異端力――規格外の人物が時代をひらく(53)

【著者】
町田 宗鳳

【出版社】
祥伝社新書

【内容】
先行きの見えない経済不況、東日本大震災を経て、日本はいま閉塞感に包まれ
ています。なぜ、リスクを取り、過去を捨てて変われないのか。その最大の壁は
「常識」です。いま必要とされているものは、頑迷な常識と、敢然と戦う「常識
破り」の人間です。それを本書では「異端」と呼んでいます。

古今東西の歴史を紐解けば、この異端力こそが歴史のページをめくってきました。
キリスト、ガリレオ、龍馬、ジョブズ……みんな異端でした。なかでも日本仏教の
歴史はその最たるものです。私たちのなかに眠る異端力を再活性化することが、こ
の国を再興に導くための鍵となるはずです。本書ではそのヒントを示します。

【一言書評】
「人間が本来もっている生命力を抑え込むようなモノの考え方や社会の制度を常識とするのなら、その硬い殻を破ることが『常識破り』であり、頑迷な常識と、敢然と戦う『常識破り』の人間を本書では『異端』と呼び、彼らこそが歴史のページをめくってくれるのです」
明治維新に端を発する我が国の欧米追従型社会は21世紀に入りその使命を終えたと思わざるを得ず、今の時代の社会状況に即応していない古いままの制度を手つかずのまま放置していては、古い制度の中で既得権益を受けている側の人間がほくそ笑むだけで、大半の国民は不幸になるだけ、、、我々一人一人が適度な異端力を行使することで社会が少しずつ変わっていく、そんな著者の思いが伝わる一冊です。

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