織田信忠ー天下人の嫡男(35)

【著者】
和田 裕弘

【出版社】
中公文庫

【内容】
偉大な父を持った武将の奮闘と苦悩

織田信忠は、父信長から才覚を認められ、十九歳の若さで家督を継承した。大軍の指揮を任され、紀伊雑賀攻めに続き、謀叛した松永久秀の討伐に成功。さらには先鋒の大将として信濃・甲斐に攻め入り、宿敵武田氏を滅ぼして信長から称賛される。だが凱旋からほどなく、京都で本能寺の変に遭遇。明智光秀の軍勢に包囲され、衆寡敵せず自害した。実績を積み重ね、将来を嘱望されながらも、悲運に斃れた二十六年の生涯をたどる。

【一言書評】

織田信忠、と聞くと、本能寺の変の際に信長に殉じて死んだ、どうせ実績は親の七光りでしょ?、みたいなイメージしか無かったのですが、桶狭間で信長が今川義元を打ち取ったのが27歳で、信忠が本能寺の変で斃れたのが26歳、信忠が実は「未完の大器」だった、としたら、それは歴史が変わっていたのだろうなと、歴史へのロマンが掻き立てられますね〜

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