一月ぶりの何もない日曜日

3/24(日)、1ヶ月ぶりに何もない日曜日がやってきました。

曇り時々雨で寒かった前日に比べ、この日は朝から良い天気!
そろそろまた山さんぽも再開したいな、ということで、その準備?を兼ねて、春期講習に出かける息子と別れ、久しぶりに家内と二人で近所の散歩に出かけました。

前日が本当は息子の誕生日で、本来は昨日お祝いをする予定でしたが、家族の誕生日の日に何らかの仕事が入るのは常のため、我が家はお祝いごとが一日前後するのは許容範囲にしております(^^)

ということで、この日は息子の生まれた足跡をたどる散歩?となりました。

まずは今の我が家から昔の我が家のあった場所を流れる多摩川の支流となる「仙川(せんがわ)」沿いに散歩。毎年この時期はコンクリートに囲まれた中の土手部分に咲く菜の花がきれいです。

続いて息子が生まれた杏林大学病院へ。息子が生まれた日、大学名にもなっている「杏(あんず)」の花が見事に咲いておりましたが、残念ながらこの日の杏は既に盛りを過ぎており、一部が残っているだけ。しかしそれでも杏林大の杏の花は息子の思い出の始まりです!

杏林大在籍時に毎年教えに出かけた看護学校の近くを通り、また息子の散髪に出かけた車のある床屋の横を通って、調布市に入ります。消防大学校のシダレ桜は既にピンクの花を咲かせていました。

昔はぶどう畑で、いつかブドウ狩に来よう!、と思っていた場所は既に畑はなくアパートが! 2001年から三鷹市に住んでもう18年、世代が変わって農業をやめるところがあっても何ら不思議ではありませんね。

お店がコロコロ変わるといえば、野ヶ谷にある合掌造りの建物。2001年にはその名もまさに「白川郷」だったのですが、和食のお店はとうに廃業し、その後様々な店が入りましたが、どれも長くは続かず、今はフレンチのお店がリニューアル中のよう。建物は目を引きますが、流石にどこからも離れている利便性の悪さ?でしょうか、「東京は入れ替わりが激しい」典型のようになっていますね。

消防大学通りを進むと、しばらくして深大寺五差路に到着。ここから少し調布方向に進むと、私のお気に入りの神社、千年の歴史を持つ「青渭神社」に着きます。

調布の深大寺総社と呼ばれるこの神社、何と言っても鳥居の近くにある樹齢700年のケヤキの巨木が有名。というのはケヤキのウロがハート型に見えるため、縁結びの神さまとも!

何れにせよ、大蛇を主祭神とするこの神社、ヘビ年生まれの私との相性抜群!? ここには定期的に参拝にしております。

そこから多聞院坂を下って、開福不動堂の象徴的な水場の横と通り、深大寺通りに出ます。

道を渡った先には神代植物公園の水生植物園があります。広々とした場所ですが、この時期はまだ見るべきものは見当たらないため、少し早かったのですが既に11時ということで、すぐ隣の深大寺そばのお店「多聞」に入ることに!

11時だから空いているだろう、と言って尋ねると中には既に多くの人が!

あれ、11時開店じゃないんだ、と思いながらも、まだ二人座れる席が残っていたため、腰を落ち着け、早速注文。私は天ざるそば、家内は普通の深大寺そばよりもそばの比率の高い、お店の名前のついた「多聞そば」をチョイス。そして休日のお昼ということで、「深大寺ビール」も注文!
多聞そばは普通のものよりもコシの強さが違いました!

そばを食べ終わると、いよいよ深大寺へ! 有名な山門をくぐり、まずは本堂に参拝。息子が生まれた後、実は1回家内は妊娠していたのですが、それが子宮外だったため残念ながら中絶をしておりました。その「幻の命」となった我が子の供養をしたのがここ深大寺。「そばでも食べに行こうか」と思い出したようにここ深大寺にやってくるのは、この世に生まれ出づることの出来なかった我が子が我々に会いに来て欲しい思いを感じてのことなのかもしれませんね。

さあ、折角深大寺まで来たならこの時期は神代植物公園にも行かないと!、ということで、深大寺門から植物公園に入ります。ソメイヨシノの咲き乱れる時期ではないためか、人はそれほど多くはありませんね。

私の好きな梅はほぼ完全に終わっていましたが、うめ園の中でひときわ目立つピンクの花が咲いておりました(名前不明)。

そこからさくら園に移動すると、所々人だかりが! そう、ここ神代植物公園で発見されたサクラの品種「神代曙」の花が綺麗に咲いています。ソメイヨシノよりも1週間早く開花するとのこと。

シダレザクラも花を咲かせていて、なんとなく賑やかになりつつあり、春到来を告げているようです。コヒガンザクラも咲いていました!

さあ、ここから帰ろうか、それとも進もうか? スマホの万歩計を見るとまだ約8,000歩ということで、ここからさらに調布に向かうこととしました。そう今晩祝う息子の誕生日のバースデーケーキを買いに行くのです!

植物公園の正門を出て武蔵境通りを南に下ります。あまり立ち寄れない宿神神社に久しぶりに参拝後、御塔坂を下る際、多摩丘陵の向こうに見えたのは、雪を被った富士山! 野川にかかる御塔坂橋を渡った先が「富士見町」という名前なのも合点がいきます!

この辺まで来ると何となく疲れが出てきて、少し脇道にそれれば布多天神社があったのですが、思いつかず、そのまま甲州街道を渡り、電通大を横目で見ながら調布駅に向かいます。
そして目的地調布パルコに到着!

早速地下一階の食費売り場へ。店内をぶらぶらした後、一緒にお惣菜も買えるので”FLO”へ。ここで、ラザニア、プロバンス風オリーブ、パテ・ド・カンパーニュ、そしてアボカドのサラダを購入。そして肝心のケーキはFLOの新作「さくら色の苺のショートケーキ」! ポンパドウルでバゲットの2本購入し、調布からはバスで帰宅しました。

今回は以前に買ってあった、Roselegance社で販売している2015年のコート・ド・プロヴァンス Solstice d’ESTADONを開けることにします、そう息子の誕生日ですからね!、って本人よりも親の喜びが大きいですね(苦笑)。
私たちが以前住んでいた南仏コート・ダジュールAlpes-Maritimes県の西隣Var県にあるBrignolesで出来たワイン。
東西に長いVar県のちょうど真ん中あたりにある町で、ニース・カンヌとエクサンプロバンスを結ぶ高速A8が走っているため、何度も通ったことのある町です。

どこまでも続くぶどう畑を見ながらのドライブは本当に心地よいものでした。
懐かしいですね、早く帰りたいです、南仏に!
BIG 6億円当たったら、とっとと職場に辞表を出して、南仏に移住する!、と宣言しながら未だに当たらないので、仕方なく日本で生活しています(笑)。

ということで、息子の誕生日の晩餐。まあ買ってきたものばかりではありますが、息子の生まれた2003年、まだ自分の将来すら見渡せなかった時期でしたが、息子が私に多くのものをもたらしてくれたことを思い出すいい機会でした。何より息子の親になれたことを息子に感謝しています。

この世における人と人の関係、親と子、友人同士、上司と部下、いずれもが何かの縁があってものではないかと感じています。私のスタンスは常に同じで、対等な関係を保ちつつも、少しだけ先に生まれたことで親と子であっても先輩後輩的なものと捉え、少しだけ先に得た経験から、後輩の成長を見守り、過剰な介入はしない、というもの。

人間一人として同じ人はいないので、親と子であっても同じはずはなく、完全にお互いを理解は出来ない、でもそれでいいと思っています。そんな親と出会ってしまったのも運命。私とどう向き合うか、その試練をどう乗り越えるか、そこにきっと意義があるのだと。

バカでバカでしょうがない息子ですが、(自称)「偉大な父」(笑)を持ちながらもそれをものともせずスマゲーに夢中でいられる呆れた野郎ですが、その図々しさも頼もしい、と正直思っています。道無き道を進んできた、という自負を持つ私からすると物足りなく思う息子ですが、まあ彼には彼の人生があるのでね。

人生、苦労は大事な学びの過程。

「ほら、スマゲーばっかやって遊んでいるんじゃない!」と口では言い続けるものの、バカ息子の成長に立ち会える幸せを噛み締め、息子に感謝して、また私は私の道を進んでいこうと思います。

ちなみに、このFLOの苺のショートケーキ、期限がこの日まで、ということもあり、無理して一人で半分食べたらさすがに胸焼けが、、、
久しぶりに胃薬のお世話になってしまいました、、、年ですね(苦笑)

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