【著者】
佐藤 優
【出版社】
講談社文庫
【内容】
日本の外交官と外務省の隅々までを知り尽くす佐藤優が、これまでに接した当事者のなかで能力、実績、人格ともに最高に評価するのが吉野文六氏。
吉野氏は、沖縄返還において日米両政府間に密約が存在したことを、2006年に日本側の交渉当時者として初めて明らかにした。外交官の「職業的良心」はいかに生まれ、形成されていったのか。
1941年から1945年にかけ、激動の欧州を目撃した青年外交官の物語。(「BOOK」データベースより)
【一言書評】
「国民に嘘をつく国家は滅びる」
「人間は、弱くなると、権力者に従って、良心に従わなくなる」
現下の閉塞状況にある日本国家の崩壊を避けるためのヒント、「外交は人である」とする佐藤氏が恐らく吉野氏から学んだものをともに学ぶような感じです。