雪の盛岡出張

ヘヴィな一週間の最後の3日間は11月にしては珍しい雪の降った盛岡出張でした。これでとりあえず一段落、、、のはずですが(^^;;

11月24日金曜日。この日は朝9時から西千葉キャンパスにて学術資料専門部会分科会があるため、いつもよりは少し遅く起きて朝6時半に自宅を出発。

西千葉に着いて少し時間があったので、ロッテリアのモーニングセットを頂く。そしてまだ紅葉の見られる西千葉キャンパスへ! 今朝もいい天気(^^)

さて本日の会議開始。海外の出版大企業主導で戦略的に進められる講読料の高騰。各出版グループがパッケージで出している中に入っているJournalは本当に必要なのか? そして我が大学にとって必要なあるいは必須のJournalとは何か? このような視点でこれまでの当大学における学術資料の再検討を図る大学にとって重要な会議です。

今回出てきた資料は最近3年間、当大学所属の教員はどういうJournalに論文が採択されているか、そして採択された論文の中で引用された論文の所属Journalは何かのか?という情報です。

過去3年間で公表論文のワンツーフィニッシュを決めたのが、Scientific R—–とP— Oneという例の?ジャーナル! 相当膨大なの当大学研究者の研究費が、こういう雑誌に流れていることが推察されますね〜。

1時間で会議は終わり、西千葉から亥鼻へ。ここで水曜日に締め切りだった来年度に開設となる某看護大学の薬理学講義シラバス作成に気づく。やばい、すっかり忘れていた(汗)

ここで15コマのうちの講義5コマを依頼しているF講師と打合せ。講義分担を決めたらさあシラバス!、と思ったらほぼタイムアウト(涙) 明日から岩手県盛岡市での日本消化吸収学会総会。前日のこの日は夕方5時半から理事会。それに参加するべく、東京駅14:20発のはやぶさを予約。ってことは千葉駅を13:20に出る快速に乗る必要があり、13時前には大学を出ないと間に合わないのです。

ということで、これは学会が終わる翌日の日曜日、盛岡から東京の自宅に戻らずに千葉に来て仕事して、それから浦安での忘年会に参加する方が効率的かな、と考える。日曜日はお昼までゆっくりしてから帰京しようと思っていた私のアテが外れる。まあよくあること。

予定の快速まで10分時間があったので、車内で食べるためのお弁当を物色。千葉駅のお弁当といえば「万葉軒」! なかなか千葉でお弁当を買う機会がないのですが、あさり弁当とか千葉らしいお弁当があるのが万葉軒。今回は昔ながらのカツ丼500円を購入。駅弁で500円はありえないのですが、この「昔ながらの」がキモでして、「あ~、昔とんかつってこうだったなあ」と昭和世代なら懐かしくなるお味(^^)。そりゃ500円ですから今はやりの肉厚のトンカツとは程遠いのですが、なぜか懐かしいお弁当でした。

ちなみに今回もグリーン車。時間を有効に使うには出費は仕方ないですね。
で、このお弁当に飲み物は1)緑茶、2)ビール、さあどちらだったでしょうか?

答えは1)ならばこの写真

2)ならばこの写真

とこの後に起こったことの状況を見てUPするため、両方バージョンを撮影。
で、飲んだのか、飲まないのか?、真相は如何に!?(^_-)

そして東京駅到着。東北新幹線乗車。理事会で来年私が開催する第49回総会の報告をすることにあっているため、それに備えるべく準備状況のスライドを作る。しかし3人掛けシートの窓際に座った私の隣B席には終始人がいなかったため睡魔が(これ言い訳?)。まあ体を休めるのも大事なだからと自然に任せる、人生勢い(笑)

盛岡到着。寒い、そして雪! え~、マジかよ、防寒対策不十分で来てしまったと思うが後の祭り。改札を出るとそこにおられたのはT邦大教授のU先生。東北ご出身のU先生ですが、お隣の県のご出身とかで盛岡はほとんど来られないとか。

「理事会の場所どこでしたっけ?」、「会場のアイーナなら駅の西口ですが」と二人で雪が舞う中を会場まで歩く。
「私晴れ男なんですよ」、「えっ、私も晴れ男なんですよ」、「おかしいですね?(さては会長!?、笑)」
「11階のようですけど8階までしかないですね」、「おかしいですね~。あ、今晩会長招宴のあるホテルですかね?」、「あ、ホテルメトロポリタンですね」

というわけで雪降る中を駅に引き返し、駅に隣接した建物へ。
やっと着いたかと思ったら、会場はここではなく別館のNEW WINGとか!

かかった時間はせいぜい15分程度ですが、意味もなく盛岡駅周辺を彷徨っておりました。いや~、忙しいとちゃんと書いてあってもしっかり見ていないため、ちゃんとたどり着けないのですよね~(^^;;

そして理事会が始まりました。今回の理事会には、臨床でお忙しい中、私の入局した内科の先輩に当る消化器内科教授のK先生にお越し頂けました。本来この学会はこれまで殆ど臨床の方が総会長をされており、基礎の人間が総会長となることに一抹の不安を持っているという空気を感じたため、その経済基盤の安定性を担保?するべく、自分の研修医時代の指導医で会った先輩のK先生に打診をしました所、快くお引き受けを頂いた、という経緯があります。「年上の先輩を自分の下の副会長にするのは如何なものか」というご意見を頂きましたため、今回はScientific Advisorという役職名でご参画を頂くことになりました。そして事務局長は内科の後輩に当るC先生。K教授からは「全面的にバックアップします!』とのお言葉を頂き、大変心強い限りです。

来年の総会のポスター(案)も無事に会場に届き、明日配布可能な状況に。段々姿を現してくる第49回日本消化吸収学会総会。基礎の教授が総会長を担当することで、これまでには参加をしてもらえなかった「異分野」の方々にどれだけ参加して頂けるものか?、そしてそこから当学会の会員になって頂ける方がどの位いるのか? そして正式に同時開催を承認された部下のF講師が主催するトランスポーター研究会第3回関東部会とうまく棲みわけていけるのか?、などなど、考えれば不安?になることは多々ありますが、「失敗を恐れず前に進む!」がモットーの私。

学会としても初めてとなる他学会・研究会との共催(トランスポーター研究会から見れば、正式な学会と共催するのはこれが初めて!)、参加された学会員、特に初めて参加される方々に来てよかった、と思って頂けることを目標にこれから準備をさせて頂きたいと思います。

理事会が終われば、続いて会長招宴。この同じことを私が来年やらねばならないのですが、招宴の最初は盛岡に9人しかいない芸者さんを集めての盛岡の踊りの披露。そのまま宴席に帯同して頂いてお酌をして頂くサービス付き!

総会長、理事長の挨拶に続いては盛岡市長のご挨拶。宴の途中では地元の夏祭り「さんさ踊り」の披露。

一番手前でさんさ踊りを披露するのは「ミスさんさ」のきれいどころ! 「南部美人」という盛岡の地酒を頂きながら、Scientific AdvisorのK先生と、「こりゃ、来年の千葉は大変だね! 千葉は何もないからね。こりゃ我々はプレッシャーだ!」と頭を抱え合う。

「盛岡市長に対抗するには、やはり知名度の点で『千葉県知事』、しかいないよね~」、「え~、でも来てくれますかね?」、「まあ、聞いてみようよ」、「でもツテが、、、」

「千葉には『ミスなんとか』とかないのかね? そもそも千葉に踊りとか太鼓とかあったっけ?」、「いや~、私千葉出身ですが、その辺はとんと、、、汗」

サイエンス部分では大枠は決めてあるのですが、この会長招宴は全くノーアイデアだったので、悩ましいことになりました。

会長招宴終了後、K先生と二人で盛岡市内へ。たまたま見かけた地元料理の店に入店。そこで明日の総会参加のためにお忙しい中わざわざ盛岡まで来てくれた事務局長を担当するC先生が合流。今年の会長招宴の様子から来年どうすべきか、作戦会議が遅くまで行われました(笑)

ホテルに戻ったのは12時。そこで久しぶりにFBを開くとメッセージが。そう、以前からこの会に参加しますと言ってきてくれていた、昔から知っているトランスポーター仲間のT薬大のS先生から。「なかなか一緒に話をする機会が無いので今晩是非!」とおことでしたが、12時過ぎだからな~、でも折角だから行こう!、と思い、ダメなら断ってくるだろうとメッセージを送ると「行きます!」という返事が。今12:30(笑)、若いな~、と驚きながら、雪の降る中タクシーを呼んで、S先生のホテルを回って、再び盛岡市内へ。

「この時間だとじゃあじゃあ麺の店はもう空いてないらしいから、ラーメンでもいい?」ということで、タクシーの運転手さんが連れてきてくれたお店に入る。

夜遅く、どころか深夜(苦笑)ということもあり、デフォルトの醤油ラーメンを注文。うん、空腹ではないのに、結構いける(だからいけないのですが、、)。

そして今回初参加のS先生にこの学会の立ち位置や現状を紹介。そしてS先生からはこの学会でやりたいことを語ってもらう。その熱さに、程なく意気投合! って昔から知ってはいるのですが、なかなか直接話をすることができなくて、とのことでしたが、それでもこうやってコンタクトをとってきてくれることが嬉しいですね~

年寄りの役割は若い人のやりたいことをサポートすること、と思っている私には彼のプランが沈滞気味の学会の研究活動にカツを入れてくれるものと大変楽しみです。

さすがに1時を回って、睡魔が来訪。「そろそろ帰ろうか」ということで、四度タクシーに乗りホテルへ! 部屋について時計を見ると午前2時。いや~、久々でしたね、ここまで起きている!、いや、一昨日もスライド作りで起きていたか、と一人苦笑。とりあえず明日のために寝ることにしました。

11月25日土曜日。

この日も朝から雪。今回の会場アイーナは公的機関の運営のため規則を曲げない場所。これは以前毒性学会で盛岡に来た時に経験済み。おそらくそれが理由でしょうが、受付開始は朝9時、そして会長の開会挨拶は9:15から。この辺の融通の利かなさが「地方」なんですよね~。いや、私は半分盛岡人ですから、都会人が悪口を言っているわけではありませんので(^^)

おかげで朝食はゆっくりとすることができますね、昨晩深夜にラーメン食べたのに、朝またバイキングだと沢山とってしまう貧乏人根性丸出し、いつまで経っても私も変わりませんね(苦笑)

盛岡市立病院長のK先生の開会挨拶でいよいよ第48回総会がスタート。午前中のシンポジウムはパネルディスカッションはスポンサーが付いていて驚き、今はこういうスタイルなのですよね。

そして私は次期会長ということで、特別講演を前の回にするのが前例。今回の私は40分間で「消化吸収とトランスポーター」というオーバービューをさせて頂きました。トランスポーターは消火器でも様々な働きをしており、消化吸収の重要な分子であることがご理解頂けたら幸いです。

今回のお昼の総会(旧評議員会)でも次期会長として準備状況のご報告。「50回の記念大会となる次々回の総会長T医大教授M先生につなげるため、できるだけ多くの異分野からの参加者を得て、そのまま50回にもお越し頂けるように頑張ります」と宣言! 続いて50回総会長のM教授からも「49回のA先生が始められた基礎と臨床の連携の試みを踏襲して消化吸収学の発展に貢献出来るように記念大会の開催に努めます」とのお言葉。いやはや、なかなか責任重大ですね。

そして今回の総会で、再来年の総会長に、現在副理事長のT邦大U先生が決定! これは嬉しいですね、実は私推薦者の一人でしたから!

今回の学会上での一番のサプライズは、四国のE大薬理学准教授だったO先生が、T邦大教授のU先生と大学の同期であり、今年の1月から地元I医大歯学部の教授に就任されたとのこと。そして今回、この総会にお越し頂けて、直接お会いし、お祝いのお言葉をお伝えできたことです。ご自身でも「最後のチャンスと思ってね、本当に良かったよ」とのこと。地元盛岡ご出身の先生が地元の大学で教授になられてとても嬉しいですね!!

夜18時前、いよいよ閉会宣言。「来年のA先生にバトンタッチします」とのお言葉。身の引き締まる思いです。実は一つの学会に最初から最後までいたのは今回が初めてなのですが、最初と最後って、どっちも人が少ないのですね(汗)

で、この日は昨年7月に会って以来となる83になる盛岡で一人暮らしをしている叔母と夕食。一昨年の春に大腸ガンの手術をして、随分痩せましたが、一緒に入ったとんかつ屋で小さいとは言え、ヒレカツ定食を全て平らげてました。

積もる話もありますが、とは言え既に仕事もしていない叔母は今はお琴の指導をする程度。それでも75歳まで幼稚園の園長をして働いて頂けあり、まだまだ頭はしっかりとしたもの。ただやはり手術をして以来以前のような体力はないとかで、体力の範囲で教えているということでした。

「来年はまた家族で来るからね」、「もっと来なさいよ!」、「来たいんだけど、自分の仕事や息子の試験やらで、長期休みしか時間が取れなくてね、、、」

逆の立場だと寂しいものなんでしょうけどね。

1日の疲れか、これまでの疲れか、部屋には夜9時過ぎに戻ったものの、気がついたらベッドの上でスヤスヤ。あ~、本当に休みが欲しいですね。

11月26日日曜日

今朝も雪。11月のこの時期雪は珍しいとのことですが、まさか三日間ともとは!

深夜のらーめんは無かった前夜(^_-)ですが、今朝も空腹感があり、朝のバイキングは和食で行く。やはり地方は和食がベターですね~

で、いつもどおり抑えたつもりですが、とりすぎですかね(^^;;

あちこちに配る沢山のお土産を持ち雪の中 盛岡駅へ。2泊3日と結構長くいたはずですが、あっという間の3日間でした。乗車変更したはやぶさ10号に乗り、一路東京へ!

そして東京から快速に乗り千葉へ! 今回も荷物が多いので、グリーン車を利用。何だか年をとると出費が増えますね、、、

電車は無事に千葉に到着。エスカレーターで改札まで上がろうとして乗った直後後ろから肩を叩く人が。振り返るとそこには前々職K林大でご一緒した母校の1学年先輩のH先生。

「あれ、これは奇遇な!」、「今日は千葉で講演があってね」

ということで、これはいい機会となり、一緒にタクシーで亥鼻に向かうことに。

「千葉には何度も来るけど、大学には来ないから、もう前に来たのは遠い昔だよ」とH先生。薬理学教授室にお迎えし、2-30分歓談。昔話に花が咲きました。

H先生は講演会場に行かれるとのことで、タクシーを呼んでお別れ。持ってきた荷物の整理を済ませ、PCを立ち上げてメールをチェックすると、何と私の恩師でもある某M先生の訃報が! 体調がよろしくない、とのことでご挨拶も果たせぬまま時が過ぎ、まさかの訃報。驚きでしたが、いつの日にか誰の身にも起こること。一つの時代が終わった、という感じが致します。合掌。

そこで午後1時、さてシラバス作りを!、と思いながらメールを見ると、いろいろ返事を出さねばならない件があり、それらに対応していたら午後3時近く。やばい、本来のことをやらねば!、ということで必死でシラバス作成に取り組むと30分ほどで終わる。いつもこうなんですよね、取りかかれば終わるのに、なかなか集中出来ず、、、まあそれでもこなしていますから良しとしますか!(^^)

そして今日の最後の?イベント。新浦安にある某R大学の合同忘年会へ!

先日さる食事会でご同席をさせて頂き、また少し前に大学のキャンパスを訪問させて頂いたR大学のR理事長から直々にお誘いを頂き、この日お邪魔することになりました。

「職員のパワーすごいから!、楽しんで行って下さいね」とのお言葉に甘えてお邪魔させて頂きました。なんと「来賓」として挨拶までさせて頂くことになり、いやはや恐縮ですね。そして今年1年で成果を出した施設への表彰。これをきっちりやっているのもなかなかです。

夕食を進めながら、忘年会自体のメインは5施設対抗のカラオケ合戦! これは練習したんだろうな、というチームワークで繰り出される各病院からの歌と踊りを披露。事務の方もPTの方も関係なく交わって参加していると理事長からご説明を頂きましたが、こういうイベントを通じて一緒の作業をすることで、普段の職場でのチームワークも形成されるのだろうな、と。

最後は理事長くじの当選発表。10人の方が栄えある賞と副賞を獲得。実は私にもチャンスがあったとか!、まあ職員ではないですからね(^_-)
さらにベストシンガー賞の発表を終えて閉会、いや、パワーの漲る会でした!

そして新浦安から京葉線、中央線を乗り継いで吉祥寺へ!なんだかやっと家に帰ってきたという感じで、長い長い一週間が終わりました。

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