第96回日本薬理学会年会(JPS96)プログラム(PG)委員会活動のご紹介
昨日月曜日に委員会の先生方に配信したメール(その2)のご紹介です。
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第96回年会プログラム委員のご内諾頂きました皆様
お世話になっております、第96回年会長の安西でございます。
既に(その1)の演者推薦を多数頂き、誠に有難うございます。
昨日送らせて頂きました「ご挨拶」メールにも記載させて頂きましたが、学会の役割のひとつには、科学的に正しい「クスリ」の知識を、医療従事者・関係者のみならず、多くの方々が学べる場を提供することではないかと考えております。
しかし残念ながら現在の薬理学会は、薬の研究を学ぶことはできても、クスリについて学ぶ場ではないのではないか、と考えております。そこで、臨床系の学会では行われている「よくわかる」講演の薬理学会版として「(仮)クスリがわかる」講演を実施出来ればと考えております。これはまだあくまで企画段階でして、これから第96回年会プログラム委員会として案を作り、第43回学術総会長の松本先生以下先方のプログラム委員会でご検討を頂く、という流れになるかと存じます。
この「(仮)クスリがわかる」講演ですが、通常9時−17時の枠ではなく、日中のセッションが終了した夕方17時から20時までの3時間を利用して、オンライン配信により、昼間は学会に参加出来ない学生さんや研修医をはじめ、医療関係者の方々で薬を(再)勉強したい方を対象に実施したいと考えております。
1日3時間枠を4日間の会期で、12時間分の枠を作ることができるのではないかと存じます。
具体的には、ある薬についての薬理作用を薬理学会側演者が(前半の30分)、臨床での使い分けについては臨床薬理学会側演者(後半の30分)という、ペアで行えればとも考えております。
ということで、今回は(その2)としまして「(仮)クスリがわかる」講演対象テーマ(薬物)のご提案をお願いしたく存じます。
ちなみに私が想定しております対象テーマですが、医学教育モデルコアカリに準じ
1、中枢神経作用薬
2、末梢神経作用薬
3、循環器作用薬
4、呼吸器作用薬
5、消化器作用薬
6、腎泌尿器作用薬
7、血液作用薬
8、内分泌作用薬
9、抗微生物薬
10、抗腫瘍薬
11、鎮痛薬
12、漢方薬
はどうかと。これらのテーマの中から講演にふさわしい薬物をご提案頂ければと存じます。
もう一つ、私が月刊薬事(2019年9月号)で企画をさせて頂きました「よく似た2剤の使い分け」(添付pdf参照)という特集で取り上げました以下の12の項目
a. 抗PD-1抗体
b. 尿酸降下薬
c. 心不全に用いるβ遮断薬
d. P2Y12受容体拮抗薬
e. 利尿薬
f. 非BZ系睡眠薬
g. SGLT2阻害薬
h. 抗MRSA薬
i. 抗リウマチ薬(JAK阻害薬)
j. 抗インフルエンザ薬
k. 鎮痛薬
l. 抗真菌薬
などもいいかと考えております。参考にして頂きますれば幸いです。
ということで、(その1)に続きましてのご協力、よろしくお願い申し上げます。
(このメールアドレスへの返信という形で、お願いしたく存じます)
第96回年会長
安西 尚彦 拝