20年ぶりのニュー・オーリンズ:初のBPS参加(初日)

私の学会活動はこれまでの私の経歴を反映しており、重要度と入会順にまずは日本腎臓学会、続いて日本生理学会、そして日本薬理学会が挙げられます。いずれも会員歴10年を超え、またいずれの学会も評議員となっておりますが、2001年に本務先が薬理学教室になって以来、現在は(個人的には)薬理学会、生理学会、そして腎臓学会の順かな、という状況です。

これに対し、海外学会ではAmerican Society of Nephrology (ASN), International Society of Nephrology (ISN), European Renal Association (ERA)と腎臓学会系に3つ加入している他はAmerican Physiological Society (APS)問いう生理学会に加入しているものの米国薬理学会ASPETには機を逸して未だ加入しておりません。というのも米国では基礎医学の学会は基本Experimental Biologyとして毎年合同で開催しているからで、APSに加入していればASPETもAAA(解剖学)もASBMB(生化学分子生物学)も全て学会に参加できるからです! 日本も早くそうすべきだ!、ということは以前から私が主張しているところではありますが、それはさておき、今回は初めてBPS, Biophysical Society meetingに参加して来ました。

毎年案内は来ていたのですが、前職獨協医大在籍中は入試の2次試験と重なることと、同じく2月には日本痛風・核酸代謝学会の総会があり、特に編集委員会があったため行ける状態ではありませんでした。しかし千葉大に異動して2年目となり少し余裕が出たことと、学会編集委員も今年度を限りに任期を終えあとは引き継ぎのみとなったため、思い切ってBPSに参加することにしました。

もう一つ今回思い切った理由は開催地が南部Louisiana州のNew Orleansだったからです。私が初めて参加した海外学会ASN 1996、しかもいきなりOral Presentationになってしまって超ビビリまくった時の会場がここNew OrleansのErnest M. Memorial Convention Centerだったのです。

「これは行くしかない!」ということで、大学院生のO先生と二人で参加してきました。

2/11(土)1日2本しかない吉祥寺停車のNEXに乗り一路成田へ。この日もいつも通り朝5時起きのため、車内ではお腹が空くだろうと駅の売店で菓子パンを買って乗り込みます。

NEXは順調に走り、出発する2時間前に成田空港到着! 国内線だといつもギリギリの私ですが、国際線は余裕を持って出るので、チェックインも混まないうちに済ませO先生と合流。そのまま朝食へ!(あれ、車内で食べたのでは?、は聞こえない、笑)

空港に着くと、恒例の「朝からビール!」。いや、これは時差ぼけ予防なんです、と言い訳(^_-) 朝から飲んでいきなり寝て体内時計をめちゃくちゃにすることで時差ぼけが早々に解消するんですよ~、科学的根拠は全くありませんが(苦笑)

旅の友となる新書を2冊購入して準備OK!

といことで、朝からマグロ茶づけにビールで赤い顔をしたまま保安検査場&出国検査を無事に通過しました(笑)。

今回のフライト&ホテルはDeNAで予約。大人二人で4泊6日のホテル代を入れてなんとたった30万円、つまり一人15万円。安いですよね~、ちなみにアメリカン航空のエコノミーです。しかし事情がよくわからず、事前の座席指定を放置していたため、行きの成田ーダラス間の席がシートの真ん中しかない事態に! 11時間以上その席では辛いと思い前日に片道$80を往復分支払って通路側をゲットしておりました。しかし同行者である大学院のO先生は、さらに座席前が広い方がいいので!、と片道$150を往復分支払っていい席をゲット! あ~、教授を差し置いて自分がいい席を取るとは!、ということで、罰としてここに晒しましょう、えっ、大人げない?(汗)

さあ搭乗時刻になり着席。通路側を確保して安泰と思った私でしたが、横に座ったのは典型的アメリカ人体型、要するにおデブちゃんの男性。座席の腕起きの上からはみ出してきて私は通路側に押されることに! さらに彼のせいではないのですが体臭がきつい上、常時咳き込むので不快指数急上昇! あ~、はまった(涙)

そんな状態でしたが、とりあえず機内WiFiがあるので、全フライト利用の手続きをしてスマホ接続。機内からみなさまへご挨拶(いや見せつけているだけの嫌な奴?)を致しました(^o^)/

離陸して最初のドリンクサービスはアメリカの缶ビールSamuel Adams。アメリカ気分に浸ります! でも続く食事の際にはドリンクサービスすっ飛ばされ、おいおい! ここは言わねばいけないところですが、面倒になり(日本人だ~)そのままスルー。着陸前の食事ではアルコールは無しにしました。

O先生には「アメリカンの飯はまずいですね~」と言われましたが、「あれ、そうだった?。昔に比べたら随分美味しいじゃん!」と反論。ただ「アメリカ体型のキャビンアテンダントの女性にガンガンお尻で押され、ワゴンもガンガン座席にぶつけてくるのはさすがアメリカンだったね」という点では意見一致。いや、パワフルですね、アメリカ女性は!(苦笑)

11時間半のフライトを終え、ダラス到着。昨年11月から3ヶ月ぶりの米国入国で、ESTAも有効なため、機械による自動入国機を通って入国、楽だ~!

これならまた来たいですね、アメリカ! でもトランプ新大統領になり、7カ国の入国制限をしたあたりで、随分過激派を刺激した感じがあるので、アメリカの飛行機は全部がテロ対象かな、なんて思うとやっぱり不安ですがね。

ダラスでは5時間待ち。たまたま乗り合わせた昔からよく知る信州大のN先生と一緒にランチを! ということで、今度はBud Lightにハンバーガー。さすがに$10のはでかくて食いでがありますね~(^^)

ここまで来ると同じ学会に参加する日本人の知り合いに遭遇。順天堂大のK先生にM先生、慈恵医大のY先生など、これは学会が(いやアフター学会が?、笑)楽しみです。

ダラスからはシートの真ん中席でしたが、圧迫感はなく約1時間で順調にNew Orleansルイ・アームストロング空港到着! 1996年11月以来に降り立ちました。

夕方の渋滞にはまりましたが、Airport Shuttleでダウンタウンに到着。なんと予約したホテルはコンベンションセンターの道を挟んだ反対側! いや、これは絶好のロケーション! まさに学会でしっかり勉強しろ!という神の計らいですね~

チェックインをするとカウンターの男性が”One kigbed, right?”、というのであれ、一つ?、それは変だと思い、”No, no, twin please!”と依頼。危なくO先生と二人で一つのベッドに寝ることになるところでした(汗)

さて、さすがに初日から出歩く元気は無い(本当!、笑)ため、隣のコンベンションセンターでバッジを受け取った後は、あのミシシッピ川に面するモールRiverwalk内のフードコートで夕食に! San Diegoでよく使うPanda Expressはないので、ここは”Mandarin Express”という中華をチョイス。結構味付けは濃かったですが、コーラが進みます。夜の帳の降りたミシシッピ川を眺めながらの夕食はただのファーストフードとはいえ快適でした(^-^)/。

ホテルに戻り、すぐにベッドに寝込んだO先生を横目に私は翌日のプログラムをチェック! それを終えて私も酒も飲まずにそのまま夢の国へと旅立ちました。

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