奇貨居くべし(一) 〜(五)(114)

【著者】
宮城谷 昌光 ()

【出版社】
中公文庫

【内容】
秦の始皇帝の父ともいわれる呂不韋。一商人から宰相にまでのぼりつめたその波瀾の生涯を描く。十五歳の少年・不韋は、妾腹の子であるため、家にあっても孤独で、確たる未来を描けないまま日々を送っていた。ある日、父の命により従者・鮮乙とともに旅に出ることになったが…。(「BOOK」データベースより)

【一言書評】
商人から身を起こし後に秦の宰相になる呂不韋の生涯が壮大なスケールで描かれており、一歩間違えば「死」と言う状況の中で、(史実をもとにはしているが)虚構の世界とは言え、覚悟を決め、腹を据えて難事の中へ飛び込む男の生き様に触れ、格好のいいことは誰でも言えるが、本気でことを為そうとする者にに立ちはだかる困難にどう挑むかと言うテーマは何千年の時を超えた現代にも通じるものがあるな、と感じました。

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