束の間の栃木の休日

7/26金曜日
この日は朝5時起き。車で栃木に向かう!
そう、本来は我が母校も「オープンキャンパス」の日ではあるが、うちのバカ息子がとても合格を期待できるところではないので、まだ少しは可能性のある(本当にあるのだろうか?)私の前職栃木県はD医大のオープンキャンパスに家族で出かけるのである。この日のためにわざわざ年休も取得! 気合い入っています(^^)

平日のこの日、普通に首都高が渋滞する可能性があるので、朝5時半には中央道高井戸ICを通過する。流石にまだこの時間では事故でもない限り渋滞はなし。順調順調。スマゲーばかりやって夜更かしの続くバカ息子は後部座席でガーガーといびきをかいて寝ている(苦笑)

前職勤務時代、週末は毎週栃木から東京に戻っていたので、毎週月曜日の朝はこの日と同じルートを辿って栃木に向かっておりました。前職を離れてもう既に3年半も経ったのだな、と思うと本当に時の経つのは早いな、まだ何も出来ていないと本当に嫌になりますが、そこは高校時代進学校の落ちこぼれとして3年間蔑まれ厳しい中を生きてきた経験者、3年何の結果が出なくてもへっちゃら!、と強がり(^^)

新宿から山手トンネルを経て池袋、そして江北へと走り川口線は順調に北上。6時を過ぎて上り方向は既に部分的に渋滞発生中。上り線の運転手さんは大変だよな〜、と思いながら走った昔を思い出す。

川口を過ぎ、三車線になり浦和料金所を過ぎると、ここからは100 km区間。スピードを上げて一路栃木を目指します。
途中いつもの羽生SAに立ち寄り、ファミマでサンドイッチを購入。これが以前はデフォルトの朝食。ファミマのコーヒーも購入して車に戻り、再び北上します!

しかし流石にこのまま壬生ICについては早過ぎるため、私のお気に入りのパワースポット、栃木市の「大神神社」に立ち寄ることに。バカ息子はピクリともしないので、ここは家内と二人で境内へと向かいます。

「夏になるとここにはいつも小さなカエルがいるんだよね〜」
と見てみると、手水舎の龍の蛇口の上には、いたいた、アマガエル!
神様の使いかな、とそっと驚かさないように手を洗います(^^)

この日は晴れ男父と晴れ男息子の最強ペアのパワーで朝から良い天気!
とはいえバカ息子は未だ夢の中ですが、今日から3日間、わたしだけでなく家族3人で下野国でお世話になります、とご挨拶がてら旅の安全を祈願しました。

オープンキャンパスの開始は9時半、受付開始は8時半。しかし早くも8時半前にD医大到着。息子を叩き起こし、勝手知る場所を3人でまずは散歩。そろそろ8時半になったのを見計らって受付へ。

息子を受付に行かせて私はこっそりと、、、していたつもりですが、至る所に顔なじみの事務の方がいてあちこちでご挨拶。一般の参加者の方から見たら、「一体この人何者?」と不審がられますね(汗)

学生は前方、付き添いは後方ということで、息子と別れ、親は階段席へ。これがまた息子の動静がよくわかる場所!まだ1時間近くあるのですが、昔は多動児だったはずの息子ですが、開始の9時半までおとなしく座っていたのには驚きました(笑)

待ちくたびれた頃ようやく9時半となりオープンキャンパスの開始。
初めは現Y学長先生のご挨拶から。お〜、Y先生はちゃんと来るんだ〜
以前私が在籍していた頃は前学長が不在、入試委員長も不在で副委員長の私が開会あいさつをやったこともあったな〜、なんて思い出す。

で思わず学長先生が演壇に立たれたところをパシャり!
とこれが意外に目立つ。
「誰もこんなところで学長の写真撮る人いないでしょ!」
と家内に窘められる。あ、そうか、そうかもね!、でももう遅い。
私の存在に気づかれてしまった?のか、Y学長先生、10分の挨拶の予定が大幅に遅れてなんと20分近く話をされる。スイッチ入っちゃったかな?(^_-)
そんな中、うちのバカ息子は両手に女子学生さんがいるにも関わらず、体を折り曲げて寝ている(涙)、さすがバカ息子、態度だけは大物(汗)

続いて医学講演。司会は元同僚の心臓血管外科F教授。ウケを狙った発言がスルーされ見ている私の方がイタい(苦笑)
とはいえ、講演をされた消化器内科のI教授、流石に話は面白く、人を飽きさせないのは内科の教授だな〜、と感心していたのだが、バカ息子爆睡中(涙)

1時間の講演が終わり、学生さんは白衣に着替え、いよいよ基礎ないし臨床に分かれての見学の時間。息子は当然?基礎コース。どこに行くのか?
と思っていたら、なんと生理学に行ったとのこと。行くなり連休中に出かけた武蔵御嶽神社で遭遇したD医大生理学のW先生が担当として登場し、会うなり「この前あったね?」と話しかけられたとのこと。「この寝てばかりいるバカ高校生は一体何者なんだ?」と一緒になった女子学生さんはさぞかし驚かれたことでしょう(苦笑)

その間付添い人は食堂で学食体験。まあそう高いものではないとはいえ、参加の学生だけでなく、付き添いの人たちにも昼食を無料で振る舞うというのはD医大ならではではないでしょうか? 家内と二人DOKKYO WATERともども体験させて頂きました。って、3年以上ぶりに食べる学食、相変わらず塩多め感ありますが、D医大のhospitalityは凄いなと思います。

この日は本当に良い天気。昼食を終えた後は中庭を見ながら息子の帰りを待ちます。ぞろぞろと食堂へと戻る学生さんたちの集団。それに合わせて食堂に行き、息子の様子を見ようと思うと、その前に私が元同僚たちに見つかってしまう始末。これでは息子の様子がわからない、ということで、家内一人探索に向かわせますが、逆に家族で学生さんのところに寄ってくる人はいないとのことで、皆からジロジロ見られてまた退散。結局息子の様子は戻ってくるまでわかりませんでした。

午後1時からは全体での入試の説明がありましたが、まだ高2ということであまり親の方も身が入らず、寝ている息子を見ながら両親も爆睡。子が子なら、親も親(汗)
終わって午後1時半、D医大を後にして、鹿沼ICから今晩の宿泊地那須を目指します!

途中のSAに立ち寄り、休憩がてら購入したのは「レモン牛乳アイス」

さらに北上してやってきたのは「ホテルエピナール那須」
こんばんはここに宿泊です!

ホテルに入るなりロビーでは既に大量の家族づれでごった返しています。
バイキングにするか、フレンチにするか迷いましたが、結局うちは息子もガツガツ食べない上、両親も貧乏性のためバイキングだと無駄に食べまくってしまうので、フレンチにしていました。しかしこの混雑を見ればバイキングにしなくて正解かな。と

ということで、早めに温泉に入り、その後18時からフレンチのディナー会場へと向かいます。窓の外には一面の那須連山!、が待っているはずでしたが、生憎天気は崩れ始め那須連山は雲の中(涙)それはそれで趣がありました。

で、「メリメランジュ」と呼ばれるホテル最上階にあるレストラン、我々以外には他に1家族がいるだけで貸切状態。

商売上手な?ソムリエに乗せられ、親はワイン4杯セット、息子にはUpgradeのとちぎ霧降高原牛フィレ肉と追加注文(苦笑)

酔ってしまうと正直料理の味もよく覚えてはおりませんが、久しぶりに家族3人で至福のときを過ごすことが出来ました。

この後は部屋に戻りめいめいが好き勝手に時間を過ごし、初日の夜は暮れてゆきました。

 

7/27土曜日
この日は朝から生憎の雨、まあ天気予報でそうなるとは言われていたのですが、予報は外れず。実は天気さえ良ければ那須ロープウェイに乗って茶臼岳まで登ろう!と考え、車の中には山さんぽの装備一式を持ってきていたのですが、この雨では、、、ということで断念。

そこでまずは朝食のフレンチを食べながら、何をするか作戦会議となりました。

しかし朝からまさかのライトなフレンチコース。う〜ん、バイキングではないので、食べる量が抑えられて良いかも!(^^)

さて、朝食を終え、ホテルをチェックアウトしたらどこに行くか?
たまたま栃木に来る前に購入したガイドブックに載っていたということで、入場料1,600円は高くない?などと文句を言いながらも「藤城清治美術館」を初めて訪ねることに。

緑の木々に覆われた森の中に現れるチャペル、そしてその先の美術館。これがなかなか趣があって良いですね!

私は母が影絵が好きだったこともあり、天気予報はあの影絵のものを覚えており、またギリギリ「ケロヨン」に被った世代。受付の男性から「カルピスの昔のマークも藤城清治だったんですよ」と教えて頂いて、あまりにも多くのところで見かけていたことに今更のように驚きました。

1,600円以上の価値を感じる美術館を後にして、まだ私が茨城県水戸市にある水戸済生会総合病院で研修医をやっていた約30年前から続く「お菓子の城 那須ハートランド」へと向かいます。

美術館からお菓子の城に向かう途中、空には晴れ間がのぞいてきます!
え〜、これなら山登れたかな〜、いや、でも雨が止んでも土はぬかるんでいるから無理だったよね、などと今更ながら晴れ男パワーが通じてしまったことが残念でなりません。まあ仕方ない、、、

お菓子の城到着! 建物内には既に多くのお客さんが!
ここにはたくさんの那須地方のお菓子があり、見ているだけでワクワクしますね。

自宅&職場へのお土産を購入したら、今度は大子・那須線を下り、夏祭りで賑わう黒田原から那須芦野へ。ここに出来た「石の美術館」を目指します!

那須芦野に生まれた新たな”通り道”
心を癒す石と水の空間「STONE PLAZA 石の美術館」
地元栃木県特産の「芦野石」、お隣福島県特産の「白河石」で構成された落ち着いた空間、ゆったりとした時間を過ごさせて頂きました!

美術館でのんびりと過ごした後、奥州街道を下り、道の駅「東山道伊王野」へ向かいます。ここは東日本一の巨大水車があり、これで挽いた「水車そば」が名物。
しかし寝てばかりのバカ息子は「え〜、まだ食べる気にならない」などと親の期待を裏切ることを言うので、食べるのがバカバカしくなり、地元の農産物のお店を物色! でかいズッキーニが1本120円とか、産地は安いですね〜

さあ、ここからは那珂川町、那須烏山市、市貝町、茂木町と通って、この日の宿泊地宇都宮を目指します!
この栃木県東部に位置する八溝地域は、清流・那珂川や八溝山地の緑豊かな里山景観に恵まれた地域。寒暖の差が大きい中山間地域で栽培されたそばは、香りの高い「八溝そば」として広く親しまれています。一時期「八溝そば街道」として売り出していたのですが、今は終わった様子。それでもどこまでも続く青い空、緑の大地、そして近くを流れる那珂川!、と車もほとんど通らない、のどかな田園地帯のドライブが続きます。高速を使えばすぐについてしまうところ、わざわざ遠回りしてでも走りたい道。それがこの八溝そば街道です。

息子が小さかった頃は、那珂川町にある「栃木県なかがわ水遊園」に行ったりしたのですが、車の中で寝てばかりのバカ息子。放っておいて、ずっと気になっていて、これまで一度も行ったことのなかった場所「あゆの里 矢沢のヤナ」を訪ねてみました。

ここは那珂川最大級の大ヤナが設置されているとのこと。あ〜、なるほど、こうやって鮎を追い込むのね!、と納得、しかしそのスケールの大きいこと!

なんでも食事をした人以外は入場料を払うシステムのようなので、では売店は、と土手の上の建物を覗きに行く。
掘っ立て小屋にしか見えなかった場所が食堂で、意外に中は広くて鮎の炉端焼きも食べられる様子。
「ここいいね!、今度食べに来ようか!」

矢沢のヤナを後にして、車は西へと方向を変え、毎年ふるさと納税をしている「サシバの里」市貝町を通ります。サシバとは差し歯ではなく、タカ目タカ科サシバ属に分類される絶滅危惧種の鳥で、別名大扇(おおおうぎ)と言われています。
市貝町はサシバの繁殖地の一つで、春は芝桜で有名です。また栃木三代銘酒「惣誉」の惣誉酒造の本社があるのも市貝町です。

で、市貝町の道の駅に立ち寄ろうと思ったのに、ナビに入れた場所は道の駅芳賀町。ちなみにここは日本一のイチゴの産地とか! 市貝町に近いんだけどちょっと違うのですが、まあ折角来たので、とここの道の駅も探索。宇都宮カクテルのセットなどを購入して、いよいよ宇都宮市内に入ります!

宇都宮に泊まる理由、それはうちの家内が大の餃子好き!
これまでも宇都宮に来て、宇都宮餃子館や宇味家などには行ったのですが、宇都宮の2大餃子店、正嗣とみんみんはまだ食べたことがなかったので、宇都宮駅東口店ではありますが、夜は家族総出で宇都宮みんみんへ!

焼餃子に水餃子、炸醤麺、そしてビールとここではフルコース!
いや、結構食べましたね、それでも安いのが嬉しいですね。
前夜のフレンチとの落差、大きいのですがね(^_-)

酔っ払いながらもバスでホテルに戻り、夜はのんびりと過ごしました。
もう山さんぽ出来なかったことなど、吹っ飛んでいますね(^^)

 

7/28日曜日
この日の朝も早くから目覚めましたが、雨ではないものの、雲の多い日。

翌日月曜日は普通に仕事なので、早めに帰るものの、別に先を急ぐわけではないので、この日も昨日同様国道294号線を南下する田園ドライブを続行。

鬼怒川を渡り、真岡を抜け、しばし走ると茨城県に入ります。
下館を過ぎて、さらに走ると映画「下妻物語」で有名?な下妻に到着。
まずは道の駅下妻で休憩です。

展望台があったので登ってみましたが、生憎の曇り空で筑波山は見えず。
なんか今回は山が見えないですね〜

ここで地ビールの「しもつまビール」3本セットを購入!
地元のガイドブックも入手し、下妻市のイメージキャラクターが「シモンちゃん」であることを確認、どうやらオオムラサキの生息地が下妻市にあることにちなんで出来たキャラクターとのこと。でも絶対映画「下妻物語」で深田恭子が演じたロリータちゃんのイメージですよね!、って下妻物語、見ていたのがバレバレですね(苦笑)

で、ここからどこに行くか?
寝てばかりのバカ息子、オタク心を燃え上がらせるのは子供の頃から「博物館」!、であることを知っている両親(笑)。目指すは「茨城県自然博物館」。
きっと文句言いながらもきっと喜んで見て歩くだろう、と。

で、車で坂東市に向かおうとした矢先目に入ったのが「大宝八幡宮」の看板。
なんでも関東最古の八幡さまとか。これは神社オタクの私の血が騒ぐ!

なるほど、あの平将門に「新皇になれ!」と神託を伝えたのはこの神社の巫女であったか! しかもそもそもあの大宝律令の出来た大宝時代の元年にここに宇佐神宮から勧請されて開かれたというのが名前の由来。うん、これは歴史ある神社だ!
と、この出会いに大満足の私。

そこからは一般道をひたすら西南に進みます。うっかりしていたのですが、ここ坂東市は平将門の生まれた場所! よく調べておけば、将門ゆかりの地を訪ねる事も出来たのですが、下調べがないので途中の看板でゆかりの地であることを知っても後の祭り。いや、まあ、これはまた来ればいいこと!
ということで先を急ぎます。

でようやくたどり着いた茨城県自然博物館! 夏休みも始まった週末とあって、家族連れの多いこと!駐車場は端まで行かされました(汗)

最初はだらだらと親についてくるだけだった息子も、館内に入ると突然目覚める。これはやはり親の予想通り!
後は童心に返った息子の動くままついて行くだけ。いい運動です(^^)

さあ、博物館見学を終え、小腹が空いたので先に向かうことに。ここまで来るとさすがにもう自宅へと向かわざるを得ないのですが、谷和原ICから常磐道に乗り、早速守谷SAで休憩。食堂は案の定混雑しているので、ここは「守犬メロンパン」で有名な守谷ベーカリーで得意のパンを購入!
渋滞にはまるのが嫌いな私は、このパンを車内で食べながら少しでも早く自宅へと向かうことに。

幸い渋滞にもハマらず、順調に、そして事故もなく無事帰宅。
わずか2泊3日の、息子のオープンキャンパスに便乗しただけの休日でしたが、寝てばかりいた息子も含めて、家族3人久しぶりに楽しんだ夏の休日となりました。

あ〜、今年はこれ以外に夏休みらしい休みを取れるのだろうか、、、(涙)

メニュー