医学図書館長(大学附属図書館 亥鼻分館長)就任!

昨晩は講演会を終えそのまま名古屋に宿泊。例によって例のごとく、年寄りの私は早朝覚醒のため朝5時に起床。もう少し寝ていたいものだが、目覚ましをかけなくともほぼ正確にこの時間に起きるのです(苦笑)。

朝は少しゆっくりしたいと、名古屋は8:55発ののぞみを取ってもらったため、朝食の時間はたっぷりある。しかし昨晩あれだけ食べて飲んだのであまり食欲は無い、、、はずなんですが(^_-)

宿泊先の朝食は御多分に洩れずバイキング。普段は洋食にしてパンを食べるのだが、朝食会場には「名古屋メシ」なるコーナーがあり、味噌カツ、ひつまぶし、そしてきしめんが置いてあるので、食べたくなりこの日は和食のチョイスに!

ちゃんと白飯に味噌汁はデフォルトで?取り、そこに先の名古屋メシ3点セットを取る。普段食べない納豆や海苔、漬物など取ると、皿が一杯! これが私流、何てカッコつけても、結局沢山取りまくりメタボ一直線(^^;;

でも必ず取ったら全部食べる主義なので、って、それがまた悪いのですがね。とにかく朝から食い過ぎですね!

しかし名古屋のマリオットホテル、朝食会場は外人さんだらけでした。千葉にはこんなに外人さんが一杯いるホテルは無いので、ある意味新鮮でした。

さあ、8:30にはホテルを出て駅に向かいます。新幹線は時刻通りの運行。時刻通りに出発し、新横浜、そして品川へ。ここで横須賀線/総武線快速に乗り換え千葉へ。もともと雨の予報でしたが、11:30の大学到着時には雨が上がっていました。さすが晴れ男!?

で、次の会議は13時半。それまでにメールレスしたり、可能な範囲で書類関係を片付けます。しかしそれもタイムアウト。この日午後1時半から附属病院会議室にて医薬連携プロジェクト準備会が開催されるのです。

もともとは薬学部の学内GPに臨床試験部が参画するにあたり、高校大学の後輩であり、私がObenとして指導した研修医だった某H部長から、直々にお声をお掛け頂き、薬学部と医学部特に臨床科との「つなぎ役」として、メンバーに入れて頂くことになった次第です。

というか、実のところは私の方が先輩なのに、威厳に満ちた外見は私の方が後輩(実際教授としては後輩です、笑)に見られることが多く(?)、私の知らないところで諸々の組織に名前が入れられていて、大抵は事後承諾:「だって先生断らないでしょ!」、まあ断りませんけどね。と、先輩をこき使う後輩の言いなりになっている気の弱い先輩の私です(苦笑)。

1時間の予定の会議でしたが、そろそろ終わるかな、と思っていたら3時が近づく。あれ、まずい!、3時からは某臨床科のT教授との待ち合わせだ!

ということで、盛り上がり始めた会議中に水を差して一人退室。そう病院から医学部までは歩くと結構遠いのです。

で、桜の咲く連絡道路を早足で戻ります。1時間前には曇り空でしたが、少し晴れ間も見えてきて、桜の美しさが増した気がしますね。と急ぎながらも桜をスマホで撮影。

3時5分前には自室に戻りましたが、まだT教授が来られた形跡は無し!、ほっと一息。しかしその後もお姿をお見かけせず、3時15分、さすがに西千葉に行くのにそろそろ出ないとまずいかな、これは一人で先に行くべきか?、と思っていたら、「いやいや、遅くなっちゃって!」とT教授登場。

そう、今日の夕方4時からはT教授が応募していた某大型研究費のヒアリングに向けた、大学内でのリハーサルが本部で行われるのです。その某研究費の分担者である私は必ずしも同席は必要無いのですが、千葉大学で唯一の日本学術会議会員であるT教授でなければ辿り着けない世界を覗いてみたくて、家、後学のために自ら望んで同席をお願いした次第です。

T教授のお車に同乗させて頂き西千葉に向かう中、話題は最近の我が母校の医学部学生の現状について。さすがにここには書けない○秘トーク(^_-) 舌鋒鋭いT教授の歯切れの良いご指摘は今年から1年次教育の担当になった者として大変勉強になります。

車は西千葉本部到着。会議室のある5階まで重たいカバンを肩に下げながら階段を登って行かれるT教授。いや、私の方が若いのにここではついエレベーターを使ってしまって、、、ということで一緒に5階まで登りました!

しばし控え室で待たされた後に会議室入室。居並ぶ面々、あれ、なんか見慣れた方々が! 学長、N副学長、同僚で先輩の基礎医学のM教授、司会は理学部のY教授で、分子キラリティでもご一緒しているM教授とA先生のお顔も! 一気にアウェイ感がなくなった私。でもT教授の付き添いなので、目立たぬように脇に控えます。

10分のプレゼンに10分のdiscussion、その後も色々なやりとりが続き、うん、なるほど、と大変勉強になります。基盤Bを落とされてボヤいている程度の私がこう言う場に立つような日が来るのかな~、なんて、いつもの可能性の低い妄想をしながら1時間が経過し終了。

あっ、まずい、今日は附属図書館長から亥鼻分館長の辞令を交付される日、5時からだ!、と思い出し、リハーサルの終わった直後のT教授にお礼を述べつつ早々に退散。5階から降りる時についエレベーターに乗ってしまい、中から階段を降りる学長にお別れ。「本当は降りる時も歩かなきゃ!」と先輩のM教授に指摘され冷や汗。

悔いている間もなく本部を出て、桜の下サークルの勧誘?で賑やかな学生たちを掻き分け図書館へ! 建物に入ると職員の方々がお出迎え、「遅れてすみません」、「さあ、こちらへどうぞ!」ということで、T図書館長のお部屋へご案内頂く。

実はこの西千葉の図書館に入るのは教養の2年以来なので約30年ぶり!、とは言え当時の面影の無い全く新しい場所。それより千葉大に戻って1年3ヶ月が経っているのに、一度も入っていなかったのも驚き!?(^^;;

T図書館長はじめ数名の職員の方々の見守る中、亥鼻分館長(医学図書館長)の辞令交付を受ける。学部生、研修医、そして大学院生に成ってからも何度も足を運び、夜中まで籠っていた亥鼻の図書館の館長に自分がなるとは思いもよりませんでした。

附属図書館をめぐる最近の動きについてT図書館長からご説明を頂き、約30分懇談。その後亥鼻担当の方々にご案内を頂き、この全学図書館/アカデミック・リンクの中を約45分もご説明を頂きました。

我が大学の附属図書館、これ凄いです! 今までの教科書や関連図書の所蔵は勿論、昨今流行りのアクティブラーニングを進めるための様々なサポート体制がここには築かれています。あまりの至れり尽くせりさ?に、驚き、感嘆するばかり!

自分たちの頃とは環境が全く違うのですよ!! 正直今の学生が羨ましい限りです。

で、頭をよぎるのは、亥鼻の実情。勿論西千葉にこれだけ素晴らしいものがあると、2年以降は医学部(そして薬学部と看護学部も)は殆ど亥鼻に来る訳で、西千葉と亥鼻の環境の違いがどうなっているのか、です。これは単に図書館施設の比較だけではなく、医学部の学生の西千葉時代と亥鼻時代の比較もあります。

昨年4年生に腎臓内科の講義をした際にわずか2コマで腎臓内科を教えるのは無理なので、私が担当した「尿細管疾患」に限っては、代表的な疾患の説明だけに留め、その他勉強の必要な疾患を挙げて「みなさんはアクティブラーニングできるのでしょうから、あとは自分でやってください」と投げました。しかし本試験の成績は散々で、アンケートには「勉強法が分からない」と書かれる始末。

続く3年の薬理学ではあまりにも意識の低い学生の多さに、果たしてこれで第3群の大学を将来に渡って維持する人材が育つのだろうかと、大きな懸念を抱きましたが、そんな中起こった例の大事件。我が大学、特に我が学部の教育は大丈夫なんだろうか?と思っていたところ、普遍教育専門教員集団生命コア副主任、全学教育センター普遍教育運営部会委員、そして附属図書館 亥鼻分館長の依頼がやってきました。そして医学部でも学部教育委員会委員と学務・学生支援部会委員を拝命することになりました。

たった一人では何もできませんが、船舶の舵につけるさらに小さな舵(トリムタブ)のわずかな動きが、やがて巨大な船の方向を変えるように、このトリムタブの役割を果たせたらな、と思います。

そしてこの日は夜7時から千葉駅近くのイタリアンレストランで、教室の歓送迎会。3月で教室を去る者3名、そして新たに加わる者3名。研究室はこの新陳代謝があってこそ刺激を受けモチベーションを継続して行けるのだと思います。来る者去る者、それぞれにとって私どもの研究室で過ごした時間が人生の中で有意義なものとなることを常に願っております。

ということで、長い長い?1日が終わりました。

「二次会行きましょう!」という若者の声が遠く響く私は、そのまま千葉駅から三鷹行きの各停に乗車。バカ息子の待つ、自宅に戻ったのは11時半でした、、、

さあ、明日の土曜日は7ヶ月遅れの薬理学教科書執筆を(まずは一つだけ)終えますよ~!!

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