【著者】
水谷 千秋
【出版社】
文春新書
【内容】
古代最大の内乱を舞台に「日本」という国家の基礎を作った持統天皇、万葉集を生んだ額田王など、謎多き人々の真の姿を鮮やかに描く。
【一言書評】
叔父と甥が争い、戦いに勝った叔父が全権を掌握した壬申の乱は古代日本最大の内乱であり、第一次関ヶ原の戦いとも言うべき天下分け目の決戦で、反乱者である大海人皇子が勝利するという、日本では例を見ない内乱でしたが、そこには激流の中で自らの運命を生きた女性たちのドラマがあった、その視点の新しさに興味深い思いでした。