夏姫春秋(上)(下)(140)

【著者】
宮城谷 昌光 (著)

【出版社】
講談社文庫

【内容】

中原の小国鄭は、超大国晋と楚の間で、絶えず翻弄されていた。鄭宮室の絶世の美少女夏姫は、兄の妖艶な恋人であったが、孤立を恐れた鄭公によって、陳の公族に嫁がされた。「力」が全てを制した争乱の世、妖しい美女夏姫を渇望した男たちは次々と…。壮大なスケールの中国歴史ロマン、直木賞受賞作。(「BOOK」データベースより)

【一言書評】
抱いた男は全て死ぬか、国を追われる破目になる、凶風の持ち主、鄭の公女で淫乱娘の夏姫に関わった男達の物語で、肝心の夏姫自身の描写は曖昧で掴み所が無く、その心情も殆ど描かれず、常に受身の立場に終始するが、それまでの人生昇華するようなエンディングに救われたような気持ちになります。

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