海道の修羅(97)

【著者】
吉川永青

【出版社】
KADOKAWA

【内容】
「海道一の弓取り」と讃えられし今川義元の、閃光の如き生涯を描く、長篇歴史小説。(「BOOK」データベースより)

【一言書評】
今川義元というとどうしても桶狭間の戦いで信長に討たれたことで信長の引き立て役というイメージが強いのですが、おそらく当時桶狭間までは、「海道一の弓取り」と言われ、天下に号令をかけても不思議ではない人物であったからこそ、その今川義元が討たれたことが天下に衝撃を与えたわけで、その結果的に負けた今川義元ではあるが、そこまで上りつめるまでの「修羅」としての人生が本人、雪斎、竹千代の視点から描かれていて面白く、あっという間に読めますが、最後が割とあっさり終わるのがなんともあっけない感じです。

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