9月第1週、木曜日は岡崎生理研での研究会、金曜日は札幌でのトランスポーター研究会、そして土曜日は職場に戻り医学教育リトリートの講演と、3ヶ所移動しての講演行脚、になるはずが、例の北海道の大地震のため、札幌での講演は研究会自体が延期になったため(というか、代表のS先生は台風の影響で関空マヒにより海外から帰国できず、そもそもS先生は今や北海道の人ではないので、これから真面目に札幌に移動しようとしてトラブルに見舞われる可能性のある人を減らすべく、研究会顧問として介入し速戦即決で延期を決めてもらいました)、岡崎の生理研研究会に木金と参加し、土曜日は職場の医学教育リトリートの講演のみ!、とまあそれほどヘヴィではない週末となりました。
(医学教育リトリートはもともと札幌の講演会から戻るため、午前中は参加しないことにしていたのですが、「あれ、なんで先生来なかったの?」と複数の先生に指摘され、なんかまたサボった、的な言われようで、、、まあ結果サボっているのですが、汗)
長い前置きはこれまでにし、9月第2日曜日は、久しぶりに東京近郊の低山の山さんぽに出かけました。
いや、既に2週間前となる「富士山登頂」、達成感以外には私にはあまり楽しいものではなかったので、そろそろ猛暑日もなくなってきたこの気候を利用?して、あの心地よい(時にきついが)山さんぽを5月以来久しぶりにやりたくなったのです。
D医大の元部下から「HbA1cが6.0を超えるとやばいっすね!」と先日脅されたこともあり(苦笑)、猛暑で出来なかった運動を行う、ということも理由の一つ!
天気予報では金曜日から日曜日、奥多摩地方は晴れ、ということで、山道も雨でぬかるんでいることもなく、きっと歩くコンディションは最高のはず!、という読みでした。
選んだ場所は東京都檜原村。秩父三峯神社、武蔵御嶽神社、そして大岳神社というオオカミ伝説の3神社制覇!、が私の今年の目標?ですが、その大岳神社の里宮を以前参拝した際、立ち寄った郷土資料館で「檜原村ハイキングガイド」に載っていたハイキング入門コース!、と書かれた戸倉三山の一つ、山頂に臼杵神社のある臼杵山を今回の目標にしました。
三鷹駅から中央線で立川駅に行き、立川から青梅線で拝島へ、拝島から五日市線で武蔵五日市に向かい、そこから西東京バスで戸倉地区に向かうという、今回は車を使わず、電車&バスでの山さんぽに挑戦です。山さんぽ後には駅でビールでも飲んでゆっくりと帰ろう!、という思惑もあり、、、(^_-)
前日もそんなに早くは就寝できませんでしたが、それでも朝5時には目が覚める私。5時半には家族を起こし、朝6時の始発バスで三鷹駅に向かいます。日曜日の朝6時にも関わらず、沢山の乗客! みなさん朝からお疲れ様です。
三鷹からまずは立川に向かいますが、立川駅で降りる人の多い事多い事!
朝は青梅線直通の武蔵五日市行きがあるので便利! そろそろ我々と同じ山さんぽらしい人やトレランっぽい人、自転車抱えた人などがホームで電車を待っています。
ホームのコンビニで朝食(&昼食もどき?)を購入し、電車を待つ。そろそろ入線のアナウンス。ところが来た電車は6両! 青梅線は10両なので、てっきり五日市線もそうかと多いきや、電車が待っていた位置に止まらないので、電車と追っかけっこ! おいおい、駅員さんよ、車両は6両編成だ、ってことちゃんとアナウンスせんかい!っと一人ツッコミを入れながら電車に追いつき、無事に3人で座れました。
そうそうは行きませんが、昭和記念公園に行く際に西立川までは青梅線を使ったことはありますが、その先は無いので元鉄オタの私はワクワク感が!
拝島まではまあまだ八王子周辺の中央線と変わりませんが、拝島を過ぎると、「ここは東京?」と思うような緑の山々に囲まれた風景が続きます。
三鷹近郊では青空だったはずの空が、、、曇ってる!、どころか、山並みが霞んでいます。今にも雨が降り出しそうな雰囲気、、、まあ雨具は持ったけど、ぬかるんだ道を歩くのはちときついな、なんて考えながら武蔵五日市に到着!
電車を降りるといるわいるわ!、かなり年配の人まで含めて明らかに山登りとわかる年配の集団! そうか、やはり結構来るんだな~
で、駅からはバス。西東京バスの藤倉行きを探します。既に乗車中、中はかなりの人!、ですが、朝の南矢作行きバスに比べればまだ激混みではないですね。
途中地元らしい人が降りますが、乗客のメインは明らかに「山」
しかし我々は秋川を過ぎて早い時間に下車。ほとんどの人はその先を目指すらしく、我々が下車すると皆に「え、ここで?」って感じでジッと見られてしまいました(^^;;
降りたのは荷田子バス停。近くには駐車場と公衆トイレがあるので、ここで山さんぽの準備を! そしてちょうど朝8時、出発です!
最初は舗装された道ですが、これが意外に急。しかもすぐ行くと、どうも民家の畑の中を登山道が通っていて、「緑の鉄線は電気が流れているので、それに触れないようにオレンジ色のポールを動かしてお通り下さい」という、なんだか感電しそうな怖さのある危険な場所?を進まねばならない様子。イノシシとかに畑作物を荒らされているのでしょうね、なんて考えながら、最初の障壁?をクリア!(^^)
この先は雑草の生い茂る中、蜘蛛の巣を払いながら、昨晩?降った雨の雫を浴びながら急な斜面を登っていきます。本当に蜘蛛の巣が多く、ストックで先払いをしながら前進します。
程なくすると、雑草地域を抜け出し、林の中へ。生憎の天気で周囲は霧の中ですが、木立の中を歩くと森の匂いというか、マイナスイオンというかを感じます。うん、これこれ、これは富士山にはなかったもの! 山さんぽの気持ちよさはこれですね、という感じで、最初の30分、坂を上り続けて荷田子峠に到着!
視界は不良ですが、ここからはグミ尾根と呼ばれる尾根道を市街地を眺めながら歩ける、、、はずだったのですが、相変わらずの濃霧の為、周囲は見えず、そして尾根道は登り一辺倒かと思いきや、適度に小山を越えてゆくので、アップアンドダウンが続き、意外に進みません! うん、富士山は登り一辺倒だったから、ただ無心だったけど、こちらは山あり谷あり、、、まあ私の人生はこっちかな、なんて思いながら、現れては立ち塞がる?小山を何度も越えて先に進みます。
今回選んだ「臼杵山コース」は檜原村ハイキングガイド2に載っている檜原ハイキングの入門コース!、のはずなんですが、これまで富士山を除けば高低差2-300 mの山さんぽしかしてこなかった我々には高低差769 mは結構きつい(^^;;
一体まだか~、と予定の2時間、つまり10時を過ぎても到達しない臼杵山。しかし、この時間になると霧が少しずつ晴れ、近くの山並みが見え出してきます!
山頂に登ることにはきっと晴れる!、そう思うと途端に元気の出る私。そう自称「晴れ男」は青空にいつもパワーをもらっているのです。
標高690 m, 730 m, 770 mの小山を越えて、いよいよ立ちはだかる高い山が目指す山842 mの臼杵山です! そして11時前、やっと峠に到着。しかしここが山頂ではなく、再度下り、そしてまた登りようやく山頂に着きました。
期待通りの青空!、そして見渡せるあきる野市とその先の埼玉県。檜原村の本の入り口ですが、こんなに眺望がいいのは気持ちいいですね!
山頂の広場?に腰掛け、軽食を取ります。今11時過ぎ。予定より1時間オーバー。
高低差約800 mは富士山五合目から八合目まで登った感じですから、そりゃキツイですよね。
さあ、ここからは帰り道。まずはまた峠に戻り、目的の臼杵神社に参拝。ここは山頂だけあって、割と素朴な感じの佇まい。ここから富士山が見えるとのことでしたが、緑の木立に遮られ、よく見えませんでした(涙)
ここからしばらくは尾根道。地図上でもグングン進みます! 帰りは快調!、、、と思いきや、このルートの終点元郷バス停に向かうまで、ひたすら下りの道が続きます。時には急斜面があり、これはこれで結構きつく、適宜休みを挟みながらののんびりとした歩みを続けます。
しかし空は完全に晴れ、谷を登ってくる心地良い風を受けながら歩く尾根道は、あのホコリまみれの風に煽られ、足元も石や砂利の歩きにくい、荒涼とした世界を進む富士山の下に比べればやはりはるかにマシ、って感じです。(相変わらず富士山をディスってばかりですね、苦笑)
尾根道をずっと下って行き、ついに岐路となる峠へ到着。ここを抜ける風は非常に強く、ここから野草の生い茂る道をバス停までひたすら下る我々に別れを告げているようです。
降りても降りても先が見えない木立の中を下り続けると、堰堤が現れ、水のせせらぎが聞こえると、そろそろ終わりも近いな、と感じます。
そんな時、携帯がなります。見ると番号は043-,,,これって千葉だな、誰かな?、と思ったら千葉市内の警察署から!
「あの~、お母様を保護していますので、迎えに来て下さい!」
「今奥多摩にいて、駅まで遠いので、迎えに行きますがかなり遅くなりますよ」
「当直も待機してますから、それでもいいので来て下さい」
「では6時過ぎには行きたいと思います」
山さんぽが終わったら武蔵五日市駅周辺で遅いランチをしてビールでも飲んで!、と思っていたアテが外れ、ここから千葉に行かねばならないことに! あ~あ
ということで、やっとやっとのことで里に到着! 午後1時半、都合4時間半、休みも入れてですが、予定よりも2時間長くなったものの、富士山以来の高低差約800 mを歩き切りました!
で、この後はバス停で30分待って武蔵五日市駅に向かい、お昼も食べすに電車に乗ります。拝島で乗り換え、さらに立川で乗り換えて三鷹到着。軽くお昼を食べた後、シャワーを浴びたら、車で千葉に向かいます!
幸いなことにいつも混んでる新宿線永福をスムーズに通過! お陰様で千葉の某警察署には6時半には到着でき、無事に母を保護。家に送り届けたら、とんぼ返りで東京三鷹へ。これで明日月曜日はまた朝5時起き、辛いですね、、、