2021年3月某日
4月から医学研究院長・医学部長に就任するM先生が私の部屋に来られました。
「相談があるんだけどさ」
「はい、なんでしょうか?」
「執行部に入ってもらいたいんだけどさ」
「はい、勿論、喜んでやらせて頂きます!」
「そこでね、副学部長/学部学務委員長と副研究院長/広報委員長だとどっちがやりたい?」
「その2つの選択肢のどちらか、ということですね?」
「そう」
「う〜〜ん、これまで学部学務委員会の副委員長だったので、順当に行けば副学部長/学部学務委員長なんですが、新しいことやるのも面白いですよね〜」
「まあ今すぐ出なくてもいいけどね」
「いや、でも早い方がいいですよね?」
「そうだね」
「う〜〜ん、先生は私はどちらがいいかとお思いでしょうか?」
「いや、私は『広報活動を重視したい』と言ってきたんだけど、今の『広報・連携・国際化委員会』を2つに分けて、『広報委員会』と『連携・国際化委員会』に分け、広報委員会を独立させて積極的に活動してもらおうと思っているんだよ。先生は広報に向いているような気がするんだけどね」
「そうですか、わかりました。では副研究院長/広報委員長をやらせて頂きます!」
ということで、2019年4月から2021年3月まで拝命した副学部長(教育担当)に代わり、今年4月から副研究院長(広報担当)を拝命することとなりました。
広報委員会の審議事項は「・広報(入試広報を除く)に関すること、・生涯教育に関すること」、のようですが、なんかざっくりしてますね(苦笑)。
とりあえず4月の教授会で広報委員会の独立が決まり、そこから広報委員長の仕事が始まる訳ですが、M研究院長が会頭を務める大きな某臨床学会が4月上旬にあるため、それが終わってから打ち合わせをしよう!、ということになりました。
そして4月中旬某日、M研究院長と、広報委員で附属病院の広報担当副病院長をしておられるI先生、そして私の3人で最初の打合せが行われました。
翌週には医学研究院の広報を担当する事務方とともに、附属病院広報の方々との面会を行い、連携して進めて行くことを確認しました。
この他にも関係する方々との意見交換、そして執行部会での広報委員会活動方針紹介と意見聴取を行い、若手教授の中で発信力に優れるN先生に副委員長になって頂き、N先生からの推薦があり、さらに附属病院籍の2名の先生を特別にSNS担当委員ということで参画を頂きました。
そして5月上旬、第1回広報委員会をメール審議にて実施しました。
まずは活動方針です。
*******************************************************************************
目的:千葉大学医学部の「ブランド化」に向け、今後積極的に国内外への情報発信を行う戦略的広報活動を担う
対象:学内外の医学・医療関係者、患者およびその家族、千葉県の一般市民、製薬企業だけに留まらない県内企業、等
活動:情報発信回数の大幅な増加(「passiveからactiveへ」 by M医学研究院長)
具体策:
1、医学研究院・ホームページリニューアル
2、学内外各部門との連携強化
3、プレスリリース回数増加(目標50回/年以上)
4、医学研究院・医学部公式SNS(Twitter, Facebook, Instagram)開設と運用
5、ICT(情報通信技術)活用に習熟した若手・中堅教員および学外者の委員会への参画
6、学外(ゐのはな同窓会、地域医師会、等)からの講演依頼対応者リストの作成
*******************************************************************************
この審議内容は委員会で承認されましたので、同時多発的に活動を開始しました。
特に力を入れたのが、全国の医学部ではかなり珍しい部類に入る
「4、医学研究院・医学部公式SNS(Twitter, Facebook, Instagram)開設と運用」
です。
5/7にプレオープンし、それが教授会でも報告されました。
そしてさらに5/17、いよいよ医学研究院・医学部公式SNS(Twitter, Facebook, Instagram)の正式運用開始しました。
本日現在、Twitter, Facebook, Instagramのフォロワー数は、それぞれ444人、293人、80人となっております。いわゆる「炎上」をおこさずに、安全運転をモットーとしての運用となりました。
次に
「3、プレスリリース回数増加(目標50回/年以上)」
です。
これまで原則Impact Factorが10以上のJournalに論文が公表された時に限られていましたが、その条件では年間12報前後に留まっていました。医学研究院・医学部での研究を広く紹介するには、教室から希望のあったものは(論文公表に加え、受賞等も含め)、原則全てプレスリリースを行う、という方針に変更しました。
目標とした年間50報というのは、週に1回は掲載するというペースですが、ここまでは月2報ペースと目標の半分ですね。まあ、これは私が頑張るだけで達成されるものではありませんから、地道にやるだけです。
そして
「6、学外(ゐのはな同窓会、地域医師会、等)からの講演依頼対応者リストの作成」
です。
これはゐのはな同窓会渉外部(担当副会長:N先生)から、広報委員会へ学外からの講演依頼に対応可能な教員(教授・准教授・講師・助教)のリストアップの依頼があったことがきっかけです。
このような千葉大学医学部が持つリソースを公開することは広報活動の一環であるとの認識のもと、各教室にアンケート依頼してリストアップを行い、ホームページ上に公開することにしました。
また昨年度から開始された1年次対象講義「医学入門」全30コマの講義のタイトルを演者・教室名とともにホームページ上に公開することにしました。
https://www.m.chiba-u.ac.jp/cooperation/web_lecture/
この「医学入門」は、市民公開講座レベルの内容でもあり、昨年度の一年次学生から高い評価を得ました。
そこで、「学外からご希望がございましたら、講演会等への出張の対応も可能です。」ということで、紹介もしております。
以上に加え、本学部がこれまで年間の行事として行ってきたものを広く学外の方に紹介することも開始しました。その例としては以下のものもあり、実際にホームページとSNSの両方で紹介をさせていただいております。
県内企業が医学研究を支援!〜第一回千葉大みらい医療基金記念品贈呈式開催〜
スカラーシップ(整形外科)医学部 6年 平島哲矢さんの成果が英文誌に掲載
8月23日(月)13:00から,オンラインにて医学教育リトリートが開催されます
2021年度夏季オープンキャンパスは、対面型での実施は中止となりました。
そして
「1、医学研究院・ホームページリニューアル」
を控え、ホームページの古いままになってる情報を見直し、updateしてゆくことを行っております。例えば
として、約10年前のままであったものを更新しました。
と、このような形でとりあえず最初の4ヶ月、これまでの変わらなさぶりが嘘のように?、ホームページをupdateし、SNSでの発信を行って来ました。
夏休みを迎えるこの時期、少しペースを落として、第2回の委員会を開催し、この4ヶ月を振り返った後、今後どう展開してゆくか、を検討したいと思います。