26年ぶりの関東社会人サッカー大会観戦

2024.11.16(土)

この日は仕事の無い土曜日、というよりも?前日までに1ヶ月遅れの原稿をやっと仕上げた安堵感から、久しぶりに仕事でも無いのに朝8時半に家を出てバスで調布に向かいます。

調布からはいつも野津田に行く時に使う京王多摩線に乗車。この日はこれまた久しぶりに終点の橋本へ! 橋本から乗ったのは、これも久しぶりのJR横浜線。実はなんだか遠回りなのですが、この日向かうのは、小机駅から徒歩9分の日産フィールド小机、そう26年ぶりとなる「関東社会人サッカー大会」を見に行きました。

今年で第58回となる関東社会人サッカー大会。Jリーグしか見ておられない方には全く馴染みのない大会かと思いますが、関東1都7県のリーグ戦を勝ち抜いた16チーム(東京都3、埼玉県4、神奈川県2、千葉県2、茨城・栃木・群馬・山梨で各1、そして開催地(今年は神奈川県)1)により争われ、通常は上位2チームが上位リーグである関東サッカーリーグ(2部)に昇格となり、将来の「Jリーグ」入りを目指す都道府県レベルのチームにとって、最初の関門となる大会です。

私がこの大会を初めて見た、いや最初で最後の大会が、今から26年前となる1998年に群馬県藤岡市で開催された第32回大会なのですが、これが現在J1リーグで躍動し優勝を目指し目下3位につける我が「FC町田ゼルビア」が初めて出場した年になります。

FC町田は、それまで4年間過ごした東京都社会人サッカーリーグ2部から1998年に1部に昇格し、その時から「FC町田ゼルビア」というチーム名になったのですが、周囲の期待に反し?昇格初年度からは1部リーグで3位となり(どっかで聞いたような話ですが、笑)、なんと今回の関東社会人サッカー大会の出場権を得てしまったのです!(今年も3位に入ればACL2とか、行けるような感じですね、歴史は繰り返す?、笑)

JFLから関東リーグに降格するチームの無い状況でしたので、この年1998年に決勝に進出できれば、なんと夢の関東リーグ(その時は1部制)に昇格し、さらに翌年(1999年)上位に入れば地域リーグ決勝大会へと進んで、JFLに入り、その翌々年(2000年)にはJFLで上位に入れば次は(2001年)Jリーグだ!、と一人息巻いていたことを思い出します。

しかし実際には1999年からJ1・J2の2部制になり、関東リーグもその後2部制になるので、上がらねばならない階段は増え続けることになりますし、1998年の町田は、初戦で対戦した工友クラブに敗退(確か0-1)し、関東リーグ昇格の夢は敢なく霧散(涙)。その後東京都1部でも毎年降格争いの常連となり「落ちそうで落ちない町田」という受験合格のお守りになりそうなあだ名を付けられることとなったのでした。

ちなみにこの「藤岡の戦い」を知っているのは選手とスタッフを除くと、応援に来ていたのは重田先生のご家族2名、そして私たち夫婦で合わせて4名(汗)、ということで、ここで私は栄えあるゼルサポNo.3、家内はゼルサポNo.4となったのでした!(笑)

その後こもちゅうさん(事務局長)やリトアニア帰りの竹中穣選手の活躍もあり、2004年の第38回こそ2度目の初戦敗退でしたが、翌年の2005年の第39回には見事優勝し、2006年からの関東リーグ2部参入(1位)、2007年の関東リーグ1部参入と2年連続優勝、さらに2009年からのJFL参入へと続いてゆくのでした。

ちなみに1998年の第32回の優勝は栃木SC(今年はJ2)で翌年の関東リーグも優勝し2000年にはJFLへと駆け上がって行きました。羨ましかったですね~

1999年の第33回の優勝は東京都1部をぶっちぎりで優勝した佐川急便東京フリエ。1999年1月31日をもって解散した横浜フリューゲルスのOBも参加していたようで(よく覚えてませんが、苦笑)こちらも翌年の関東リーグで優勝し、2001年からはJFLに昇格していきました。

なので今、この2024年、町田の目の前を猛スピードで走り去って行った「栃木SC」がJ1に行けずにJ3に降格し、今や町田がJ1となり、さらに優勝争いをしている現実が、もう夢のようです。

また横浜FCをオリ10ながら消えた横浜フリューゲルスの後継と勘違いしている人が年を経て増えている中、私から見ると「東京フリエ」→「佐川急便東京フリエ」こそ本当の横浜フリューゲルスの後継であり、また正式にはフリューゲルスの「F」を冠する横浜Fマリノスこそ、真の横浜フリューゲルスの伝統を継ぐもの、なのだと思っております。

ここまで書いてきて、どうもこの人は「横浜FCが嫌いなのでは?」と思われるかと思いますが、はい、個人的には今でも嫌いです(笑)。地域リーグから新たにJリーグに参入している殆どのチームは都道府県リーグ→地域リーグ→JFL→Jリーグというステップを経てJリーグに入っているわけですが、後発組の中で唯一地域リーグを経験せずにいきなりJFLに「JFAの温情で特別に」参入したチームが「横浜FC」です。

いきなり応援しているチームが無くなって可哀想なのはわかりますし、サポーターが頑張って集めたお金でわずか数ヶ月という即席であってもチームを作ったことは驚きに値しますが、それだったらちゃんと正規のステップを踏んで神奈川県リーグから始めればいいものを、何らかの政治的パワーを働かせたのか、あるいは単に「かわいそうだから」とJFAのお偉いさんたちが同情したのかわかりませんが、ブームに乗って、金と数を集めてしまえば、ルールなんて簡単に覆るものなんだね、と大いに失望したことを思い出します。所詮金も数も無い道端にある都道府県リーグからJリーグを目指すチームなんて、大企業をバックにつけた強豪チームから見たら取るに足らない存在なんだな、と。

とはいえ、町田を初め多くのチームが経験した関東社会人サッカー大会のような関門を超える苦労を経験していないことが、結果として今のチームの歴史に影を落としているのではないかな?、と他サポが余計なことですが思ってしまいます。

フリューゲルス解散から25年経った今も、横浜FマリノスからFは外れず、いまだに横浜FCがフリューゲルスを名乗れないでいる現状、さらに横浜では観客動員を見ても横浜FCがマリノスに圧倒的な差で水を開けられている現状を見ると、これはJ3にいるYSCCを見てもそうですが、横浜にあるJリーグチームは「マリノス一択」なんだなと。

そう思うと東京都はこれから新しいJリーグチームが出来る土壌がまだまだあると感じています。その証拠の一つが我が「FC町田ゼルビア」であり、「東京ヴェルディ」です。

オリ10でないこともあり、東京都ではFC東京の人気が先行してはいますが、今年の町田とヴェルディの昇格で、FC東京は観客動員を減らすことなく、町田とヴェルディが大幅に観客動員を増やしています。これは3チームあっても十分に集客が可能であることを示していると感じます。

オリ10から漏れ、JFLにいながら天皇杯でJリーグチームを撃破し、「やさぐれ」感のある東京ガスからFC東京になったチームは、その雰囲気を今もサポーターが維持していて、(カップ戦を除き)J王者になった経験の無さはまだ「東京の覇者」と呼べる風格までは至っていないコアなサッカー好きの集まるチームのようなイメージがあります。

そこに戻って来たヴェルディがブランド力?をもって多くのライト層を集め、オシシャルサプライヤーのアスレタの持つイメージとも重なりカッコいいチームという立ち位置を築き、町田は「東京のチベット」として、神奈川県に囲まれた中、多摩の奥地からやってきた荒くれ者の野武士集団的な立ち位置を占め、三者三様の立ち位置が築けているように見えます(今のところ)。

ここに、江戸川区であったり、葛飾区であったり、はたまた新宿区や渋谷区、といったまだJリーグチームの無い「東京23区」の地域性に根ざしたチームが入り込む余地は十分にあるように思います。

これが横浜市になりますと、中区であっても、青葉区であっても、戸塚区であってもみんな「横浜」を自称しますから(笑)、マリノス一人勝ち状態になってしまいますよね。個人の好き嫌いは別にして、横浜FCやYSCCさんには、マリノスと違う「何か?」を打ち出すことで、Jリーグ自体を盛り上げることにつながって欲しいと思います。

とはいえ「トリコロールメンバーズ」の一員になって、最近日産スタジアムに通うようになると、益々このマリノスを超える存在をどう作るか?、なんて考えると途方に暮れる感じがしますがね。

久しぶりのブログのためか、(相変わらず)余談が長くなりましたが、小机の駅に降りた途端に現れる「横浜Fマリノス」感、を見たこともあり、話が長くなりました。これがFとMの会合のパワーなんでしょうね。

さて、小机駅から日産フィールド小机まで歩きます。なんてことはない畑道で、「え、ここが横浜?、町田と変わらないじゃん!」と鼻で笑いながら進むと土手があり、その先に見えるのは「日産スタジアム」!、そうだよね、ここは新横浜公園ですからね、ということで、土手にかかる歩道橋を渡ることにします。

歩道橋の手前の階段のところで、ワンちゃんと飼い主さんが佇んでいましたが、ん?、これって、「拒否柴」?(笑)。ぴくりともしないワンちゃんですが、飼い主さんも慣れた感じで、動きません(笑)。これもきっと幸せな時間なのでしょうね。

土手を登ると見えて来たのは日産スタジアムの麓にある日産フィールド小机。

そうかJリーグの時には全く気がつかないけど、確かにこんなグランド見えていたな、って位の記憶しかないのですが、そう、この日はここで大事な大事な関東社会人サッカー大会が開催されるのです。

メインにはスタンドがあるので、グル~りと回ってメインまで歩きます。プログラム1部500円ということで、記念に購入。階段登ってスタンドに出ると、そこには既に多くの人が。ざっと見た感じ圧倒的に男性が多く、私のようなシニアが多い感じです。そして関係者でしょうね。

Edoのサポーターの方々が、スタンド内を周り、ペットボトルの飲料を渡すサービス!
すごいですね、これはチームから指示があるのでしょうか?

この日の第一試合は東京都1部1位のEdo All United対埼玉県4位のFCカラスト埼玉南西。白がEdo、青がカラストさんのようでしたが、最初は間違えて逆を応援していました(汗)

試合の詳細はチームのSNSに譲りますが、前半押しながらも点が取れないEdoは1点に止まるも、後半は爆発し5点、通算6-0でEdo All Unitedが決勝にコマを進めました。
しかしEdo All United、こんなに強いのに、(東京都リーグの試合もそうでしたが)サポーターが全然いないのが残念ですね、、、

第一試合と第二試合の間の時間、目の前を通ったのはEdo All Unitedのオーナーの本田圭佑氏。トイレでも行ったのでしょうか、戻ってくると、何人かの方との写真依頼を快く受けておられました。
ペットボトル配ったのも、本田さんのポケットマネーか?😁

13時半からの第二試合は神奈川県2位のFIFTY CLUB対東京都2位のSHIBUYA CITY FCの対決。

試合開始前にはメインスタンドはほぼ満席。そしてグランドの向かいバック側には、立ち見応援エリアがあり、そこはもう大勢の人が立っています。そういつものサポーターと思われる人たちが、試合開始とともに声を出しての応援が始まりました。

第二試合、CITY FCが盛んに攻めますが、なかなかゴールを奪えず前半は0-0で終了。

後半になりようやく1点をとったCITY FC。そのまま逃げ切り1-0で勝利!これで決勝は東京都対決となりました。

翌日の決勝戦も本当は来たいところですが、職場で式典があり泣く泣く欠席。結果はネットで調べます!
2チームとも関東2部に昇格して欲しいですね~

しかし、、、関東社会人を経てJリーグ入りしたチームが(東京都に限らず)町田以降まだありません。多くの候補チームはあるのですが、どこもまだまだ力不足ですね!

早く出てこい東京第4のJリーグチーム!

首都東京のサッカーシーンをさらに盛り上げていきたいですから!!

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