【著者】
苅谷 剛彦 , 吉見 俊哉
【出版社】
集英社新書
【内容】
なぜ大学改革は失敗し続けるのか――?
オックスフォード大学の苅谷剛彦と東大の吉見俊哉が徹底討論!
大学入試改革が混乱を極めているが、大学の真の問題はそこにあるのではない。
日本の大学が抜け出せずにいる問題の本質に迫る刺激的な対論!
それぞれの大学を比較し、日本のトップレベルの大学が抜け出せずにいる問題の根幹を、対論を通じて浮かび上がらせる一冊。
【一言書評】
日本の大学一般が語られているとは言いがたいと言う批判はあると思うが、スーパーグローバル大学創生支援事業の失速についての記述など、幅広い視点での議論に目から鱗という感じでした。
戦前は富国強兵・殖産興業、戦後は経済成長と、近代化・産業化に向けて邁進してきた我が国が目的とする経済成長を達成したにも関わらず、いまだにキャッチアップ型の人材育成から抜け出ていないとするオックスフォードと東大で教える大学教員の問題提起は、センセーショナルなたタイトルも相まって、今後の日本の大学の在り方を考えるいい機会となった。