インパールの戦い ほんとうに「愚戦」だったのか(77)

【著者】
笠井 亮平

【出版社】
文春新書

【内容】
欧米で「東のスターリングラード」と称される死闘――

「白骨街道」「無謀な作戦」「日本型組織の最大の失敗例」としていまだに語り継がれる太平洋戦争時に行われたインパール作戦。指揮官の無理な命令、補給の軽視など、ともすれば、日本軍の自滅としてのみとらえられがちである。本書ではこの視点を踏まえつつ、イギリス、インドの資料や現地取材を駆使し再検証する。

香港、シンガポール、ビルマと各戦線で連戦連敗のイギリス軍と、圧倒的な兵力と勇猛果敢さで、無敵を誇った日本軍。両者の明暗はどこで別れたのか――

 

【一言書評】
英印軍の視点から見るというのは新しいし、「グレイテスト・バトル」であり、勝敗の差は「準備」と「情報」の差、というのは興味深いのですが、著者の目指す「インパールの戦いを捉え直す」ところまで出来たかと言うと微妙かな、と。

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