【著者】
吉川 永青 (著)
【出版社】
集英社文庫
【内容】
「遺訓の言葉はな、恐れた相手たちから学んだことよ」病床に伏す家康は、遺訓を書き終えて側近の儒者・林羅山に告白する。自分は怖がりだったが故に、天下を取れたのだとーー。信長、秀吉、利家、三成など、家康が出会った八人の武将たち。彼らの何に恐れ、何を学んだのか。天下統一を成し遂げるまでの半生を家康視点・時系列で追うことで彼の実像に迫る、連作短編集。これまでにない家康小説!」
【一言書評】
悪名残すとも(87)
海道の修羅(97)
を紹介した吉川永青氏が、これまでにない新しい切り口で徳川家康を描いた集英社文庫の家康小説第一弾!で、孫の家光(竹千代)に残す教訓という形で敢えて失敗談も伝えるというスタンスで書かれているのは面白いですね。