【著者】
稲垣 栄洋
【出版社】
ちくま新書
【内容】
じっと動かない植物の世界。しかしそこにあるのは穏やかな癒しなどではない!植物が生きる世界は、「まわりはすべてが敵」という苛酷なバトル・フィールドなのだ。植物同士の戦いや、捕食者との戦いはもちろん、病原菌等とのミクロ・レベルでの攻防戦も含めて、動けないぶん、植物はあらゆる環境要素と戦う必要がある。そして、そこから進んで、様々な生存戦略も発生・発展していく。多くの具体例を引きながら、熾烈な世界で生き抜く技術を、分かりやすく楽しく語る。
【一言書評】
自然界は「弱肉強食」、「適者生存」の世界だが、植物は強大な敵と戦うだけでなく、敵の力を利用することを試み、戦いの末に共存関係にたどりついた。対して世界中の自然を征服し尽くしている人類は、他の生物を完膚なきまでに叩き潰す。勝者である人類が手にする世界とは、、、
獨協医大在職時に、本好きの学生さんから進められてハマった一冊。
今NHKのEテレでやっている「植物に学ぶ生存戦略」なんて番組のタイトルを見て、この本を思い出しました!(^^)