「山の日」に房総の海へ

2023.8.10(木)
私の職場は電気代節減のためもあり、翌日11日から20日まで(事務部は)原則お休みとなります。
とは言え、17日は京都に日帰り往復での出張、18日は大学院入試の日となり、仕事になってしまったので、10日は年休を取り、家族で夏恒例の?房総の海に出かける事にしました。

例によって例の如く、直前になるまで何をするかなど考えていない私ですが、海の日の前日、そう言えば海の日何も無いけど、山の日も何も無いの?と言われ、そうだね、山の日くらいは何かするか、息子も帰って来る事だし、と思い腰をあげ?ネットで検索すると南房総白浜の宿が空いているからそこにする?ってな完全に勢いで決めたのでした。一人一泊17,000円か〜、ろくに飯も食わない息子に一人17,000円も払うのは勿体ない、と言ったのですが、休み前日だし、バイキングなら何かは食べるんだし、たまになんだから、と言われまあいいか、とポチッと予約。
12日は家内が仕事なので、10日に泊まる事にして11日に帰る一泊2日の旅程にしました。

でお盆期間中は家内の実家の茨城に戻ることも考慮し、今回は9日から16日までのほぼ1週間レンタカーを借りる事に。これまでは毎回19:30に三鷹駅のレンタカー会社に車を取りに行ってましたが、仕事で疲れて車を借り、まだ20時前で人混みの多く暗い夜の三鷹駅周辺を慣れないレンタカーで運転するのは結構疲れるので、大学を早く出て明るいうちに(人は多いですが)車を運転する方が楽ではないかと、今回は夕方車を借りる事にしました。
いや、楽ですね、明るい方が! 走ってくる自転車も容易にわかりますし、やはり私ももう高齢者ですから(苦笑)、自分の能力を過信せず、出来るだけ安全に運転するために、自分で環境を選ぶことをするべきだなと思いました。

肝心の出発の朝ですが、首都高〜アクアラインの渋滞を避けるため、朝5時前起きの5時半前出発をしていたのですが、渋滞は避けられるものの、房総だと早く着き過ぎて時間を潰すのも面倒で、しかも早起きがタタリ?日中どこかで物凄い睡魔に襲われるため、これもなんとか出来ないかな、と思っていたところ、この日はなんだか早起きするのがかったるくて、目覚めたのが朝6時半だったこともあり、「まあ、今回は少しゆっくりと行くか、渋滞に会うのは覚悟の上で」と考え、JARTICの道路情報を見て、まあGWのお休みの日ほど渋滞が激しくないのを確認して、7時過ぎに自宅を出発する事にしました。

中央道高井戸から西新宿までは当然渋滞してますが、平日の朝ですからその先はそれほど激しいものはなく、アクアライン入り口の渋滞もほぼ無いに等しく、その後車は順調に海を渡って房総半島へと進みました。

渋滞も少なかったので、途中のトイレ休憩もとる事なく、最初の目的地、道の駅「保田小学校」に到着。ちょうど開店した直後でしたが、それなりにお客さんがいて驚きました。
旅の始まりからいきなりお土産買うのはなんですが、今回はクーラーボックス持ち込みなので、冷凍物を購入するのもOK。買い物の楽しみが増えますね!(笑)

ここからは高速を降りて、下道を南下します。内房なぎさライン事国道127号線を南下、安房勝山を過ぎ、以前に登った大黒山展望台を横目にさらに、岩井、なむや、富浦を経て館山市に入ります。船形からは海岸沿いの鏡ヶ浦通りを走り、館山航空隊をすぎると房総フラワーラインを西に向かいます。

今日の房総の海は、内房館山の見物海岸です。西隣には波佐間海水浴場がありますが、車を停めてすぐ海という近さとプライベートビーチ感がいい場所です。サンセットまでいた事ないのですが、夕陽が富士山に沈む光景が見られるそうです。

これまでは持ち運びやすさからテントが中心だったので、ここでもう10年近く前に買って、そんなに使う機会もなかった折りたたみ式のテーブルチェアとフランス留学前に千葉のダイエー(もう無いですが)で買ったビーチパラソルを車で持参し、浜辺に設営。完全に太陽を遮ることは出来ませんが、それでも心地よい風を感じて気分は快適です!

お昼はパラソルの下のテーブルチェアでコンビニで買った冷やしとろろそば。海辺で食べる冷たい蕎麦が好きなのですが、やはりテーブルがある方が食べやすいですね(当たり前か、苦笑)。

かれこれ3時間もいたので、そろそろ飽きて来ましたから、ここは店じまい。
都会の暑さと違い、心地よい暑さを楽しみました。

続いてここに来たら必ず?行く、洲崎神社へ!
安房神社と洲崎神社、安房国一ノ宮を争っているようですが、私は冬には富士山の見えるここ洲崎神社が好きです。

147段の階段を登るのは一苦労ですが、家族3人で上まで登り、太平洋を臨む本殿に参拝して来ました。あ〜、いつまでこの階段を登れるだろうね、と話をしながら。

参拝を終わると車に乗り、房総フラワーラインを先へと進みます。
昔ホテルアクシオンだった館山リゾートホテル、昔館山ファミリーパークだったRECAMP館山、昔南房パラダイスだったアロハガーデンたてやま、昔白浜ファミリーパークだったザ・ドッグデプト・ガーデンリゾート安房白浜、色々変わりましたね、20歳の頃から考えればもう40年近く前ですからね。

今回は立ち寄りませんでしたが、ここ南房総の白浜には房総を愛した歌人若山牧水の歌碑が(根本海岸に)あります。
「白鳥はかなしからずや空の青海の青にも染まずただよふ」
白浜にも何度か足を運んだと言われる若山牧水。青い空、青い海を見て、ここで歌が読まれたとしても不思議では無い場所です。そうここ南房総は「ジャパニーズ コートダジュール」と私が信じる場所(笑)。黒潮洗うこの地に多くの人にいらして頂きたいですね。

そして今回のお宿ホテル南海荘へ到着。ほぼ3時でしたが、なんか疲れてもう動き気がしません。
しかしこのホテル、それこそ何十年も前からあるのですが、泊まるのは今回が初めてです。

房総半島最南端の野島崎灯台と広がる太平洋を眺める絶好のロケーションですが、房総半島にありがちな所謂「昭和」のホテルで、今見ることも出来ない飛び出たタイプのエレベーターのボタンなどとにかく古さは否めませんね。中国人観光客に日本のホテルは古くて汚い、と言われているそうですが、房総だけでなく、伊豆に行ってもそうですが、地方の観光地はどこもそんな感じで、バブル崩壊後の日本の停滞からいまだに脱却できていないことを痛感します。
古い上に値段も高いので、房総で泊まろうという気にはこれまではなかなかなりませんでした。
最近は年取って日帰り弾丸ドライブもきつくなりましたから、金をかけねばならないのは仕方ないですね。しかし、高いんですよね〜(貧乏研究医ですから、自慢では無いですが私は外勤ゼロなんで)。

で、今回のお宿の自慢は眺望とパイキングとのことでしたが、種類はなかなか豊富で楽しいですね。さらに「お酒も飲み放題です❗️」と言われてビックリ。生ビールは冷えたグラスを置くと自動で注がれますし、ハイボールとサワーも飲み放題。樽には日本酒や焼酎、ワインがあるようで、息子を入れ家族三人、爆食い爆飲み。おかげで、朝まで爆睡😪💣️💤でした。

2023.8.11(金)
この日は祝日「山の日」

朝目覚めると、そこには太平洋が広がります。この眺望は確かにいいですね〜

朝食はまたバイキング。7:30開始だとばかり思っていたら会場には既に多くの人が!
後でよく見たら朝7時からでした。最近こういう時間の見間違えが多くて、、、

自分で焼いて食べるアジの干物は油がのっていて美味しかったです。
しかしまた朝から食い過ぎました(汗)

前日の内房から、この日は外房を目指します。
まずは定番の「道の駅 ローズマリー公園」はなまる市場へ。
宿を9時過ぎに出たので、到着は9時半過ぎ。もう店内には多くのお客さんがいました。

前日の道の駅「保田小学校」でも買い物はしてましたが、この日も変わらずにお買い物。
まあね、千葉県の経済活動の活性化に慣れば、と。

さあ、今回は久しぶりに外房で海水浴をしようと思い、馴染みの南千倉や瀬戸浜ではなく、「快水浴場百選」・「日本の渚百選」に選定されている勝浦の守谷海水浴場に超久しぶりに行く事にしました。

道の駅を出て房総フラワーラインから外房黒潮ラインこと国道128号を東へと進みます。
途中お決まりの鴨川の渋滞にハマりますが、GWの時ほどではなく、なんとか通過。
その後天津、小湊、行川、興津を経て、守谷に到着しました。
しかし、当然ですが、どこの駐車場もいっぱいで、空いているところはないかと探していると、高校生のバイトらしい駐車場呼び込みのお兄ちゃんがいたので「空いてますか?」というと「左曲がって奥までどうぞ!」というので、それに従って進むと、おいおい、結構遠くじゃね?、というところに誘導される。入ってしまったので仕方なく1,000円を払い、パラソルにテーブルチェアを持ってビーチへ。さすがにクーラーボックスはやめました。

駐車場入り口にいたおじいさんに「どこから海に行けますか?」というと、左曲がって、先の緑の屋根の家をさらに左に行くと海だよ」というので、ホンマかいなと思いながら行くと、確かに2分でビーチでした。近いのですが、坂を降りたということは坂を登って戻るので、めんどいですが、仕方ないですね。

さあ、久しぶりの守谷海水浴場! 息子が小さい頃に来て以来ですからもう10年ぶりくらいですかね? どうせ夏休みでも家でゲームしかしていない息子の大脳を刺激する為に、わざわざやって来ました。

昨日の見物海岸とはうって変わって人だらけ。ここは江ノ島か!、と思うほどの人口密度(苦笑)
若い人も多いですが、小さい子供を連れた家族づれも多いですね。
台風接近の影響で外房の海は遊泳禁止かな?とも思いましたが、時折大きな波が来るものの、それほどでもなく、「遊泳注意」の状態で海に入ることができました。

「今日は入らない」という息子を尻目に一人で海に入っているとやって来た息子。
海に入れば何はなくても(今回はボディーボードを持ってくるのを忘れたのですが)、波と戯れている姿は小さい頃と同じで(笑)

パラソルの下でテーブルチェアに座り、波の音と子供たちの喜ぶ声を聞きながらぼんやりとしているところに吹いてくる海風。この短い夏のひと時のために生きている、というのは大袈裟ですが、白い砂と青い海のビーチにいると、「私の人生のクライマックス」と思っていた南仏コートダジュールの日々を思い出します。

「波打ち際を 走る君に
飛沫が光る 常夏 white sand beach
にじむ太陽 サングラスの海
乾いた風が 心くすぐる」
というTUBEの「週末ONLY YOU」という曲が頭の中を流れていきます(笑)
ちなみにTUBEのボーカルの前田亘輝は私と同じ昭和40年男です。

さて前日夜、そして当日朝もあれだけ食べたのに空腹感が出てくるのはなぜなのでしょう?(汗)
守谷について2時間過ぎるとなんかお腹が空いて来たのでそろそろ場所の移動を考えます。
1,000円払って2時間ちょっとはもったいない気もしますが、周囲に人が多いのもなんかのんびり出来ないので1時半には場所を引き払い車に戻ります。

ほぼほぼ溶けかかったクーラーボックスのアイスを3人で一気に頬張ると出発。ここから一気に懐かしの?サンライズ九十九里へと向かいます。
今年のGWに勝浦に泊まったことを思い出し、そうだ、久しぶりに御宿の月の砂漠記念館でも立ち寄ろうかと思ったのですが、海水浴客が溢れている御宿。記念館周辺は海水浴客用の駐車場になっているため、諦めて通過し、そうだと思いついて「メキシコ塔」を見に行く事にしました。

1609年(慶長14年)9月30日の朝、岩和田海岸で当時フィリピン諸島長官ドン・ロドリゴ総督を乗せたイスパニア(スペイン)船・サンフランシスコ号が沈没し、これを岩和田の人達は力を合わせて救助したことで、日本とメキシコとスペインと三国の交通が始ま利、それを記念して御宿町の東、岩和田の山の上に白く輝く記念塔が1928年(昭和3年)に建ったとのこと。
御宿町では9月30日を「日西墨友好の絆記念日」に制定しているそうです。
ここは太平洋と御宿の街並みを一望できる絶景スポットとして知られています。
ここに来たのはもう何十年ぶりでしょうか?

再び国道128号に戻り、大原、太東を超えるとそこはもう九十九里浜です。
最近富に若者が移住して来ている一宮町からは128号を離れて県道飯岡一宮線を北上します。
そのまま海沿いに走ると雄大なカーブを描く建物、サンライズ九十九里が見えて来ます。
この雄大なカーブを描く建物は、私は南仏コートダジュールに住んでいた時代、カーニュシュールメールという街にあった「マリーナ」と形が似ているのです。もちろん向こうの方が規模は大きいので、ニース空港離着陸時に飛行機の上から見てすぐにわかる建造物。ここにくるといつもそれを思い出すのです。

で、ここでの用事は「買い物」。ここのショップは道の駅ばりに品揃えが豊富なので、見ているだけで楽しく、南房総の道の駅で買い忘れたものをここで買う、って感じです(笑)

さ、そろそろ私だけでなく、家内と息子もお腹が空いて来た様子。
バイキングでいろいろ食べまくったので、「何か食べたいものある?」と聞いて明確な答えが無いのを見てすかさず、「ではせっかくだから、近くにあるので『ラーメン山岡家』に行こうか?」と言うと、大きな反対がないので、家族で初めて山岡家に行く事に!

あのお店の周囲に漂う「ケモノ臭」が嫌で入らない人もいると聞きますが、一度入ってそのラーメンを口にすると、天下一品とはまた違った意味で病みつきになる、のが山岡家です。
郊外にしかお店がなく、時に都内では探すのが難しいので、なかなか食べられませんから、ラーメン好きの私でもなかなかSNSにあげる機会がないのですが、それとともに、天下一品ならまだ「フリーク」の存在を確認しているものの、「安西さん、山岡家好きなの?え〜!」と引かれてしまうのが怖くて(嘘)、カミングアウトできずにおりました(笑)。

しかし天下一品、らあめん花月嵐、魁力屋、などと並ぶチェーン店の一つとして、BC級グルメ大好き人間の私のお気に入りの一つが「山岡家」だったのでした!

と言う事で、山岡家デビューの家内と息子にはデフォルトの醤油ラーメンを食べさせ、私は期間限定ラーメンをチョイス。二人には、途中からニンニクを入れさせて味変を体験させます。
「うまい」と息子。うん、お前は素質あるぞ!(by 父)

さあこれで思い残すことのない私は東京三鷹への帰宅を決定。
JARTICの道路情報を見ると、千葉東から穴川までは渋滞があるも、そのさきはそれほどでもないのを確認し、渋滞の東金有料から京葉道路に突入するプランを立てて帰り道としました。
お陰様で東金から2時間かからず三鷹まで到着!
おまけにまだ外が明るかったため、眠たくもならずに帰宅できました。

早く帰れた事で、時間ができたので、はなまる市場で購入した千葉で作られた初めてのウイスキー「房総」を家族で飲む事に!
はじめはストレートで、次いでロックで、さらに水で薄めて味わいました。飲みやすいけど、深みが無いな、と言うのが素人の私の印象。とはいえ、ハイボールとかで大事な「余市」を飲むのはもったいないので、ハイボールとかを飲みたいときにいいかな、って感じです。
一部では「サントリーのウイスキーに及ばない」との声もあるようですが、千葉久留里の酒蔵「須藤本家」が3年前に初めて作ったウイスキーと言う事で、まあ今後に期待と思って、また機会があれば買いたいと思います。

と言う事で、1泊2日でしたが、いろいろ楽しんだ山の日の房総旅でした。

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