【著者】
宮城谷 昌光 (著)
【出版社】
中公文庫
【内容】
曽祖父の謀反に連座し、長く官途から遠ざけられた馬氏。王莽の治世になり、ようやく官位を得た兄たちはそれぞれ家を出、末子ながら家主となった馬援は、馬を慰めとする日々を送っていた。罪人をかばい、逃がしたことによって追われる身となった馬援は、北地へ逃れ、牧場経営で成功を収めるが、王莽への反乱軍が各地で蜂起、新たな政権が乱立する戦国の争いに巻き込まれてゆく。馬騰・馬超の祖であり、光武帝・劉秀の臣下として後漢統一のため力を尽くした武将・馬援の非凡な生涯を描く。「馬上の星」改題。
【一言書評】
世が世なら、四人兄弟の愚鈍な末っ子として人生を終えたかもしれない人間が、天高く上る日のような光武帝劉秀と42歳にして出会う乱世の歴史が生んだ偶然のなせる業、功を誇らず、権力におもねらず、平等を理想として生き抜いた名将馬援に「天晴れ!」を送りたいですね。



