昨年から東京ゐのはな会理事になりました。
明日1/12(土)16時からいつもの銀座アスターにて東京ゐのはな会新年会が開催されます。
東京ゐのはな会は交通至便の地である利点を生かし、東京勤務・在住の枠を超えて、参加する方にメリットのある同窓会を目指しております。
ご年配の先生方は勿論、学部生、研修医、そして中堅の先生方まで、また東京に限らず広く参加者を募集しております!
理事就任挨拶が今月発行の”Inohana Tokyo Vol. 22″に掲載されております。
参考まで、以下に原文を記載させて頂きます。
多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。
****************************************************************************
「新理事の挨拶」 千葉大学大学院医学研究院薬理学 教授 千葉大学附属図書館 亥鼻分館長 安西 尚彦(平成2年卒) このたび、東京ゐのはな会理事を拝命致しました、平成2年卒の安西でございます。2001年8月に留学先のフランスから帰国して以来、現在まで東京都三鷹市(最寄駅:吉祥寺)在住で、2010年-2011年まで杏林大学在籍時に東京ゐのはな会に参加させて頂いておりました。”Inohana Tokyo”では「勤務医通信 Vol.15」に「千葉を離れて15年」と題する記事を執筆する機会を頂きました。
その後2011年4月から栃木県の獨協医科大学に主任教授として単身で赴任しましたのに伴い、東京ゐのはな会から栃木ゐのはな会に鞍替えを致しました。2016年1月から現職であります母校の薬理学教授として再度異動となりましたことで、栃木ゐのはな会から大学ゐのはな会へと所属も変わり、現在は三鷹の自宅から千葉まで通う日々を送っております。
以上のように都内在住ではあるものの、東京ゐのはな会を一度離れた身であり、かつ現在のメインは大学ゐのはな会であるので、今回東京ゐのはな会会長の吉原先生から理事就任の打診を頂きました際には、母校の教授が大学以外の地域のゐのはな会で理事に就任した例が調べた限りなく、果たしてどうしたものかと一人思案を致しました。ただ、2010年に東京ゐのはな会に参加させて頂いたことで、ご面識を得た先生方の後押しもあり、獨協医大、千葉大と二度の教授選を勝ち抜くことが出来たことを思えば、私は東京ゐのはな会に育てて頂いたと言えること、また母校の同期で現在東京ゐのはな会副会長の岡本先生(H2卒)の強い勧めがあったことなどから、今回理事を拝命することとさせて頂いた次第であります。
平成28年の母校の教授就任時に、ゐのはな同窓会報の教授就任挨拶に、「母校を離れ、北里大、フランス、杏林大、そして獨協医大というアウェー環境で得られた人の『つながり』が意外にも母校において生きていることを感じ、決して学生時代に優秀ではなかった自分がなぜ今この時点で母校に戻ったのか、その意味を考えるに、母校を離れ学外で活躍するゐのはなの同門の方々と学内の先生方との接点となり、人と人を『つなぐ』役割を担うことかな、と感じております。」と記載させて頂きました。この思いは就任後3年目に入りました今でも変わりません。”Inohana Tokyo”の今年の巻頭言で、吉原会長が「今後は地域にとらわれず、もっとフリーな形で参加して頂き、魅力的な交流の場となるようにしたい」というお考えを表明されておられ、また前会長の挨拶で、伊藤達雄先生が「参加することにメリットとプライドを感じていただくようになること」を書かれておられます。先生方の思いの実現に自分として、特に母校の現役教授として何をお手伝いできるのか、を考え、以下の3点に集約できるかと思いました。 1) 医学部生にとっては、病院が示す公的な紹介に留まらない、研修希望先の病院に関する先輩を通じたリアルな情報の収集活動のサポート、 2) 若手医師にとっては、後期研修先や専門科の選択、基礎医学や医療行政などあるいは海外留学を含めた今後の人生における幅広いキャリアプラン策定のための情報提供 3) 中堅世代にとっては、大学における教授等のポストや公的病院における部長等の役職を目指すための人的ネットワーク形成とその指南
以上の現役世代の関心事に対応できる体制を、新年会と総会の年2回の会合を利用して、皆で築き上げて行ければと思います。首都である東京には全国から情報が集まるだけでなく、交通の便を生かして都内は勿論、関東圏、時には全国に散らばるゐのはなの同窓生にお集まり頂き、参加する人に「役立つ」同窓会となるための一翼を担わせて頂きたいと存じます。
さて、話を現職に戻しますと、薬理学の第6代教授を拝命しております他、千葉大学附属図書館 亥鼻分館長を2017年から拝命し、2018年4月から同窓会から頂いた助成金を生かして、最近本離れの進む若い世代に少しでも本に関心を持ってもらうため「教授が薦めるこの1冊」という企画をさせて頂きました。亥鼻分館にはわが国でも大変貴重な医学資料が保管されておりますので、母校にお立ち寄り頂く際には、ぜひ亥鼻分館にもお立ち寄り頂きたいと思います。
また2018年4月からは医学部の学部教育委員会 副委員長、学務・学生支援部会 部会長を拝命し、特に成績不良学生、不祥事を起こした学生に対する対応などが私の役目になります。テクノロジーの急速な発達に伴い、現代の若者の思考や行動は我々の世代とは大きく異なるものになってきており、大学をはじめ社会はそれに十分対応出来ていないと感じます。その現状を広く同窓会の先生方にお伝えし、皆で知恵を出し合って、母校を、そして母校出身の優秀な医師・医学研究者の輩出にお力を頂ければと存じます。よろしくお願い申し上げます。