張良(164)

【著者】
宮城谷 昌光 (著)

【出版社】
中央公論新社

【内容】
秦に祖国・韓を滅ぼされた張良は、秦への復讐と韓の復興を誓う。多くの食客を使って素早く情報を集め、劉邦に軍略を授けてその覇業を助けた張良の鮮烈な生涯を描く。

【一言書評】
本の帯にある「諸葛孔明、太公望と並び称される名軍師」、「劉邦の天下平定を佐けたその生涯を描く」の言葉の通りの張良を宮城谷さんがどう描くのか、同氏らしく楚漢戦争はあっというまに終わってしまうのはいつもどおりですが(笑)、楚漢戦争の主人公である項羽と劉邦の脇役から主役にした時、劉邦に出会うまでの前半生の張良の苦悶に力点がおかれ、同氏により練り上げられたストーリーを楽しめました。

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