韓非子 悪とは何か(113)

【著者】
加地 伸行 (著)

【出版社】
株式会社産経新聞出版

【内容】
日本人が知らない
性悪説の教科書

秦の始皇帝が、著者に会えたら「死んでもいい」と感動して天下統一に用いた思想「韓非子」。
中国哲学史研究の泰斗による読みやすい訳文と豊富な解説、名著復刊。

『韓非子』は悪に対して面と向かう。悪を事実として認め、その悪を逆手(さかて)にとって法で組み伏せようとする。戦闘的である。さらには悪の上手(うわて)を行き、こちらも権謀術数(術策)を弄(ろう)せよという。権謀術数――これ自身、悪ではないか。つまり、『韓非子』は悪に対して悪をもって立ち向かおうとするのである。悪には法を、あるいは悪(術)を――それは、悪の論理とでも言うべきであろう。
——加地伸行〈『韓非子』とは何か〉より抜粋

【一言書評】
「乱世に読んでおきたい 悪の論理 90編」となっていますが、「悪」は何か?と言うよりも、儒教や論語が言うような悪を嫌って避けるのではなく、冷静に中立的に人間の本性を捉えることの重要性を伝えているだけに過ぎない、と考えるのは、中国歴史小説好きの私だからこその思いでしょうか?、面白かった!、と言ったら冷酷な人間、と疑われてしまいますかね、、、苦笑

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