ポルシェ 年に1度の東北道を走る

2022.6.14(火)
この日は1ヶ月ぶりに栃木まで出かけてきました。

お役目はこの日1コマ60分の講義のためにD医大に行かれるM大先生のカバンもち。
母校の教授にもなって7年目でもまだ鞄持ちですか?、と笑われそうですが、医学部に入学した1年生(18歳)の時に、最高学年である6年生(23歳)の先輩は、神のような存在で、その後自分が大学を卒業した後、社会人になってもその関係性がずっと続くのと同じで、私が2011年にD医大の教授になった時に、母校の先輩であり当時のI学長と帝国ホテルでの学長就任祝賀会の際に初めてお会いしたM先生(15歳年長)との関係性(新米教授とベテラン教授、以上に「世界のM」先生)がおそらく今後も変わることはないでしょう(苦笑)

ということで、米国滞在中のM先生から私の携帯に「あ、今年はですね、どうも6月14日に栃木に行くことになりました」と連絡があれば、Googleカレンダーも見ずに、「はい、もちろんその日は空いております」と答えた私でした。

講義は15時半からということで、今年は12:30に新宿駅のロータリーで待ち合わせることをご提案。
実は不覚にも、昨年はM大先生をお待たせしてしまったので(汗)、今年は大事を?とって12時前に新宿駅に到着!✌️

新宿駅西口ロータリーへ!、よしよし、流石にまだポルシェは来ておりません(笑)
なんかTVクルーみたいなのがいるので、なんだろうと思ったら「五体不満足」の乙武洋匡氏が車に乗って駐車しています。
「えっ、なんだかわからないけど、映りたくないんだけどな」と思っていたら、信号待ちの交差点を通るポルシェが目の前を通過!

こんなところにいるポルシェは、ひょっとして、、、と信号が青になった瞬間ダッシュ!
運転席の横まで行ってみると、案の定そこにおられたのはM先生!
「あれ、早いですね!」
とM先生。いや、早いのは先生で、早すぎでしょ!、とはとても言えないので
「あ、お待たせしては申し訳ありませんので!」
と笑顔で回答
「3月に福岡での学会でオンラインでお会いして以来ですね、実際はちょうど1年ぶりでしょうか」

さて、早速助手席に座らせて頂きましたが、コンソールのナビをいじっては「あれ、だめだ」、「また入らない」と大先生は格闘中。
「この車、内装やら何やらで、オプションだけで600万かかっていて、全く文句はないのですが、このナビだけが馬鹿でダメなんですよ。この前も山梨に行った時、行きは全く使い物にならなくて、帰る時になってやっと動き出して。どうもシステムのアップデートに入ったようで、ひょっとすると今回もそうかもしれない」
とのこと。
「では先生、知らない場所でもないですし、私のGoogle Mapでナビしますので、出かけては如何でしょうか?
「そうしますか!、ほら、まだダメだ。本当に馬鹿で」

ということで、出発しました(笑)
ロータリーを出て、中野長者橋から山手トンネルに入ります。お昼過ぎとあって、交通量は多く、渋滞とはならないまでも流れが悪い状態。それでも新宿での待ち合わせが12:30だったのに、駅を12:15頃に出てますから15:30まで3時間以上あれば、まず栃木につかないことはないでしょうからね

池袋から江北に向かい、五色桜大橋をすぎて高速川口線に入ります。ここもまだ交通量は多いですね。
自慢の快足?を発揮する機会はありません。

川口からいよいよ3車線となり、やっと交通量も減ってきます。
そこから爆進!、と私ならなりますが、ここは安全運転(いや、老人運転!、失礼しました)で行かれるM先生。まあポルシェですからね!、煽られることもありません(笑)

「どこかで一度休憩をしては如何でしょうか?」
「あ、そうですね。道路も空いているし、早く着きそうなので、PAにでも入って、たこ焼きでも食べますか」
ということで、私もD医大在籍時に自宅のある東京三鷹と栃木を車で往復する際にしょっちゅう使った羽生PAに入ります。

PAは平日のお昼過ぎでしたが案外混んでいて、なんとトイレの真前に駐車。
この辺では珍しいのが、多くの人たちの視線を集めております、、、車が(笑)

初めてお連れする羽生PA。
「ヘ〜、結構きれいですね。コーヒーでも飲みましょうか?」
「向こうにスタバがありますが。いいですね、行きましょう!」

ということで、スタバに入ります。
私が今日のコーヒー(東京なんとかブレンド)を注文するとM先生も「私もそれで!」とのこと。
2人分出てきた後、私はいつものブラックで飲もうとするとM先生は「私はクリームを入れますので」とのこと。へ〜、そうなんだ、ブラックジャないんだ、ってイメージで決めつけてはいけないですね。

コーヒーを飲み始めてから「なんか食べたくなりましたね」と言って、ショーウィンドウに向かうM先生。私もお供し、「これなんかどうですかね」とサンドイッチをとり、「2つに切ってもらえますか?」と店の人に注文。大体ご一緒する際はM先生ほとんど何も食べられないことが多いため、今回は少し食べられて空腹を凌げました(笑)

「先生、そのカード」というと
「持ってみますか?」と渡されたのがAMEXのgold card。
「メタル製なんですよ」
「あ、ずっしり感がありますね」
「今はね、円安だから、いつもこのカードです」
「預金口座は、アメリカなんですね」
「そう、日本で買い物するときは全部これ! ドル換算でなんでも安くなるので、今日は全部おごりです」
「あ、有難うございます」
円高にも円安にも影響されない訳ですね、さすが。

で、コーヒーを飲み終わり、トイレに寄った後、ポルシェは一路栃木を目指します。
利根川を渡るとそこは群馬。そしてすぐに栃木。利根川の橋梁からD医大まで大体30分。あれ、今のペースだと1時間以上早くつ区ことに。まあ、いいか。

14時過ぎには北関東道に入り、程なくして壬生へ。そしてそのままD医大に向かうと、学務課の方が、正面玄関でお迎え。
「よくわかりましたね。まったでしょう?」
「いえいえ、まだ来て数分でした」
この理由は後で分かります。

この日は記念大ホールでの講義とのことで、ホール隣の学生の少人数教育用の部屋で待機することに。
先ほど飲んだばかりですが、ポットにコーヒーが入っており、学内にある東武食堂のサンドイッチが置かれています。
「まだ時間もあるし、食べますか?」
ということで、M先生と二人、ばくばくとサンドイッチを頂きます。

と、そこへ、以前学務部長であったM氏が来訪。M氏はM先生が読売国際賞を受賞された際に、前学長、そして私と一緒に式典に参加された方です。
「あれ、よく分かりましたね」とM先生
「分かりますよ」とM氏。「だって、壬生インターからD医大に向かうポルシェを見た」と連絡が入ったんで。」
なんかまるで監視されているみたいですが、そりゃポルシェがくれば目立ちますね(笑)
なので、先ほどの学務課の方もお出迎えできた訳ですね。

「Mさんが出席されたのは『読売国際賞』でしたよね?」と私。
「はい、そうです。あの帝国ホテルの会場も凄かったですね。会場の中にまた廊下があって。いやいい思い出です」とM氏。
「その後前学長先生の消息は」とM先生。
「それが最近はとんと、、、」
お元気でおられるといいのですがね。

そうこうしているうちに講義の時間です。と言ってもホールはすぐ隣なので、ギリギリまで部屋におりましたが。

そしてホール入り。この日は医学部1年生と看護学部3年生の合同講義。広いホールですが、さすがに人がいる感じです。

さあ、60分のM劇場の始まり。今年も
「人生の失敗者の多くは、自分が成功にどれだけ近づいているか気がつかずにあきらめた人たちだ。」
というトーマス・エジソンの言葉と、アメリカの物理学者ジョセフ・ヘンリーの言葉
“The seeds of great discoveries are constantly floating around us, but they only take root in minds well-prepared to receive them.”
(偉大な発見の種は常時我々のまわりに漂っている、しかしそれはそれを受け入れる準備が十分できている心にのみ(=できている者にのみ)根づくのである。)
から始まりました。

60分の講義の中間では、映画「ジョーズ」と映画「用心棒」を紹介され、「科学者とは用心棒」というお話を披露。しかしさすがにこれらの映画を知っている学生さんはいなくなってるように思います(笑)

熱のこもった60分の講義はあっという間に終了。講義後に数名の学生さんが質問に来られ、満屋先生もお喜び。まあね、入学したばかりの1年生では満屋先生のお話は難しいですよね。それでも関心を持ってくれたのが嬉しいですね。

さあ、年に1度の60分の講義は終わり。帰り支度を始めます。
で、今回はちょうど現学長が部屋におられるということで、M先生と二人で表敬訪問。
Y学長とM先生の直接対面はもうかれこれ4年ぶりでしょうか?
和やかな雰囲気のもとで、対面がなされました。ふ〜(笑)

もう時は17時前。駐車場に止めたポルシェを正面玄関までM先生が持ってくると、
「では、運転しますか?」
との仰せですので、
「はい、喜んで!」
と運転席に座る私!

「では、皆さん、有難うございました」とお見送りの方々に言葉を残すM先生。隣の私は運転に必死(汗)
さすがにこの高級車、ぶつけるわけには行かないですからね!

ということで、今年も帰りは私の運転で、壬生インターから北関東道、そして東北道と一路東京に向けて進みます。
さすがに夕方のため、交通量が多く、栃木インターから佐野インターまでの山道を一気に驀進する私の希望は叶わず、前の遅い車についてのノロノロ運転で進みました。

佐野を過ぎると平地ですが、まあ交通量は多く、得意の急加速体験も出来ず、あっという間に利根川を渡り、羽生をすぎて、次の蓮田SAに入り、ここで運転手交代となりました。

ここでは特に休憩もせずに先に向かいます。
再び江北から池袋に向かい、ついで新宿、というところでいよいよ渋滞にはまります。
とはいえ思ったよりも進むため、下道は走らず無事に中野長者橋まで戻ることが出来ました。

そして無事に新宿駅に到着!
ここでおろして頂き、この日は大人しく?帰宅。

どうやら年末の私の年会には、横浜までこのポルシェでお越し頂けるみたいです。
福岡では実現しなかった、「生」M先生の基調講演、お楽しみに!!

 

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