell partyは午後四時から開始。夕食には早いのでピザではなく、ケーキメインで行くことにしました。

4時開始だと殆ど話もすることが出来ずに会議の時間。名残は惜しいですが、3人が日本での滞在を楽しんでくれたようなので、それが一番嬉しいですね。

「また日本に来たい」

そう言ってもらえることが何よりです!

会議が終われば今日は午後7時から「千葉県腎セミナー」。会場は何と近くの京成ホテルミラマーレ! 母校に戻ってから、既に何度か講演であちこちから呼ばれておりましたが、地元?千葉での講演はこれが初めて! そう、私的には「凱旋講演」という感じです。

この5月から赴任された腎臓内科の新教授A先生と控え室でお会いし、通路ではこの会の会長である全腎臓内科研究教授のO先生、そして世話人である元薬学部教授のU先生という、新旧腎臓内科の先生方の揃い踏み! 私が千葉を離れたのが1995年7月、そして2016年1月に母校に戻り、実に20年の月日を経て「恥ずかしながら帰って参りました」というのが偽らざる心境で、本当はあまり「凱旋」とは程遠いものでした(苦笑)

今回の千葉県腎セミナーのもう一人の特別講演演者は筑波大のY教授。筑波といえば初代、二代、三代の腎内教授は千葉大出身者。そんなご縁もあり、講演会終了後の懇親会にて5名で記念撮影。

一つの時代が終わり、新たな時代が始まる。

U先生やO先生が繋げてきた旧千葉大学第一内科第5研究室(腎グループ)の系譜を受け継ぎながら、新設された腎臓内科学講座を側面から支援し、地域に貢献する千葉大学としての発展を目指す、、、

20年間母校(千葉藩?)を離れた「脱藩浪士」と言われた私が、母校の外で築いてきた「人のつながり」。母校の中において、そして母校を離れた同窓・同門と母校を、さらに母校と外部を「つなげる」ことが、私の使命なのだろうな、と感じる今日の講演会でした。

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