ある若手の先生へのメッセージ:出世のすすめ

「○○先生
メッセージ頂き有難うございます。
こちらからずっとメールないしメッセージをお送りしたかったのですが、先週は本当に忙しく遅くなり申し訳ありません。

○○会でお話をしたかったのですが、長くなるからメッセージさせて頂きます。

自分が実現したいことがある人は、「出世」するべきだと思っています。
我々の世代でもそうですし、きっと若い世代もそうだと思いますが、人より上に行きたいという「出世」という言葉に、「人を蹴落としてでも人より上に行きたいのか?」と多くの人が悪いイメージを持っているように思います。でもそれはある意味正しく、ある意味間違いです。

出世にはさらに上の役職を取ることを意味し、ライバルとの競争に勝って行く必要があります。
大学の例で言えば教授選がそうだと言えます。

で、実際に課長や部長、そして社長などと同じように、教授になること、つまり「肩書き」が欲しいだけの人は本当に多いです。
問題はそこに「志(こころざし)」があるかどうかだと思っています。

私はある種「肩書きコレクター」です(笑)
もちろん狙って取りに行ってますが、その目的は、例えば高級外車に乗っているとか、ブランド物を持っているとかとは確実に違い、肩書きを取ってそれを持つ人でしか活かせない「機会」を得るためです。

A学会を変えたいから「A学会理事」になり、B学会を変えたいから「B学会理事」を目指し、ゲットして来ました。
特にある学会では、理事になったことで、官庁の委員、学会連合の委員などの理事でないと得られない役職を頂くことになり、自分の思いを各方面で発信することが可能となりました。

そうなるとさらに人の目につくことになり、今はさる学会理事になって欲しいという希望を受け、同学会理事選の選挙活動をしていますし、多くの学会・研究会のメンバーに声がけを頂き、さらに活躍の場が増えることになっています。

で、以上のように、「出世」は人に選ばれるものです。
自分でなりたい人は沢山いても、選ばれるかどうかが重要です。
出世するために頑張ることは大事ですが、入試のような人より1点でも多く取るようなメンタリティでは選ばれないのです。
要は選ぼうとする上部組織がその人を必要とする、簡単に言えば、「ムラ」に入れて得な人間と思われる、それ無くして声がけもあり得ないのです。
ですから「出世」は人を蹴落とすイメージの真逆で、人の評価が一番大事なのです。

もちろん選ばれるための努力と工夫が必要です。
機会を得られるのであれば、それなりの工夫、頭を使うくらいはすべきだと思います。

先生のご出身大学の卒業生は大変能力が高い、ですが、真面目にルールの枠内で頑張り、それを認めて欲しいという狭い視野での判断しかできないことが多いです。
そうではなく、枠を越える、あるいは壊すことにより、広い視野を持って、自分の能力を発揮する場を積極的に求めてゆくべきだと思います。

大変長くなりましたが、やりたいこと、そんな高尚ではなくでも、目の前の課題を今のポジションでは解決できないのであれば出世して上の立場を取って、改善してゆく努力をすべきだと思います。

きっと女性でそれをやるのは難しいのだと思います。
無責任なようですが、それでも言いたいことは
「言い訳をあげたらいくらでもある、要はやるかどうかだ」
です。
先生はきっと多くの課題に気づき、それを何とかしたいと思っているはずです。
そのためには現状で最大限頑張るのもいいですが、出世してさらに立場のあるポジションから取り組むことも常に頭に入れておいてください。

これが私がお伝えしたかったことです。
日本のため、世界のために、まず自分から変えてゆきましょう!
何かあればいつでも相談してください。
可能な範囲でお力になりますので😊

さあ、お互いに頑張りましょう!」

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