【著者】
片岡 昌一
【内容】
平安朝の末期、平清盛を頂点として、一大勢力を誇った平家一族であったが、清盛の後継者嫡男重盛の病死を境に、凋落の序章が始まった・・・。本書は、源氏と平家の戦い、平家の都落ちの様子などを詳細に描いた壮大な歴史絵巻である。そして著者は言う「清盛が、しっかりとした後継者を育てたうえで没していれば、おそらく日本の近代化は、600年は進んでいたであろう」と。
【一言書評】
壇ノ浦で平家は滅んだ!、ということにしておけばとりあえず命をつなげることができる。そう平家の人たちが思った可能性もあるわけで、あまりにも「あり得るな〜」という民間の伝承を合わせると、「平家は生きていた!」と考えても何も不思議ではないな、と唸らせる一冊です。