【著者】
久住昌之 (著)
【出版社】
集英社文庫
【内容】
歩くことは、思い出すこと。
『孤独のグルメ』などで人気のマンガ原作者が、
地元・東京三多摩地方を40年ぶりに散歩。
歩きながら、思いは野性味あふれる少年時代にタイムスリップ。
母が作るせりそばやぬか漬けなど、
少年時代のささやかながら豊かな食生活は、
著者の作品の原点を垣間見せる。
実弟・久住卓也のイラストもノスタルジーあふれる、
街歩き&自伝的エッセイ。
【一言書評】
私は三鷹市に2001年に住民票を移して以来なので三多摩原人としての歴史はまだ24年ほどですが、それでも変わって行くスピードについて行くので精一杯、ましてや1958年三鷹生まれの著者には大きく変わったと思われる中にひっそりと佇む変わらぬ景色を見つけ、ふと足を止めてしまう、そんな新しさと古さが同居する東京を愛さずにはいられないと思う自分がオーバーラップした気がしました。