呉漢(上)(下)(149)

【著者】
宮城谷 昌光 (著)

【出版社】
中公文庫

【内容】
(上) ただの小石が、黄金に変わることがあるだろうかーー。貧家に生まれ、一生、地を耕して生きて行くと思っていた呉漢は、運命の変転によって、天下統一を目指す劉秀の将となるが……。三国志の時代よりさかのぼること三百年、後漢を建国し、中国統一を果たした光武帝に最も信頼された武将の生涯を描く。
(下) 雲に梯子をかけることはできるだろうか――。王莽の圧政に叛旗を翻す武将たちとの十四年半にも及ぶ数々の戦い。その中で誰よりも早く、誰よりも誠実に戦い、光武帝・劉秀のゆるぎない信頼を得た呉漢。天下の平定と光武帝のために、すべてを捧げた武将の戦いの生涯を描く。

【一言書評】
「人が念う力とは、小石を黄金に変えるのです」と言われ、貧農の家に生まれて、ただ土をたがやし、土をみつめて生きていた主人公が、長きに渡ってその意味を解こうとする中、王朝の創始者の最大の協力者である大将軍となる人生、、、天才と天才の邂逅無くして後漢王朝建国は無かったんだなと改めて人の繋がりの重要性を感じました。

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