昨年2016年11月、日本薬理学会の平成30-31年度の理事候補者・監事候補者・常置委員の選挙がありました。
実は前回(一昨年2015年)の平成28-29年度の選挙には、理事になろうと(少しだけ)活動したのですが、理事候補者にもなれないばかりか、常置委員でも得票が伸びず、落選。力のなさを痛感致しました。
昨年は理事候補者・監事候補者・常置委員選挙の2ヶ月前には代議員選挙がありました。
既に2期続けて代議員だった私は前回は一回休みでしたが、昨年はまた被選挙権を回復しましたので、自分と千葉大の部下&同僚2名、そして獨協医大関係者3名を代議員にすべく(少しだけ)活動し、見事6名全員代議員になることが出来ました。
さあ、そこでリベンジ?となる理事候補&常置委員選挙を迎えた訳ですが、その2つは薬理学会の中の「関東部会」から選ばれることになります。前回は理事候補者になるには最低50票、常置委員になるには最低20票が必要で、私は理事候補では半数に満たず、常置委員はあと1-2票(次点)で逃しました。
現在関東部会で選挙により選出された医学部系の方は浜松医大の渡邊先生だけで、私がいつもお世話になっております国立がん研究センターの上園先生は理事長推薦で選出されております。そこで今回は(恐らく)1枠しかない医学部系理事として上園先生を選挙で選出された「理事候補」になって頂くことを第一の目標にしました。
上園 保仁 先生(国立がん研究センター研究所)推薦理由:
現在既に理事長推薦で理事になっておられますが、国立の研究所にあって、国との接点を持つだけでなく併設する中央病院との関係を持ち、国の政策に関する理解と造詣の深さに加え、同氏の人柄と人望は薬理学会理事会の運営に相応しい資質をお持ちであり、同氏が理事になることで薬理学会の発展に大きく寄与することが強く期待されるため。
そしてもう一方。昨年の千葉大薬理学異動時に、それをお知らせする案内状を全国の評議員の方々にお送りしたのですが、数名の先生方からお返事を頂きました。その中のお一人が横浜市立医大薬理学の五嶋先生で、メールのやり取りをする中で、五嶋先生の熱い思いを感じ、秋の関東部会でご挨拶をさせて頂きましたところ、予想通りの高い見識をお持ちの先生であることがわかり、五嶋先生に是非薬理学会の運営にご参画を頂きたいと考えるようになり、今回五嶋先生を「常置委員」になって頂くことを第二の目標に致しました。
五嶋 良郎 先生(横浜市立大学医学部)推薦理由:
平成11年から現在まで16年以上にわたり薬理学教授を務められ、既に関東部会開催経験もあり、また横浜市大では副学長を2期に渡り経験(現在も)を持ち、その見識は医学薬理学に留まらず、大学の運営という点からも「医学研究」を俯瞰される広い視野をお持ちのため、同氏が常置委員として薬理学会委員会の運営に寄与されることは薬理学会の発展に大きく寄与することが強く期待されるため。
さあそして選挙結果が今年に入り薬理学会ホームページ上で公開されました。その結果上園先生が理事候補者で得票数43の第5位として選出され、五嶋先生は常置委員で得票数36の第1位としてにて選出されました。上園先生は定足数5の当選圏内、五嶋先生が常置委員のトップ当選を果たすことができ、大変嬉しく存じます。
さらにこれは予想外でしたが、私と五嶋先生が理事候補者として(それぞれ得票数39、第7位、と得票数30、第10位)、また私安西は常置委員としても(得票数25、第6位)選出されました。
私は常置委員にして頂くべく活動した割に25票しか取れていないのは少しガッカリですが、五嶋先生と私までが理事候補者に入れましたことは嬉しく存じます。
ですが、今回の選挙、1年前に比べて投票数が2-3割減っているように感じます。代議員の時もそうでしたが、期限を延長してもこの投票数ということは、来年WCP2018があるからとはいえ、さすがに1年続きでもう一度選挙というのは皆さん関心が低かったのかと推察致します。前回私は理事候補では50票には至らず、常置委員でも20票に至らず敗れ去りましたので、今回は明らかに当選の最低ラインが下がっていたのだと思います。今回から電子投票になりましたので、紙ベースで慣れたご年配の先生方を中心に?気がつかなかった、という可能性もあるかもしれません。
それはさて置き、ここまで来たら三月の理事選挙は是非3名(得票順に上園先生、私、そして五嶋先生)の同時当選を目指したいと思います。
評議員会に出席している人だけが投票できますので、プログラム集が届いて誰が参加するかがわかってから活動したいと思います。
今度は全国規模ですので、様々なつながりのある医学薬学系の仲間に応援を依頼したいと思います。
「関東部会で勝つことは全国で勝つより難しい」と私の前任者の千葉大理事、N先生のお言葉です。我々3名が理事になり、理事会に参加して、薬理学会をこれからの時代を見据えた、より開かれたより活発な会に変えて行き、会員が参加してよかったと思える学会にできれば幸いです。
今後ともよろしくご協力の事、お願い申し上げます。