GW最後の日(聖地町田へ)

今日は朝早めに起きて、新宿9:08発の特急「新宿さざなみ号」に乗って君津に行き、そこからバスで「マザー牧場」へ行こうか、などと考えていたのですが、朝目覚めたら8時!、、、さすがに無理だとなり、午前中は珍しく家で真面目に仕事してました。

しかしそろそろお昼になり、頭も飽和した、、、と言い訳して、Twitterを見ていたら、「今日は野津田競技場でJ2 町田 vs 湘南の試合です!」というポストに目が行き、よく見ると試合は夕方4時から!、、、これは行ける!、ということで、家族の了承を取り、何年かぶりでのFC町田ゼルビアのサッカー観戦DAYとなりました。

家からバスでまず調布へ。ここも地下化された後、駅前が少しずつ変わって来てます。そこから京王線で多摩センターへ。14:10に駅に到着。鶴川行きのバスは14:25なので、お店でお昼は慌ただしいということで、駅のコンビニでおにぎりとお茶を買ってバス停へ。25分のバスを待っていたらやって来たバスの行き先は鶴川駅にあらず!? あれ、どうして、、、あ、鶴川駅行きは14:50!、え~、今更~と思ったものの、もうおにぎりも買ってしまったし、ベンチで買ったおにぎりを食べ、バスが来るまで25分待ちます(^^;;

14:50のバス到着。来たのは神奈中バス。北里大学勤務時代によく使ったバスです。車体の色の組み合わせは昔も今も同じ! 1995年から1999年まで在籍していたので、もう約20年前になりますね~。月日の経つのは早いものです。

このFC町田ゼルビアと私の出会いはその北里大在籍時代。Jリーグが始まった1993年、当時水戸済生会総合病院にいた私は誘われて病院サッカー部に入り、皆で鹿島アントラーズのファンクラブに入りました。出張を終えて千葉に帰ったのを機に近くだからトイう理由で「ジェフ市原」に鞍替えしようと思ったのですが、当時ブームのJリーグチケットは入手不能。しかしサッカーの試合を見たい私はその下部リーグのJFLの存在を知り、千葉のもう一つのチーム、当時Jリーグ入り一番候補だった柏レイソルのファンクラブに入り、日立柏サッカー場に通ったのです。

応援するもその年はJリーグ入りできず。そのときに立ちはだたっかのがライバルの平塚や磐田だけでなく、まだアマチュアクラブだった東京ガス(FC東京の前身)でした。この東京ガスがサポーターの人数は少ないものの応援、というよりヤジが面白く、敵でありながらその魅力の虜になり、柏がJリーグに昇格したのを機に今度は東京ガスの応援に鞍替えしました。

JFLで次にJリーグ昇格を目指すチームを打ち負かし、その足を引っ張る楽しさ(意地が悪いですね~)。でもそれだけではなく、天皇杯では敵地鹿島というアウェイでJリーグ鹿島に勝ったり、岐阜の長良川競技場で横浜Fマリノスに勝ったりと、東京ガスが度々起こすGiant Killingに酔いしれ、Jリーグという舞台の下にもサッカーの裾野は続いているんだな、ということに気がつきます。

その頃インターネットが盛んになり、様々な情報が入ってくると、JFLの下には地域リーグの「関東リーグ」があり、さらにその下には都道府県リーグの「東京都リーグ」が1部から4部まであることを知りました。そして当時住んでいた相模原市のお隣の町田市、元々少年サッカーの地として有名だったのですが、そこに将来のJリーグ入りを目指すチームがあるということを知りました。それがFC町田ゼルビアです。

東京都社会人サッカー連盟は当時から独自のホームページを開設しており、その当時委員長だったKさんにメールをするとFC町田の人に連絡するという返事を頂きました。そんな1998年の夏、一本の電話が自宅に来ます。

「あの~、Aさんのお宅ですか」、「はい、そうです」、「私FC町田の運営担当のHと申しますが、社会人連盟のKさんから連絡を頂きまして」、「あ、伺ってます」、「あの~、うちの試合見ても仕方ないと思うんですけど」、「(え~~何言ってるのこの人)いや、元々サッカーが好きなんで大丈夫です」、「そうですか~、期待したものじゃないと思いますけどね」

そんなやり取りをして出かけた9月の日曜日。そこは芝の無いグランドで、林の木々がグランドに覆いかかるという大自然に囲まれた想像を絶する田舎にありました。いや、本当にサッカーの横で市民の自然観察会が行われていましたので(苦笑)

この日の試合は確か引き分けか負け(^^;; で、終了後に一人の男性がつかつかと私たち(私と家内)の元にやってきます。
「あの~、Aさんですか?」、「はい、そうです」、「FC町田のKと申します。Aさん、サッカーお好きですか?」、「(いや、好きだから来ているんだけど)はい、もちろん!」、「パソコンできますか?」、「はい、普段使ってますよ」、「うちら頭が筋肉なんで、パソコン誰も出来ないから、手伝ってもらえませんか?」、「あ、そんなのお安い御用ですよ」
ということで、この日から私はFC町田ゼルビアをサポートするメンバーとなり、翌年の1999年シーズンからは、正式な町田の運営委員となり、K氏と共に神田にある東京都社会人サッカー連盟での都1部運営会議に町田の人間として参加し、さらに都1部の競技委員として全試合のスコアの管理までやることになったのでした。

実際にはこの年の10月からフランスに留学することになり、任期途中で町田を後にするのですが、関係していたのはわずか1年でありながら、ゼルビア25周年の歴史にその名を刻むことになるのでした(笑)

さて、鶴川行きのバスが到着。確実にサッカー観戦とわかる沢山の乗客を乗せ、バスは多摩センターを出発。小野路を通ってサンシティ町田に到着。案の定ここで大半の乗客は下車。皆野津田陸上競技場へ向かって歩き始めます。

競技場までの長い?歩道を登りながら、私が町田を応援するホームページを通じて実際に東京都1部リーグの試合を見に来てくれた仲間のM氏に電話をしてみました。今日は町田と湘南の試合。M氏は元々湘南サポなので、今日はいるだろうと思ったからです。最初は留守電でしたが、後で電話が。やはりいました、湘南のゴール裏に!(^^) と言うことで、試合終了後に屋台村のあたりで会うことに!

そして次に町田のH氏に電話。こちらも最初は留守でしたが、のちに電話を頂き、10数年ぶりの会話! ただ、残念ながら今日は試合に来てないとのことでした。

最後にK氏に電話。同じく最初は留守電でしたが、後で返事の電話を頂いたのは何とスタジアムに入ってから! 関係者席である5階席のさらに上のガラス張りの階のシャッターの脇で見ているとのことで、見上げるといましたいました、見覚えのある顔! 同じく試合後に会いましょう!、となりました。

試合開始まで1時間を切ったものの、まだ30分以上あるため、ここで追加のお昼を! フランス留学時代、フランスはもちろんイタリアまでサッカーの試合を見に行った私ですが、特に沢山行ったのはフランス第二の都市マルセイユにあるOlympic de Marseille、通称OMの試合です。

スタジアム周辺には屋台が並び、近くのBarではサポーターたちが地元のリキュール?であるパスティスをごくりと飲んでいます。そして元々アラブ系の住民が多いこともあり、どこに行っても売っているのは「ケバブ」。ということで、今日町田でもケバブを見つけたので、家族三人仲良くケバブを購入。さすがにパスティスは無いので生ビールを購入! さあ、これで準備万端!

数年ぶりに来たので、今日はバックスタンドではなく、メインスタンドで見よう!ということで、家族三人でSS席を購入。でもまあJ2ですからお値段は控えめ。
さあ、懐かしの野津田競技場!、、、でしたが、さすがにJ2に入るべく回収がされたので、とても近代的なスタジアムに生まれ変わっていました!

本日の入場者数は6203名、お〜、我々が来なかったら6200名ぴったりか!、はどうでもいいですが、1999年シーズン、当時東京都1部のFC町田は野津田競技場を使えるのは年に1回。その唯一の試合で太鼓を叩いて応援していたのは私。あの頃の入場者は私と家内とMさんというせいぜい3人。今ではそれが2000倍! 当時はサンカント(フランス語の50)と言って50人集まればいいね、などと夢をかたっていたのがこうなるんですからね~、人生はわからないものです。

肝心の試合ですが、上位の湘南相手に格下の町田は前半かなり押しましたが、後一つが決まらず。そして後半は湘南が押すものも、こちらも決まらずで、結局0-0のスコアレスドローという煮え切らないものでした。これはきっと町田も湘南も同じかな、と(^_-)

ということで試合のコメントは専門家に任せ、私は知人との再開の話を!
まずは湘南サポのM氏と屋台村で再開。町田サポの弟さんと一緒に来られていました。私の息子を見るなり開口一番「こんなに大きくなったんだ~、前に会った時はこんなに小さくて、試合中退屈で我慢できずにAさんが試合途中で引き返したんだったよね~」とのこと。「そう、こんなに大きくなったんですよ」、「時が経つのは早いね~」とやり取り。「また会いましょう!」と言って別れました。

そして町田のK氏。試合終了後40分以上過ぎてからゲート前に登場。今も(ボランティアで)FC町田の運営に携わっており、今日の試合の内容に関する話し合いがあり伸びてしまったとのこと。お互いに50歳を超えているのに、20年前と変わっていないのが凄いですね(と傷を慰め合う?、苦笑)。先のM氏と同じく息子の成長ぶりに驚かれておりました。

「もう少しすると選手たちを乗せたバスが出るので、あと30分くらい待ってもらえますか、帰り車で送って行きますから!」ということなので、お言葉に甘え?さらに30分(以上、笑)待つことに。メインスタンドの前には選手の出待ちをするサポーターたちが! さすがにJ2になるとこういう人も増えるんだ〜、と感嘆。

で、K氏と合流し、「Jリーグで唯一やっているチームの直営食堂」Zelvia Kitchenに連れて行ってもらいました。ここは選手も利用する場所とのことで、今日は特に試合後のせいかお客さんが多いとのこと。カフェテリア方式で自分で好きなものを選ぶシステム。この日は家族3人K氏におごってもらってしまいました(^^;;

話は尽きることないのですが、またお会いしましょう!、と言ってこの日は多摩センターでお別れ。医学部以外の方々との交流が始まったのはインターネットと町田のサッカーから! 町田の発展と自分の人生がクロスするGWの最後にふさわしい1日となりました。

あ、しまった、また仕事が進まなかった、、、(T_T)

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