年末年始:源頼朝伝説&南房総道の駅巡り(前編)

2021.12.30(木)
アクアラインの渋滞を避けるため、この日は朝5時に家を出るぞ!、と声をかけたものの、前日夕食時に酒を飲んだせいもあり、目が覚めたのは朝5時過ぎ(汗)

以前であればここで家内と息子を叩き起こし、「さあ、行くぞ!」となったのだが、最近は年のせいか、まあ自分が寝てしまったのだから、そこまで無理せずとも良いか、と自然体での行動が増えてきました。

布団の中でぬくぬくとして5時半前に起き、まずは自分の出発準備をして、5:30になったら家内と息子を起こします。当然深夜までスマゲーをやっていた息子はなかなか起きず、6時になってようやく起き上がります。

それでも6時20分には三鷹を出発。高井戸ICまでの東八道路は年末のためか普段の同じ時間に比べれば空いている感じです。ホッと胸を撫で下ろし、高井戸ICから中央道に乗ります。この高井戸ICがなかなかの鬼門?で、右側車線から合流する上合流の車線が短いので、早朝は空いてはいるから普通は問題ないものの、土日祝日は時々右側から合流が多いこの高井戸ICにも関わらず中央道を遠方から来る車が追い越し車線を爆走して来るので、何度か事故になりそうな状況を経験しており、気が抜けない場所です。

この日は車が殆ど走っておらず一安心。
西新宿から山手トンネルに入り(ここも右側からの合流で注意が必要)、トンネル出口の大井まで走り、湾岸に入り、羽田空港の下を通ってアクアラインへと向かいます。

羽田空港に入る前に富士山が見えるのですが、この日は少し霞んでいますね~、でも見えるからテンション上がります!(笑)

アクアラインへ入る部分が6時台ではしばしば渋滞するので、それを避けるには朝5時出発が必要ですが、この日は少し混雑程度。年末はさすがに皆さん出かけないようですね、いや、コロナ感染を警戒しての行動ですかね。

ところがアクアラインに入ると、途中からノロノロ運転となります。時速60 kmに到達しないため、渋滞なのですが、FMラジオの交通情報では「アクアラインの流れはスムーズ」とのこと、嘘だ~、と文句を言いながらも、まあ普段よりは少ないからまあいいか、と心穏やかに陽の光が見えてくるのを待ちます。

で、そこそこ走れるようになり、海上部分へ到達。海ほたるは何度も来ているから、と言うことでスルーして木更津へと渡ります。料金所通過の際に表示された金額は(確か)840円!

おっ!、休日割引料金だ!そうか年末は休日扱いなんだ、と喜ぶ(せこい?、苦笑)

アクアライン連絡道から館山道に入ります。2車線部分が増えた館山道、走りやすくなりましたね。

東京湾、そして富士山が見え隠れし、房総にやってきたな~、と実感します。

2車線部分が終わり片側1車線になり、そろそろ前方を遅い車が邪魔するようになったので、それであればもう下道を走ろう、と思いつき、鋸南ICで降りて海沿いの国道を走ります。

浜金谷のフェリー乗り場を過ぎると、JR浜金谷駅入口。1990年10月から1991年9月までの1年間、まだ研修医1年目ながら土曜日は国保鋸南病院に外勤に来ており、病院の事務の方が千葉からの特急が浜金谷に停車する時間に車で迎えに来てくれていたことを思い出します。

私をのせた車は鋸山が海に突き出した隧道を走って保田へと向かいます。

その時と同じ道を今回も走ります。隧道を出たところで車を止めて休憩&写真撮影。この日は風が強く、東京湾も波が逆立っています。とにかく風が強い内房です。

懐かしい鋸南病院、トイレで蟹が押し潰されて死んでいるのが今でも記憶にあるくらい海に近い病院。もう30年前の話ですが、建物は以前と同じなので結構古くなっているのではないでしょうかね?懐かしいですが。

鋸南町は石橋山の合戦で敗れた源頼朝が海を渡って房総半島まで逃げて来て上陸した地と言われています。その時に源頼朝を助けたのが地元の無名?豪族の安西景益。私の先祖かどうかわかりませんが、歴史上最初に登場するのはこの時ですので、私にとっては大事な部分ですが、今年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でこの部分がどう描かれるか、楽しみなところです!

NHK出版の「鎌倉殿の13人」ガイドブックでは一応この部分は第6回に描かれるようで、今から楽しみですね(笑)

そこから東京湾沿いに国道を南下、毎年夏に海水浴に来る館山市に入ります。

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の主人公である2代執権北条泰時の北条家の名前が取られた北条海岸で車を止め、再び写真撮影。風は相変わらず強く、波も荒いままです。富士山はまだまだ霞みながらも見えています。

ここから西岬へと向かいます。これまた私がよく夏に来る見物海岸、そして波佐間海岸を通過し、洲崎灯台を見て、辿り着いたのはこここそ安房国一ノ宮!、と私が感じる(笑)「洲崎神社」に到着しました。

寝ている息子を車に残し、100段近い階段を上って本殿に参拝します。

参拝後は富士山遥拝所のある崖の突端に向かいます。

崖の端の鳥居を通じて富士山を参拝、少し霞んでますが、今年一年の無事を感謝します。

で、ここにも源頼朝伝説が!

「源頼朝笠懸の松」がなぜかあるのです。もともとは別なところにあったものが植えられて2代目?のようですが、房総に上陸した源頼朝がこの地を訪ねた際に、笠を懸けたことにちなんで名付けられたとのことですが、実際にこの地区には笠懸地区という名の地区があるそうで、伝説ではないのかもしれませんね。

参拝を終えると車での移動再開。平砂浦に沿って東に向かいます。ホテルアクシオンから名前が変わった館山リゾートホテル、南房パラダイスから名前の変わったアロハガーデン、そしてキャンプ場になってしまった館山ファミリーパークなど、若かりし頃の懐かしい記憶を辿りながらブラワーラインを南へ進みます。

そして定番の房総最南端の野島崎にやって来ました。朝9時前とあって、お店もシャッターが降りたまま。外は寒いし、息子は寝ているし、ということで、トイレ休憩をしただけで、ここからは外房に入ります。

フラワーラインを東へ進み、千倉の道の駅潮風王国や千倉漁港を通って目指すはいつもの?道の駅ローズマリー公園のはなまる市場。このローズマリー公園のある旧丸山町(今は南房総市)には安西家先祖代々の地。ってのもありますが、まあここの売店が規模がデカすぎず小さ過ぎず、適度で品揃えも豊富!、というのが気に入っている理由です。

今回はこの後家内の実家の茨城に向かうため、買い物は控えめ、、、のつもりですが、結局ちょこちょこ買ってしまいまして(苦笑)

面倒臭くてポイントカードなど持たない私ですが、ここだけはポイントカードを持っていて、今回も前回貯まったカードで500円引きになりました!(せこい?)

ここのお楽しみは海鮮丼。今回も「おっきい魚(マグロ)と小さい魚(シラス)の海鮮丼」を購入。ブランチですね! さくっと食べて、先を急ぎます。そうこの日は幕張のホテルに宿泊を予定しており、また土気の母の家も見に行きたいので、そこそこの時間には千葉市内に向かおう、と考えており、そんなにゆっくりしないで行くことにしました。

ということで、ローズマリー公園を出発し、外房黒潮ラインを北上します。外房の方が風が弱く、旧和田町まで来ると、海も次第にエメラルドグリーンに変わって来ています。太平洋を見ながらのドライブ、心地よいですね~

ちょうど昨年末も房総に来ており、その時に「房州伊勢の宮」と呼ばれる天津神明宮を初めて訪ねましたが、実はここも源頼朝ゆかりの地。なんでも念願が叶ったら寄進します!、と祈って見事平家を倒したので寄進した、ということで、私も昨年に続き参拝することに。

今年一年の無事を感謝し、新たな一年に向けて、まだ新年ではないのですが、少しだけ早く祈らせて頂きました。

本殿を出て裏手の山の前にある諾冉(なぎなみ)神社の鳥居に向かいます。山頂の奥宮まで歩いて登って5分!

これは登るでしょ!、と家内と息子に言うも、根性なしの息子は「車に戻る」というので、鍵を渡し、老夫婦で山を登ることに(苦笑)。

11月末まで山さんぽをしていたお陰か、まだ太腿をあげる運動が苦にはなりません。あ~、こうやって継続していれば、秋になって山に行ってヒーヒー言って登ることはないだろうに、と思いながらも、やはり冬の寒い中、山に登るなんて嫌だよね~、などとムダ口を叩きながら、なんとか上りきり、山頂の奥宮にたどり着きました。

お社の裏手の見晴らし台からは、太平洋が見渡せます! こういう光景を見ると、あ~、登って良かったとなるのに、うちのバカ息子ときたら、、、

少しだけですが、20年前の南仏留学中に、コートダジュールを見下ろすランドネ(ハイキング)をしては、山上から地中海を見て、ソーセージを挟んだバゲットをかじりながら赤ワインを飲んでいたことを思い出しました。あ~、楽しかったな~、南仏は。実験もやらないで遊んでばかりいて、「お前は日本人なので、なんでフランス人以上に遊んでいるんだ!」と呆れられた私。こんなんで帰国して研究なんか続けられるんだろうか、と思っていた人間が教授やっているなんて、夢にも思いませんでした(苦笑)

さあ、天津神明宮参拝を終えたら、車に戻り、今度は一路千葉を目指します。

天気が良くて車内があまりに暑いので、途中安房小湊の内浦海水浴場前のコンビニに立ち寄りアイスなど購入!(苦笑)

で、この後は海沿いに勝浦まで行き、そこから大多喜を通り、茂原に出て、坂を登って土気に行くルートをとりました。内陸に入ると海が全然見えないのが難点。まあ遠回りも時間を食うので、今回は仕方ないですね。

母の家は予想通り郵便受けは満杯。よくもまあ、チラシをバンバン入れて行きますよね。仕事だから捌ければいいのでしょうがね。ポストを目貼りすればいいのでしょうが、不在であることをバラしているようなものなので、それもどうかということで、入れられるに任せております。

部屋の換気をし、簡単に掃除したら、母の部屋でもう使わなくなったグラスなどを回収して出発。

今度は幕張に向かいます。

どこかに寄り道をする気もなく、なんだか疲れたので早くホテルに行こう!、ということで、なんと午後3時過ぎにホテル到着! それでもチェックインをさせて頂き、部屋に着くと家族3人でバタンキュー。目覚めると夕方でした(汗)

何はせずとも腹は減るもの。しかし今回ここに泊まったのはプレミアムアウトレットを見るため。

そう、物持ちのいい私(単なるケチなだけ?)はフランスから帰国して買ったコートなど、いまだに捨てずにきているのですが、さすがに最近袖のあたりの綻びが出て来て、また最近のスーツ色(紺とネイビー)に合うようなものが欲しかったので、ここ幕張で何か見てみたかったのです。

大体年末年始にしか服は買わない人でして、、、(苦笑)

お陰様で困難でいいか、というコートを2着見つけ購入しました。はい、まあ仕事の必要経費ですからね! レジで全品30%オフ!につられ、どさくさに紛れて?マフラーも1つ買ってしまいました。

さあ、そして夕食。今回はホテルで宿泊者のみ購入できるチケットを購入してありました。500円を払って買うと5,000円分の金券になるという優れもの!(4,500円のお得)

これを使えるお店は、、、な~んだ、ホテルの中のお店ばかりではないか!

ということで日中暖かかった割に寒い夜、泊まるホテルよりも遠くに行くのは辛いでの、アウトレットからホテルに戻る途中のホテルのレストランに入り、食事をするという安易なパターンとなりました。とはいえ、一人4,000円が1,500円の割引となるのでまあいいですかね。

食後は大人しく帰宅し、この日は終わりました。

 

2021.12.31(金)

ホテルは素泊まりでの予約だったので、この日は朝7時にはホテルを出ることに。

ここから千葉北インターに向かいます。途中新検見川駅を通り、グリーンベルトを横切り、花園中学校、花園小学校という私の母校と、東大グランド、そして昔住んでいた畑の家の側を通って、以前ヤックスがあった交差点を曲がりさつきが丘を抜けて、長沼に向かいます。ここで出て来た地名は私にとってはどれも懐かしいものばかり。そうまだ父が生きていた頃のわたしの思い出の場所です。

途中のコンビニでサンドイッチなどを購入し、千葉北ICから東関道に乗ります。

年末ということでさらに空いている東関道。四街道を過ぎると、今話題の最高速度110km/hの区間に!

お~、なんか快適! スピードメーターの1割は誤差なので許容範囲という都市伝説を信じている私は制限速度の1割増を目安に走っておりますが(苦笑)、10km/hの違いでも結構違いますね!
こういう区間がもっと増えて欲しいものです。

車は順調に走り、まずは佐原香取へ。ここに来るのはいつ以来でしょうか、私の生まれた下総国一宮、香取神宮に参拝します。

車で一気に本殿近くの駐車場まで進み、まずは本殿を参拝。年末恒例の茅の輪が設置されており、きちんとそれをくぐってから本殿に参拝。ちょうど集団のご祈祷が始まり、なんと運のいいことか!
久しぶりの参拝で神様が喜んでおられるようです(笑)

そしてこの後は車で戻り、ちょっと離れた奥宮に行きます。
以前はここは何もない、それはそれはおどろおどろしい場所でしたが、最近は綺麗に整備されてなんだか興醒めです、それでもまだ朝早く人気のない奥宮は以前のままの妖気に包まれており、鳥居をくぐると自然に背筋が伸びる感じがあります。

心を白紙にしてお社に向き合い、今年一年のご報告、そして来年に向けた抱負を述べ、参拝終了。なんだかホッとするものがありますね。

さあ、車は再び東関道に乗り、終点潮来へ。ここからは鹿島神宮に向かいながら神宮橋を渡ると左折し、国道51号から私の好きな北浦沿いのルートを進みます。霞ヶ浦の影に隠れて無名な北浦ですが、南北に長く続いていて、どこまでもずっと北浦と一緒に走れるのが魅力。ここのドライブも私の好きなルートの1つです。

鉾田からは向きを東に変え、国道51号に戻り大洗に向かいます。
原研を過ぎて、片側2車線になるとテンションが上がります!そう、しばらく行くと昨日も出会った太平洋が見えてくるのです! この日は天気がいいので葵い太平洋が見えます。
大洗サンビーチのところから再び国道を離れて海沿いのルートを辿ります。

そのまま進むと、これまた私の好きな神社、大洗磯前神社があります。今回は少し早く着いたので、ここを参拝。

せっかくなので磯の鳥居も見に行きます。天気がいいので綺麗ですね~

参拝を終えて、海門橋を渡るとそこは目的地のひたちなか市、今回の旅の終了です。さあ、家内の実家での年越し。
前編はこれにて終了です。

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