北条五代(上)(下)(168)

【著者】
火坂雅志 伊東潤 (著)

【出版社】
朝日時代小説文庫

【内容】
(上) 火坂雅志急逝による未完の大作を伊東潤が引き継いだ奇跡の歴史巨編。五代百年にわたる北条氏の興亡を描く。伊勢新九郎盛時(後の北条早雲)は今川家の内紛をとりまとめ、伊豆・箱根を平定。2代氏綱はさらに北条家の地歩を固めるが……。
(下) 3代氏康と4代氏政の治世で領地は240万石にもなり、北条氏は東国に覇を唱えた。しかし5代氏直の時、豊臣秀吉による小田原征伐が始まる。100年にわたり民とともに生きた北条氏の興亡を、二人の歴史作家が書き継いだ奇跡の歴史巨編、堂々の完結。

【一言書評】
戦国の大大名の中で北条家を描いた作品は少なく、生前に火坂雅志氏が手掛けた作品を同氏急逝により、未完であったところ伊東潤氏が引き継いで完成された奇跡の歴史巨篇、ではあるが、史実の北条家百年の興亡の通り、最後は地方政権として「小田原評定」の言葉で知られる混迷のまま「大虚に帰す」その結末を反映して、すっきりとしない終わり方が仕方ないものの残念でした。

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