呉越春秋 湖底の城(一)〜(九)(135)

【著者】
宮城谷 昌光 (著)

【出版社】
講談社文庫

【内容】
三国志より600年前の春秋戦国時代、誰より魅力的な男がいた。その名は伍子胥。楚に生まれながら、大儀のために祖国をも討ち滅ぼそうとする、大きく強い意志の男。そのスケールの大きさと、その濃密なる生きざま、そして滅びの美学を描ききる「伍子胥篇」、第一弾。20歳の伍子胥が主として立つまでを鮮烈に描く。
(「BOOK」データベースより)

【一言書評】
「臥薪嘗胆」や「狡兎死して走狗烹らる(こうとししてそうくにらる)」で知られる紀元前5世紀の呉と越の間の戦いをテーマとした宮城谷 昌光氏 渾身の大河中国歴史小説で、著者自身は「呉越は書けないと思っていた」と語るほどの難しい内容であったが、伍子胥篇①旅立ち、②反逆、③流浪、④復讐開始、⑤兵法、⑥進撃、そして范蠡篇①好敵手、②激突、③永遠の全9巻の心震える春秋戦国絵巻、主役と個性的な仲間たちによる攻守が入れ替わる宮城谷活劇、あっという間の読了で、題名の意味は最後にわかりました。

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