前日外国人ゲストを迎えてセミナー&食事会を実施し、翌日となる3/28木曜日は朝から1日 年度末の溜まった仕事の処理。
夕方には母校の県立C高校卒でC大医学部をこの3月に卒業する学生さんに対する壮行会に参加。参加した4人のうち3人は地元千葉に残るので、やはり地元の医療の担い手、という意味では貴重な存在と言えますね!
(全員がそうなる必要もないとは思いますが、、、はい、例えば私です💦)
本来はこの日から神戸ではアジア・オセアニア生理学会議 FAOPSが始まっているのですが、昨日の分子キラリティセンターセミナー開催を理由に初日は欠席させて頂きました。とは言え今回の生理学会でわずかに2回開催される日本語での教育講演が29日と30日のそれぞれ朝7:50から開催されるため、それに出席をするべく、29日は朝6:30羽田空港発の始発神戸行きフライト✈️を予約しておりました。
ということで、千葉での母校卒業生壮行会後、総武線快速・横須賀線で一路東京へ。
この日は予約した蒲田のビジネスホテルに泊まります。あ、これ、ちなみに自腹なので、コスト優先で選んだところになります💦
3/29金曜日
朝5時起床。
5:30にはホテルを出て京急蒲田駅まで歩きます。運良く?横浜から快特が来たので、停車駅は国際線ターミナルの次は国内線ターミナルとほどなく空港に✈️到着! あー、蒲田からは羽田空港が近くていいな〜、この辺りに住んでいたらきっと飛行機も好きなんだろうな〜、なんて思う。吉祥寺は今でも個人的には住みたい街No.1ですが、欠点の一つは空港から遠いこと! まあ、どこにでも欠点の一つや二つはありますがね😁
私にしては珍しく出発30分前に空港に着いたのですが、保安検査場通過は15分前なので、通過前に何か食べるのは危険と判断、まずは保安ゲートを通過することに。
でラウンジに行こうか、なんて思うが、何か食べたいな、と売店を覗くも、買い物客の行列。まあ神戸について時間ぎあれば食べることにするかな、ということで素直に搭乗ゲートに向かい、そのまま搭乗。
フライトは順調で神戸に到着。朝の教育セッションは7:50開始だが、今8:00。うーん、遅れても単位を優先するか、空腹を優先するか、、、やはり空腹!、ということで、空港のうどん屋さんへ😅
食べ終わって8:20、うんまあ今回は仕方ない、ということでガラガラのポートライナーに乗り市民広場へ。
2日目ということもあり、朝からワラワラと人がいる。流れに合わせて多数の会場がある国際会議場に行くと登録受付はポートライナーの反対側の国際展示場とのこと。早く言ってよ〜、という感じだが、きっと表示されてたんでしょう、英語で!💦
今回のFAOPS、全ての表示が英語のため、よく見ないと見落とす表示が多く何度も道を間違えたり、迷うこともしばしば💦
いや、英語化はいいのですが、一緒に日本語表示しても悪くはないのではないでしょうかね、と。英語が出来ない日本人は来るな!、という逆差別にも感じてしまいますが、ちょっと考え過ぎですかね?(^_-)
と、年寄りの勝手な文句はこのくらいにして、 結局一度来た道を戻り、展示場まで行って受付を済ませ、再び同じ道を通って会場のある会議場まで一往復しました。ここでようやく参加登録。朝からいい運動出来ましたね!😁
この日はいつもお世話になっているG大学の大御所K先生から依頼されたF会場とG会場の会場責任者を務めるのです。
なんでも朝9:30から20:00まで、呼ばれたらすぐに会場に駆けつけられるようにして待機し、主に急遽会場に来られなくなった座長の代役を務めるというもの。
「組織委員の先生にお願いなのですが」と切り出されたのですが、あれ、俺、FAOPSの組織委員だったかな?、あ、生理学会教育委員だからな、いやでもFAOPS教育サテライトシンポジウムも組織委員ではないはずなんだが、、、まあ、一昨日と昨日の教育サテライトを欠席したので、これはお引き受けしないとな、、、
という葛藤の後、「はい、教育委員にも関わらず、教育サテライトを欠席してしまいますので、本件は喜んでお引き受け致します!」と回答した私でした(^^;;
これがこの世界の仁義、ですから!(笑)
とはいえ、一応何かに備えて会場近くに待機して仕事をする。WiFiが繋がるので、メールレスなどがはかどる。午前のセッションは何もなく終了。
次は午後までセッションは無いのでこれでしばらく自由! ポスター会場に行き、知り合いを見つけてはご挨拶。これをしないと「死んだの?」と言われますからね💦
ポスター会場で私のK里大時代の恩師K先生に約1年ぶりに遭遇。
「お元気そうですね!」
「ああ、先生発表無いの?(ギクっ😅)」
「シンポジウムはオーガナイズしてますが、今回発表はないのですよ。2週間前のK井先生の薬理学会に全力投入したら、もうこちらに出す余裕無くて、、、」
しかし人のイタイところを最初からついてくる鋭さは相変わらずで💦
ポスター会場をフラフラしてると、”Dr. Anzai!”と呼び止める声が!
振り向くとそこには以前から面識のあるタイ・チェンマイ大学の研究者。見覚えのある若い学生さんと一緒。
「あー、久しぶり! 来られてたのですね! お変わりないようですね!」
「はい、あなたも。話は変わりますが、こちらの学生、あなたが数年前にチェンマイに来られた際に会った学生が今は大学院生になり、半年だけですが、海外への留学奨学金が取れたのです。日本はその対象国の一つで、あなたのラボで引き受けてもらえますか?」
「勿論喜んで! しかし問題が一つ。今教室の准教授と講師がそれぞれ教授になって異動するので、4月から半年は人手不足のため、現在新規の大学院生受け入れは止めてます。もう少し先、例えば今年10月以降、さらには来年四月からならもっといいですが」
「それはこちらも好都合です。1年後で大丈夫です。」
ということで、このポスター会場に来ただけで、留学生を一人ゲット!、出来ました(^^)
ポスター会場では私が欠席した「FAOPS教育サテライトシンポジウム」の組織委員の先生方にもお会いしたので、まずはお詫び。にも関わらず?「今日の夕方、教育関連の招待講演がありますから、ぜひいらして下さい!」と教えて頂く。「生理学エデュケーター更新のためのポイントも付きますよ!」とのこと。「あ、はい、必ず行きます!」、朝の教育講演に出れなかった分をここでリカバー!
しかし、臨床の学会の専門医更新のための単位獲得と同じく?、エデュケーター更新のためのポイント狂想曲?も、学生時代に受験資格を得るための出席ポイント稼ぎと同根なような気がして、、、まあ世の中そんなものですかね(^^;;
さあ、そして午後のセッションが始まるため、会場責任者として担当するF会場とG会場に戻る。午後のセッションは両会場とも順調に始まり、やれやれということで、またパソコンを取り出して仕事に勤しむ。
夕方には教育委員の先生に教えて頂いた教育関連の招待講演に出席。ここでもまた「FAOPS教育サテライトシンポジウム」の組織委員の先生方にお会いしたので、お詫び行脚(^^;;
講演の内容は大変勉強になるものでした。ポイントゲット、だけではないですからね!(^^)
さあ、そして午後6時半からはいよいよ我々のシンポジウムの始まり!
30分くらい前から見慣れた?シンポジストたちが三々五々集まってくる。まあ、皆知り合いなので、特に紹介することもないが、顔合わせはしておく。90分で4人話すため、時間制限が厳しく、発表18分、質疑4分。まあ、仕方ないですね。
夜6時半からということで、ステファンも「ライバルは他会場ではなく、ディナーだ!」と笑っていたが、私もこの時間ではオーディエンスはいないのでは?、と心配でしたが、それは満席になるほどにはならないものの、領域も近い先生方にお集まり頂けたことで、短いながらも活発な討論が出来ました。
我々のシンポジウムが無ければ、この会場にお集まり頂いた先生方の興味関心を示す場がなかったのだ、と考えますと、お金のサポートも限定され、わざわざC大学の客員教授になってもらい、千葉でセミナーをして、千葉に招くための諸々の手続きもしなくてよかった、つまり余計な仕事をせずに済んだのですが、それをやってくれた私の教室員たち、医学部の関係者、そして大学の分子キラリティセンター関係者の方々にこの場を借りて厚くお礼を申し上げます。
さあ、シンポジウムが終われば、いよいよ我々のディナータイム!
前々日の千葉での寿司屋は2人の外国人ゲストに好評だったため、この日の三宮のお店にま期待しているゲストたち。
神戸と言えば誰でも神戸牛!、を思いますが、夜9時から、50歳前後の人間たちが神戸牛はないでしょう!、ということで(単にお金が無いだけでは?、という声はスルー、苦笑)、和のテイストに溢れたお店をチョイスしました!
店の中の作りがちょっと昔風になっていて、日本情緒あふれてますが、驚いたのは、普通の居酒屋だろうと思ったら、料理が予想以上に美味しく、かつ量も多くて、ゲスト以上に日本人が満喫してしまいました!(まあ、悪いことではないのですがね)。なので、店内は9時を過ぎても人でいっぱいだったのだな、と。
食事が終わったのは11時過ぎ。さすがにここから得意のラーメンには行けず皆で大人しくホテルに戻ることに。長い長い1日が無事に終わりました!
3/30土曜日
この日も朝7:50から教育講演の2つ目が行われます。
朝7時過ぎにはホテルを出て、三宮からポートライナーで市民広場に向かいます。
昨夜遅くにディナーだったので、朝はあまり食欲はなく、そのまま会場に行くことに。
教育講演の会場には既に教育委員の先生方が集まっておられ、参加される方々に「おはようございます!」のご挨拶。あれ、こういうこともするんだ!、と初めて知り(実は生理学会教育委員になったのは昨年の高松での生理学会の後だったもので、汗)、自分の荷物を会場に置いたら、私も入り口前の廊下に立って参加者の皆様への誘導・お声がけに加わる。
この日朝の講演はO大学のN先生。昨年高松の学会でのグループディナーでギターの生演奏を披露された粋な先生。朝会場に来られた際、なんとなく(名誉毀損になるといけないので、何の根拠もありませんが)なんとなくまだお顔が赤い感じに見えました。あくまでも見えただけです、はい。
N先生といえばメカノセンシングで今や世界をリードする先生。その最先端の研究の一端を日本語でご紹介頂き、大変勉強になります。う〜ん、やはり正直日本語の方が理解度が高いですね。しかも朝眠いはずなのに、ちゃんと最後まで聞けるし!英語だとどうしても瞼が重くなって、、、
しかし「教育委員」をはじめ最近肩書きが色々増えているのですが、地元の公立中学校が厳しい管理教育だったことの反動?で、高校からこれまで勝手気ままに生きて来た「自由人」の特性を押し殺さねばならなくなり、段々と窮屈になって来ているのを感じます、まあ大人になる、ってこういうことなんですよね。え、まだまだ自覚が足りない?、あ、おっしゃる通りです、今後も肩書きに相応しい人間になるべく頑張ります!
で、この後は、以前から相談を受けていた方と、人事に関する面会。そう、教授になってからの私の大きな役割?の一つが「教授選応援コンサルタント」。
K林大時代の上司の方から、「ある研究分野の未来のためには、その研究をやっている人が『教授』とならなければ、その研究分野は継続されず、消えてゆくことになる。だから教授になることはその人一人だけのことではなく、研究分野全体のためになる」と教えられておりましたので、「トランスポーター研究会の父」と呼ばれる私はその使命として、トランスポーター研究会の仲間が「教授」というポストを得られるように、まずは「自ら教授になるんだ!」という意思を持って頂くために、お恥ずかしい講演を行い、さらには依頼があればそれに応じて常にボランティアで教授選に立つ(勝つとまでは言えないのですが)ための準備と心構えをお伝えさせております。お陰様で私の所属する医学部のみならず、他学部の先生をも応援することで、幅広い領域でトランスポーター研究会の仲間を教授として送り込むことに成功しております。ある年は応援した方の9割が教授選に勝つ!、という上杉謙信ばりの勝率の高さ(笑)を誇りましたが、最近はトランスポーター研究会以外の先生方からも応援依頼を多数頂くようになり、なかなかそこまでの勝率には至らなくなりました。まあなかなか難しいですからね。
勉強を続けて、学校でいい成績をとり、高い偏差値をとればいい大学に行ける、いい大学に入ればいい会社に入れる、いい会社に入ればいい生活が出来る、的な発想は今のこの時代、全く通じません。母子家庭で育った私的には人生は常に「一寸先は闇」という感覚しかないのですが、「理系」の研究者の方々の多くは、研究に没頭し、いい仕事をして、いい論文を出し、業績を重ねれば教授になれる、という安易な考えしかお持ちでなく、自分より業績が無い人が教授になると、あんなに業績が無い人が教授になるのはおかしい!、と思われる方が多いことに驚かされます。
社会に出ると偏差値を上げることになる勉強の力だけが評価されるわけでは無いのに、特に受験戦争の勝利者はその成功体験が捨てられず、大学入学時の思いのままで居続けてしまう傾向が強いように思います。そのたかが20歳前後の価値観で人生100年時代を生きるのは無理があり、自分を縛る成功体験から離れ、生きる環境に応じて自らを変化させることが生き抜くためには必要と私は感じています。
理系の方の多くは、政治・経済・社会など文系的なものに無関心な場合が多いのですが、研究しか知らない人が組織の上に立つのは無理な話で、そういう時に必要になるのが理系文系に関わらず、リベラルアーツ(教養)だと思っております。文学や歴史、のみならず絵画、彫刻といった美術や音楽などの芸術に触れることは、「美」意識を高め、多面的なものの見方、ひいては視野の広がりにつながり、組織の上に立つ人にはその素養が必要という思いを私は持っております。
これまで多くの方の教授選を応援する中で、研究能力が非常に高く、私などは全く及ばないような方が、研究以外のことに全く無関心であるがために、こと教授選になると全く歯が立たない例も多く見てきました。なぜもっと早く気がついて、その準備や対策をしても来られなかったのだろうか、と感じることも多く、中には望むポストを得られず研究から離れていかれる方、今のポストに止まりモチベーションを失われる方を見てきました。応援を依頼されればされるほど、その高い研究能力を生かせないでいる方の多いこと、それは日本にとっても大きな損失であり、そういう損失を作らないためにも、リベラルアーツ教育をもっと深めねばならない、そういう思いを持っております。その意味では医学図書館長を拝命し、いかに本を読むことの重要性に気づいてもらうか、さらには医学部の低学年次教育改革担当副医学部長になったことも、大きな意味があり、我が母校の我が学部からの改革の動きがきっかけとなり、全大学に広がり、それが全国の範となることが出来れば、ひょっとすると日本を変えることが出来るのでは無いか、そんな空想をしながらまずは目の前の一つ一つに対処して行きたいと考えております。
そろそろ「一体お前は何様だ!」、と思われていることかと思いますので、そろそろ自説を振るのはこのくらいにして、お二人に面会して、お話を伺い、現在可能な範囲での対策を共に考えて、ほぼ1時間ずつ経過しました。
ということで、朝食抜きで来たこともあり、お腹が空いたので、ランチョンまではまだ時間があるということで、一人三宮に出て得意のラーメンを!
前々日、FB友の知人がUPしているのを目撃し、欲求を抑えきれず、やって来たのは「神戸ラーメン 第一旭 三宮本店。」
胡椒がたっぷりかかった醤油チャーシュー麺、美味しかったですね〜!
テーブルの上には生にんにくがあったのですが、まだ午後のセッションがあるので投下は見送りました💦
ラーメンを食べたらどこにも寄らずに学会場へとんぼ返り。
ポスターを眺め、知り合いと話をし、午後のセッションに出て、さあだんだんと帰りの時間が迫ってきます。
帰りは神戸からの最終便ということで、それに乗るにはBanquetを最初の30分しか出られないことになります。いや、事前に5,000円のCongress dinner代(研究費で払えないので自腹)を払ってしまったので、これは少しでも回収したいな、と(笑)。
なので、そのcongress dinnerまで時間があるから、あまり興味はなかったものの時間潰し?ということで、スピードスケートゴールドメダリストの小平奈緒選手によるspecial lectureに参加することにしました。
学会場で最も広い講堂には結構な人数が集まっています。
最前列にいるのは、あれ?、K沢大のI先生では?、全くもー、ミーハーなんだから!、、、ん?、隣にいるのは我が大学の同僚のM先生では!!、あ〜、あんないつも辛口のコメント出しているのに、こういう時は最前列で!、やだな〜も〜、節操が無いんだから!、、、と、たまたま生理学会M理事長と一緒に座った中段の席から(実は、汗)羨ましいなあ〜、と俺も行っちゃおうかな〜、でも二人と同じミーハーになっちゃうしな〜、と葛藤をしていました。
が、さらに会が始まって驚いたのは、小平選手を交えてステージ場で座談会をする段になり、ステージに上がって来たのは、なな、なんと!、先月初めに甲府で合同シンポジウムを行ったパートナーのY大のK先生! え〜、なんで〜、ちょっとズルい!、え〜、なんでなんで!と一人地団駄を踏んでおりましたが、なんと長野県のご出身でスケートを以前されておられたらしくついたあだ名?が「赤い弾丸」!
いや、そんなK先生の特技がこういう場所で発揮されるとは!、いや、本当に人生何があるかわからないですよね〜。
ということで、この後は懇親会に参加。お偉い先生のお話が案外長買ったのですが、可能な範囲で色々な先生と立ち話。昨年高松でお会いした韓国の某先生とも再会。さらにその同僚の先生方ともお会いし記念撮影!
中国から来られた先生ともお話。「再来年IUPSを北京でやるのでいらしてください!」、「はい、わかりました!」と社交辞令(^^)
この日の朝お会いしたN先生にばったり遭遇。
「先生、朝ちょっと匂ったのですが、ひょっとして2日酔いでしたか?」
「何言っているんですか、違いますよ!」
「あ、それは失礼しました。いや、ひょっとして、、、かなと思っただけで」
「3日酔いですよ!」
さすがは世界のN先生、恐れ入りましたm(_ _)m
そんなこんなで、その後ビール片手にあちこちで話をしていたらこの後結局何も食べることが出来ず。瓶ビールをグラスで3杯、5,000円か〜、高いな〜、なんて相変わらず貧乏ったらしいことを考えながら同僚のM先生と一緒に会場を後にすることに。
その後は特にこれということもなく、無事に東京に戻りました。翌日の日曜日はゆっくりさせてもらいます。
で、さすがにお腹が空いたので、夜12時に吉祥寺の富士そばで紅生姜天そばを!
この後深夜バスで帰宅しました。