不敗の名将 今村均の生き方 -組織に負けない人生を学ぶ- (47)

【著者】
日下公人

【出版社】
祥伝社新書

【内容】
マッカーサーに「真の武士道に触れた」と言わしめた軍人。それが今村均陸軍大将だ。
陸軍士官学校から陸軍大学校を主席で卒業、日中戦争を経て太平洋戦争ではオランダ領東インドで南方作戦(蘭印作戦)を指揮した。1942年、第8方面軍司令としてラバウルに着任。当時の部下に漫画家の水木しげるがいる。今村大将はラバウルの自給自足化・要塞化を推し進め、終戦まで連合国軍から守り抜いた。
戦後、オーストラリアの軍事裁判で禁固10年の刑に処され、巣鴨プリズンへ送致されることになったが、今村大将は「自分だけが安全な日本国内で服役するわけにはいかない」と、現地(パプアニューギニア)での服役をマッカーサーに直訴した。これが、マッカーサーが「真の武士道」と言った理由である。
刑期を満了した今村大将は、4巻にわたる回顧録を執筆。それを読んだ著者が「その後のサラリーマン生活を支えた本」として、約四半世紀後の後、今村大将の回顧録を引きながら、著者の見解・解釈を加えた。
陸軍という組織の中で上官に迎合せず、部下に高圧的にもならず、戦えば必ず作戦目的を達成した常勝の軍人から、本物のリーダーの生き方を学ぶ。

【一言書評】
日本軍という恐竜のような巨大組織の中にいて、決して自分を見失わなかった今村均大将。今の日本人が忘れている英知に裏付けられた「美しい」生き方に触れることが出来ますね。

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