【著者】
鴻上 尚史
【内容】
「死ななくてもいいと思います。
死ぬまで何度でも行って、
爆弾を命中させます」
1944年11月の第一回の特攻作戦から、9回の出撃。
陸軍参謀に「必ず死んでこい!」と言われながら、
命令に背き、生還を果たした特攻兵がいた。
僕はどうしても
この人の生涯を本にしたかった
ーー鴻上 尚史
【一言書評】
「体当たりしても必ず戦果が出るわけではない」という現場の声は、「一億玉砕」のスローガンに凝り固まった上司には届かない。
「戦死の報告を既にしたので、死んでもらわないと困る。今度死なないと軍法会議だ。」
そう言われた時に、誇り高き敏腕操縦士の選んだ道とは。