沙中の回廊(上)(下)(133)

【著者】
宮城谷 昌光 (著)

【出版社】
文春文庫

【内容】
中国・春秋時代の晋。没落寸前の家に生を受けた若者・士会は、並外れた兵略の才と知力で名君・重耳に見出され、混迷の乱世で名を挙げていく。生死を無意味にしないために人はなにをすべきか。勇気の本質とは―。苦難を乗り越え、宰相にまで上り詰めた天才兵法家のあざやかな生涯を格調高く描いた古代中国傑作歴史小説。
(「BOOK」データベースより)

【一言書評】
欲や利益が優先される激動の時代、仕えたどの君主からも疎まれることなく、正義を貫き、戦えば負けることがなく、見事な人生の引き際、誰が聞いても感動する音楽、誰が見ても感動する絵画や彫刻と同じように、誰が聞いても感動する人の生き方があるようと思いたくなる読後感でした。

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