落日燃ゆ(175)

【著者】
城山 三郎 (著)

【出版社】
新潮文庫

【内容】
平和につくした外交官が、なぜ、A級戦犯となり、絞首刑となったのか。
元首相・外相、広田弘毅の生涯。毎日出版文化賞・吉川英治文学賞受賞。

東京裁判で絞首刑を宣告された七人のA級戦犯のうち、ただ一人の文官であった元総理、外相広田弘毅。戦争防止に努めながら、その努力に水をさし続けた軍人たちと共に処刑されるという運命に直面させられた広田。そしてそれを従容として受け入れ一切の弁解をしなかった広田の生涯を、激動の昭和史と重ねながら抑制した筆致で克明にたどる。

【一言書評】
日本外交官の矜持、あるいは人間の良心に従い、あらゆる手を打って戦争を止めようと努力したにも関わらず、その全てを暴走する軍部に壊され、結果的に国を破滅に向かわせた自分が無罪であるはずないとの思いから、東京裁判での一切の証言を拒否し、従容として絞首刑台への13階段を登った元首相・外相の広田弘毅氏の生き様、あまりの苦しさに正直途中で何度も読むのが止まってしまいました。

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