楚漢名臣列伝(71)

【著者】
宮城谷 昌光

【出版社】
文春文庫

【内容】
秦の始皇帝の死後に勃興してきた楚の項羽と漢の劉邦。楚漢戦争という激動の内乱時代、霸を競う二人に仕え、戦う異才・俊才たちが、天下の流れを見極め己を賭ける。「劉邦は必ず害となります」項羽の軍師として、劉邦を殺すことを進言し続けた范増。劉邦の子のもと前漢の右丞相となった周勃ほか、名臣十人たちの知られざる姿。

【一言書評】
古代中国の世界を舞台にした小説で知られる重鎮、宮城谷昌光(みやぎたに まさみつ)氏。私と同氏の作品との出会いは、トランスポーター研究会旗揚げの際に多大なる協力を頂いた某S先生から紹介をして頂いた、乱世に忠と誠を通した一人の男を描いた『楽毅』ですが、後に作家生活25周年記念作品となる「劉邦」の先駆け?となるのが今回紹介する「楚漢名臣列伝」です。項羽と劉邦が覇を競う乱世を戦った異才・俊才十人の肖像、そのには現代と変わらない人々の姿や時代を動かした傑物たちがあります。

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