外国人ゲストを招いてのMCRC亥鼻勉強会

3/27(水)この日は私が母校に戻ってから初めて外国人ゲストを迎える日。
そう、オーストラリアからもうかれこれ15年近い共同研究者のドイツ人ステファンさんと、タイからK林大学在籍時に一緒に仕事をしていた元同僚のタイ人アルちゃんを、夕方の通称「MCRC亥鼻勉強会」に演者としてお招きしていたのです。

で、実はこのためだけに来日したわけではなく、この後3/28-3/30に神戸で開催されますFAOPS(アジア太平洋生理学会)でのLOC symposiumにてシンポジストも務めて頂くのに合わせ、その前に千葉に立ち寄ってもらった、ということになります。

どちらも「創薬」を目指しておられることもあり、またどちらも私と同じ膜輸送タンパク質の「トランスポーター」の研究に従事している、ということで、私が所属しております、西千葉の先生方が中心になっているMCRC(分子キラリティ研究センター)の客員教授Visiting Professorに昨年10月よりご就任頂いております。
そう、まあ、ある意味身内?となったお二人に、外国人ゲストとして来て頂いたことになります。

朝5時半起床。支度を整えて、6時に家を出ます。この日は車で三鷹から千葉へと向かいます!
アルちゃんは同じくK林大の元同僚の泌尿器科医S先生と会う予定があるとのことで、朝8時に待ち合わせたのはステファン。彼の宿泊先ロビーで8時に待ち合わせ。ほぼ時間通りに現れた彼を連れて、次に千葉駅の改札へ。今スカラーシップ・アドバンストでうちの教室に来てくれているSさんをキャッチし、車に戻り、ここから一気に目指すは「暴走」ならぬ「房総」(笑)

実はこの日先輩の某M先生から依頼され、13:30からの西千葉での会議に代理出席せねばならず、亥鼻から西千葉への移動を考えると、13時までには亥鼻に戻っていたいな、ということで、私に残された時間は8時から13時の5時間。
さあ、皆さんなら外国からのゲストをどこにお連れしますか?(笑)

と、そんな時に大事?なことを思い出す。
そう、外国からお越し頂いたゲストへのお土産、しまった、何も用意していない!! 普通の友達なら近くのお店で買えば良いのですが、今回は大学に来て頂いたということで、ここは「C大学」のロゴ入りのものを送りたい!、わけです。

そこでSNSで教室秘書のKさんに連絡。学部で何か用意していないか、総務に聞いてもらえますか!、と。しかし、午前中はお子さんを連れて病院に行くことになっている、ということで、まあとりあえず後は任せて車は先に進むことに。

私のfamily nameの由来、それは安an房の西zaiに住む人、と言われており、旧安房の国の西部、つまり鋸山以南で西の地が、私の先祖の暮らしていた場所。
医者になって半年経ち、先輩から託された外勤先が、内房線の保田にある国保鋸南病院、まさに先祖が招いてくれたような場所でした。

前置きが長くなりましたが、ということで、向かった先は「鋸山」。う〜ん、鋸(ノコギリ)、英語で何ていう?
ステファンに必死で説明すると It’s “saw”.と言われ、あ、そうか!、と一人おやじギャグで微笑む。でも英語で説明するのは面倒なのでスルー(苦笑)

ということでこの日はノコギリヤマ”Saw mountain”に向かいました。
館山道を降り、鋸山登山道の急な坂を登っていくと、青い空の下に青い東京湾が広がってきます! あいにく遠くの空は霞んでいるため、期待した富士山は見えず。
それでもステファンは”Very nice view!”と喜んでくれました!

山頂の駐車場に車を停め、そこからは歩いてまずは百尺観音を見て、切り立った崖のすごさを下から見てもらい、続いて急な階段を登って山頂展望台へ。そこで有名な「地獄のぞき」の絶景を見てもらいました。高所恐怖症の私は写真だけ撮って早々に退散。あ〜、くわばらくわばら(汗)

あまり時間がないので、十州一覧台には寄らずに、そのまま日本最大の大仏「日本寺大仏」を見にゆく。ここはまだ桜が咲いていませんでしたが、晴れた空の下、緑の木立の中を歩くのは気持ちいいですね! さあ、そろそろ山さんぽの季節ですね!

短い滞在でしたが、鋸山は楽しんでもらえたようで、ホッと一息。
本当は昨日も一日どこかに連れて行きたかったのですが、生憎の年度末、仕事が山積みのため連れて行けず。でもステファンは自分で電車に乗って鎌倉まで行ってきたとか! 日本語が全く出来ないステファンですが、好奇心の旺盛な研究者はどこの国でも、幾つになってもチャレンジングですね〜!
「日本の駅には英語の表記があるから、大丈夫だよ!。中国では表記が全部中国語で、しかも地元の人は英語できないので本当に大変だった。それに比べたら楽なもの!」とのこと。

10時には車で千葉を目指して出発。しかしまだ少しだけ余裕がありそうなので、木更津からアクアラインに入って「海ほたる」を紹介!
海の上とあって、風が強いだけでなく、ここでも霞んでいて富士山は見えず。それどころかランドマークタワーも、東京タワーも、そして東京スカイツリーもどれも見えず。
それでも楽しんでくれたようで、何よりです!

さあ、海ほたるから木更津に戻り、そこからひたすら千葉を目指します。
無事に千葉誌に戻ると、ステファンのパソコンを取りに宿泊先のホテルへ!
そして明日千葉から神戸に向かうための新幹線の切符を買いに千葉駅へ。
そうこうしていると時間がどんどん過ぎ、亥鼻に到着したのは12:55。

車を停めてラボに到着。13:00、そろそろ会議に出かけるためのリミット。
ステファンを教室講師のF先生にお願いし、近くのお城のお花見に&簡単なランチに連れて行ってもらう(Short Messageで連絡してあったのでした)。
そして秘書のKさんから大学ロゴ入りグッズの報告。「風呂敷を二つ頂きましたが、大学名の字が小さくて、、、」、「う〜ん、それだけではなんだかね」、「西千葉の生協にはもっとあるようですが、今日は車で来ているので、会議にお連れしがてら、西千葉の生協を見てきましょうか?」、「うん、グッドアイデア!、では申し訳ないけどそれでお願いします!」ということで、13:05、亥鼻を出て西千葉に向かう。

西千葉到着は13:25、うん、ギリギリ、正門に入ったところで私一人先におりて事務局棟へ。エレベーター前には普段普遍教育の委員会でお世話になっている国際教養学部のM先生と遭遇。うん、M先生と一緒なら大丈夫!、遅れても(笑)
欠席する場合は必ず代理を立てないといけない、という厳しい委員会。
とはいえ、議事は順調に進み、最後にこれからは欠席の際には委任状でも良いというアナウンスが。それは良かった!

会議が早く終わり、生協でKさんとおちあい、C大学グッズを見て回る。
色々はあるが、お土産にするようなものがあまり見当たらない。
結局実用性?を重んじてシャープペンシルを購入。え、シャーペン、大の大人は滅多に使わない? う〜ん、本当は万年筆かボールペンが欲しかったんですがね〜〜


とはいえ、ここでついでにおにぎりを購入し、頬張る。これが今日最初の私の食事(^^;;

3時前には西千葉から亥鼻に戻り、花見から戻ったステファンが既にラボに戻っている。しかしここで問題発生。

この日利用するライブラリーホールは、PCとプロジェクターを繋ぐのにRGB出ないとダメ。しかしステファンが用意したのはHDMI。講師のF先生が持っていたUSBでRGBと接続するコードを繋いでみるが、プロジェクタが信号を認識しない(汗)
そこで教室の共用パソコンにファイルを移してもらい、それをつなぐ方法と、教室で使っているプロジェクタをライブラリーホールに持ち込んでそれを映写する方法の二つの方法を用意して図書館に向かうことになる。
いつも直前になってバタバタしちゃいますね、、、

そうこうしているとタイ人のアルちゃんがC大からK林大に派遣されていた泌尿器科のS田先生に伴われてラボに到着! 2016年にBangkoKで開催されたAPFP以来の再会となりました。

今回来日のお二人。実は昨年C大学の分子キラリティ研究センターの客員教授に就任しているのです。
本来は郵送しても良かったのですが、来日がわかっていたので、今回辞令を直接手渡しすることにしました。
つまり簡単な辞令交付式!、ですね。

さあ、午後4時を過ぎて、そろそろセミナーの開始が迫る。
皆でライブラリーホールに移動し、パソコンの映写も確認。
16:30、時間となったので、いよいよセミナーの開始です!

私の簡単な(本当に簡単な)挨拶を終えて、すぐにセミナー開始。まずはアルちゃんの講演から。予定の40分をオーバーし、質疑応答予定の5分も使って、10分伸びて終了。この後質問も出たので、のっけから進行が遅れます。


続いてステファンの講演。実はこの日泌尿器科の送別会があり、アルちゃんの講演を聞いたら泌尿器科の院生たちは退出するものと思っていたら、結局最後まで聞いてくれたので、聴衆が減ることもなく助かりました。
トランスポーターというC大学ではマイナーなテーマのセミナーにも関わらず、約30名の参加者にお集まり頂けて大変光栄でした。

セミナー後、MCRC分子シグナル部門リーダーの理学部M田教授、千葉市のお近く、船橋市にあるT邦大薬学部のM内教授のお二人を交え、5人で市内の寿司屋に向かいます。

刺身は食べられますか?、と心配された二人の外国人ゲストですが、お店の方の心配も物ともせず(笑)、刺身も寿司も平らげる二人! さらには外人さんは食べないという白子の丸焼きもペロリと! いや、箸の使い方もお上手ですし、日本人以上ですね!

リラックスして非常に和やかな雰囲気で夕食が進み、19時から開始して気がついたら21時半!さあ、そろそろお開きの時間。とりあえずアルコールは飲んでいない私が、私以外の4人を千葉駅までお送りする。後はそれぞれバラバラにお帰り頂くことに。
千葉駅まで送り届けると、私は一人穴川から東関道を通って、一路三鷹へ!

疲れは感じるものの、眠くはならず、うまく渋滞も避けて無事に高井戸へ。
ここからは夜の道とあって、空いているので、程なくして帰宅。

ふ〜、酒でも飲みたいな〜、と思っているうちに睡魔に襲われバタンキュー。
長い長い、一日が終わりました。疲れたな〜〜〜(^^;;

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