4年ぶりに再開:第4回下総薬理学研究会

2023.7.29(土)
このところ10日連続?の猛暑日の続く東京ですが、この日は4年ぶりに再開となった第4回下総薬理学研究会が東京理科大学野田キャンパスで開催されました。

第4回下総薬理学研究会(当番幹事:礒濱洋一郎先生)、7/29(土)に東京理科大学野田キャンパスにて開催!

遡ること3年前の2020年4月3日、1通のメールが届きました。

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2020年4月3日

下総薬理研究会幹事の先生方へ

新型コロナの影響で,先生方の大学でも授業の開始延期,Web化など,様々な対応を迫られておられることとお察し申し上げます.

さて,私が当番世話人を仰せつかっております第4回下総薬理研究会ですが,6月20日(土)に本学の葛飾キャンパスにて実施しますとの旨,ご案内申し上げておりました.
しかし,本学のコロナ対策に関する方針が示され,少なくとも8月8日までは学内の全ての施設・教室の授業以外の目的への貸し出しを停止するとの旨,決定されたようです.
つきましては,大変,心苦しいのですが,一旦,6月20日(土)の日程を撤回させてください.(場所の確保ができません)
できれば,今後,状況が落ち着いた頃に,年内で延期という方向で,改めて先生方に日程についてご相談申し上げたいと存じます.
「大学院講義の一部である」などの名目で教室を押さえ,開催を強行することも考えましたが,万が一のことを考えますと,先生方にご迷惑をおかけすることになろうと思い,苦渋の選択です.

本来ならば,先生方にお会いして直接,ご相談申し上げたいところですが,会議や会食のお誘いをするのも憚れる状況で,このようなご連絡となりますこと,心苦しく思っております.
どうぞご理解くださいますようお願い申し上げます.

礒濱 洋一郎

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実はあのコロナ第一波の時でもやる気満々?であった磯濱先生でしたが、大変残念なことに見送りにせざるを得ませんでした。特にこの「下総薬理学研究会」は、Face-to-Faceでの開催を旨としておりましたので、「対面で開催できないなら意味がない」(by 磯濱)と言うことで、このメールの後、延期が決まりました。

さて、そこから3年の月日が経ち、昨年末には私の横浜薬理年会も無事開催され、連休明けのコロナ5類化も決まり、なんとなく世の中がコロナ前に戻りつつありました、今年2023年のGW突入した4月27日、不肖下総発起人である私から、以下のメールを下総世話人の先生方に送らせて頂きました。

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2023年4月27日

しばしご無沙汰致しております、千葉大学の安西です。
昨年末の横浜での第96回日本薬理学会年会/JPW2022大会ではお世話になりました。

さて、2020年に始まった新型コロナ感染症ですが、ここにきてようやく落ち着きを見せ、いよいよ来月には5類への変更となり、過去3年間の停滞から脱却をしたように思えるこの頃です。
6月17日(土)には東邦大学の田中光先生を部会長とする第148回関東部会が予定通りオンライン開催される予定ですので、我々千葉県にある大学に所属する者として大変嬉しいところではございますが、当初2020年6月20日に開催予定でありました「第4回下総薬理学研究会」が開催を見送ったままとなっておりますことが、ずっと頭に残っておりました。

この3年間に県内の薬理学教室の状況も変わりましたので、第4回下総薬理研究会担当世話人であります磯濱先生に音頭をとって頂き
1、第4回下総薬理研究会の開催の方針
第148回関東部会が6/17(土)ですので、これまでほぼ同じ時期に開催してきました下総薬理学研究会を、7月ないし8月に第4回を対面で開催する(?)

2、第5回幹事会(納涼会)の開催
あるいは、これまで新年会として4回開催してきました幹事会を「納涼会」として開催し、新任教授の歓迎会(祝賀会)がてら開催する。例えば6/17(土)の関東部会終了後船橋?、ないし7月or8月

などにつきまして、意見交換を(メールないしZOOMで)行うのは如何でしょうか?

よろしくご検討のほど、お願い申し上げます。

安西 尚彦 拝

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と言うことで、このメールがきっかけとなり、再開に向けて動き出したと言えるかと思います。

さあ、そして7月29日、朝9時半には三鷹の自宅を出て、まずはバスで吉祥寺に向かいます。土曜日とはいえ満員のバス。夏休みでもありますが、最近の週末は人手が増えましたですよね。

吉祥寺から中央線快速でお茶の水へ、そこから1駅だけ中央・総武線各停で秋葉原へ。ずっと地下に潜ってつくばエクスプレスの改札を目指し、これまた久しぶりのつくばエクスプレスに乗って、流山おおたかの森まで行きます。

ここでTXから東武野田線、改め、東武アーバンパークラインに乗り換えます。今は急行と区間急行が出来たアーバンパークライン、運よく?流山おおたかの森から目的地「運河」駅までは急行で1駅!、これは便利。

世話人会の開始は12時ですが、運河駅には11時半前には到着! 時間あり過ぎ?なので、目的地東京理科大の反対側はどうなっているのかな?、と思い西口を探索します。

、、、何もない(汗) 少し行くと流山街道(日光東往還)ですが、焼肉屋さんがあった以外にお店はないですね。

諦めて改札口に戻り、目指す東口に行こうかと階段に向かったところ、目の前に見慣れた人が!

「あれ、先生、どうしたんですか、こんなところで!」
「いや、時間があったので、一駅手前から歩いて来たんですよ」
「え〜、それはすごい!」

と、「下総」世話人の一人、N大松戸歯学部のS先生でした。そこでここからは一緒に会場の東京理科大学を目指します。

運河駅東口の構内通路にある運河駅ギャラリーで「「利根運河とっておきMAP」と「利根運河ゆるっとさんぽ」と言うパンフレットを入手。
どうやら駅名の「運河」の由来はこの「利根運河」に因んでいるようで、利根運河はオランダ人技師ムルデルによって開削された江戸川と利根川を結ぶ全長8.5 kmの日本初の西洋式運河とのこと、かつては年間2万隻あまりの船が通航していたとか!推奨土木遺産のようです。

東口を出るとそこには早速「ムルデル通り」があります。

それに沿って進むと、今度は「ふれあい橋」が。

利根運河の河川敷が東西に続き、青空が広がっていて、気持ちいいですね!

橋を渡るとすぐに東京理科大、なのですが、ここからが意外に長くて、なかなか目的地に着きません(汗)
照りつける夏の日差しを、少しの木陰を伝って歩いて交わしながら、「セミナーハウス」を目指します。

やっと見えて来た看板。会場はもうすぐ!

そして到着。看板にはピーナッツを象った掲示が(笑)

セミナーハウスは確かに古い感じですが、それもまたレトロでいいですね。

当番世話人の磯濱先生にご挨拶して、少し早いですが、1階の世話人会会場に向かいます。

今回の世話人会の出席者は7名。磯濱先生から今回の第4回開催までの経緯が報告され、結局第4回の前に開催出来なかった納涼会は、9月の上旬にでも開催しましょう、と言うことになりました。

そして来年の第5回はN大松戸歯学部のS先生に当番世話人をご担当頂くことに決定。
「N大クラスであれば、宿泊可能なセミナーハウスが全国にあるでしょうからそこでどう?」なんて声も出て、まあ来年はどんな形になるのか楽しみですね。

そして必然的に再来年は東金のJ西国際大での開催も決定! これで初期メンバーの6カ所が一回りすることになります。この一回りが見えたのを機会にNATO追加加盟ならぬ新規メンバーの参画を求めることも話題に上りました。

そうこうしているうちに開会の13時が近づきます。2階の会場に移動し、開会を待ちます。

13時きっかりに当番世話人の磯濱先生から開会の挨拶。

「学会の理事をやって、年末には年会長をやった偉い先生からプレッシャーがかかり、やることになりました!」
いやいや、そんなこと言ってませんから!(苦笑)

さあ、ここからはまずは口演のセッション。

開催概要にもありましたが、「本研究会では,完成度の低い演題で,今後の展望について大いにお話し頂き,実験を担当する学生さんにやるべきことのビジョンを明確にして頂くことをよしてしております.是非とも,どしどし演題を出して頂きますよう,お願い申し上げます.」とあったことで、若手からの演題が続きます。

またプログラムの中には、「参加する学生さんは,必ずどれかの演題に,最低 1 つの質問やコメントをしてください」とあったこともあり、質疑応答で学生さんからの発言が相次ぎ、盛り上がりましたですね。

口演につづくポスター発表も各ポスターに人だかりができていて活発な感じが伝わって来ます。

そんな中、一人おじさんがポスター出しましたが、なかなか人がよりついて来ず(汗)、殆ど知り合いで話をしていて終わりました。

さあ、17:40に予定通りポスターが終わると、メインの懇親会は外のバーベキューテラスへ。これがあるのは流石に野田キャンパス!、ですね。4回の下総歴史の中で初の野外開催となりました。

「うまく火がつかない」と言う話でしたが、ちゃんと火もついて、18時過ぎには私のカンパイで懇親会開始! 昼間の日差しも落ち着き、風が心地よい中でガヤガヤとしながら過ごす時間は夏らしくていいですね。

20時には磯濱先生による中締め。事務局を担当した村上先生が紹介され、ここで一本締め!

再来年には薬学部は葛飾キャンパスに全面移転するとのことですが、この広々とした野田キャンパスの今後も注目ですね。

と言うことで、活気に溢れた会となった第4回下総薬理学研究会。対面でやりたいと言う磯濱先生の思いが実現した素晴らしい会でした!

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