7/4(木)開催の総会にて、第54回日本毒性学会学術年会長に選出されました。
第1回学術年会、当時は毒作用研究会でしたが、主宰されましたのは東大医学部薬理学教授の酒井文徳先生。その弟子にあたるのが、私の師匠であります杏林大医学部薬理の遠藤仁先生で、2000年の第27回学術年会長を務めておられます。
それから27年後となる第54回はまさに27の倍数なのですが、私が学術年会長を拝命しましたことは、私個人としての思いだけでなく、毒性学会の起源とも関連する重要な巡り合わせであるように感じ、身の引き締まる思いであります。
千葉大学としては第20回(1993年)学術年会長の薬学部 佐藤哲男先生、そして第40回(2013年)学術年会長の薬学研究院 上野光一先生についで14年ぶり3回目の開催となります。
開催時期と開催場所はこれから検討したいと思います。
「トキシコロジーの幕開けは、薬理学、病理学、生化学などの研究者が集まったいわば『ヘテロ集団』だった」と佐藤哲男先生は学会HPの「学会概要/日本毒性学会の歩み」に記載しておられますが、その多様性を継続し、第54回の10年前にあたる第44回学術年会で会長の熊谷先生が打ち立てられた「トランスボーダー:学問領域の枠を超えた毒性学」を踏襲し、社会と密接した異分野融合領域として学際性豊かな毒性学の展開につながる年会を目指したいと思います。